QRP CW Transciver 2

  

 妖精という名のQRPキット「PIXIE2」を参考に、「PIXIEもどき」を作った。
 部品点数が少ないだけに受信性能は相当悪いようだが、一応トランシーバーなので単体
で持ち運べるのが、なんとなく嬉しい。
 送信出力は終段の調整が完璧でないこともあって25mW。本家キットのマニュアルでは、
200mW程度の出力があるらしいが、本機製作の参考にさせていただいたJJ1SLW高橋さん
のページでも「21mWしか出ていなかった・・・」と記載されていることから、結果としては納得
のいく範囲だ。
 今回も使用するケースとして、タカチのYM-100とすることにしていたが、「ツマミとSW」とい
う代わり映えのしない装置が増えるのは寂しいということで、少々派手に作りこんでみた。
 ちなみに「PIXIEもどき」ではかっこ悪いので、本機のネーミングを和製ということから
「Pixie-J」と名づけたが、性能は完全に名前負けしている・・・・・
 今回作成したQRP3号機は、前出のJJ1SLWさんとJF8DLUさんの記事を参照し、なおかつ
手持ち部品を使い作成したものである。回路構成は以下を参照ください。
▲クリックすると拡大します。


【製作の記録】

 今回も、タカチのYM-100に押し込んだが、回路構成がコンパクトなので充分余裕がある。やはりPICワンチップエレキーを挿入したくなるのだが、なかなかPIC系に手が出ない・・・
 基板作りには毎回手をやく。ポジ感光基板を使えば綺麗に出来るのだが、使用頻度が少ないため手が出ない。
 相変わらず直接基板にマジックを塗って・・・・・とやる訳だが、マジック塗りはカンタンな反面塗り方が悪いと残したい部分もエッチング液で溶かしてしまうという欠点がある。エッチング液をあまり汚したくないという貧乏性の私の場合、特にマジックで塗る面積が広いので、完成した基板の見た目も良くない。
 私の場合、基板のパターンはPCBEを使って一度プリントアウトするが、最終的にはマジックによる手書きになるので、パターンのチェック程度しか活かされていなかった。
 そこで最近取り入れた方法が、以下の透明フィルムを使った基板作りである。最近はインクジェットを透明フィルムに印刷できる商品がでており、これにパターンを印刷して基板に貼り付け、不要な部分をデザインカッターで剥ぎ取るという方法だ。
 密度の濃いパターンの場合、カッターで剥ぎ取る作業が相当負担になるのでお勧めできないが、簡単なパターンであればさほど負担にならない。カッティングも私のように基板を極力溶かさない方法であれば、大雑把なパターンの形になるので負担も軽減され、完成後にアルコールでマジックを拭き取る作業が不要になるのもGoodだ。
エーワン株式会社の、インクジェットプリンタ用透明ラベル。粘着強度等により同様の製品は数種類あるので、 必要に応じてチョイスできるのがうれしい。
(写真の品番は28791)
PCBEで作成したパターンを透明フィルムに印刷して、基板に貼り付けたところ。
(本来ならば黒マジックで肉付けするのだが、今回は、敢てマジック塗りはしていない)
エッチングを溶かす部分をデザインカッターで切り抜いた所。(切り抜かない場所をマジック塗っておいたほうが作業はしやすい)
エッチング溶液で、溶解した後。
マスク代わりに使っていた透明フィルムをはがし終えたところ。
以上で完成!(穴あけは別途必要ですが・・・)

 今回は、性能を無視して外見に力を入れてみた。タカチYM-100は黒で塗装されているが、これをサンドペーパーで落とし、pixieというイメージから水色で塗装した。
 サンドペーパーで塗装を落とすのは、思いのほか労力がいる。ペイント剥離剤があれば簡単だが近所のホームセンタでは販売していなかった。次回の工作までに探してみよう。。。

 私の最も苦手とするインスタントレタリングも、今回は前出の透明フィルムを使いパネル面に貼り付けた。私の場合パワーポイントを使い普通紙に印刷して位置合わせを行い、最終的に透明フィルムに印刷して張り付けた。
 当然の話だが、細かな文字や飾り文字、図形に至るまで何でも盛り込めるところは、インスタントレタリング以上だ。ただし、貼り付けの際はフィルムに空気が入らないように、車にスモークフィルムを貼り付ける要領でやるのがミソである。


【使用レポート】
 完成品の受信性能を一言で表現すると「ブロードバンド」である。強い局のかぶりがきつく
てQRP局の受信はまず不可能だと感じた。実際に7.003MHzでCQを出しているところを、本
機で受信すると、他の信号に潰されて全く受信できない。特に夜間は、上下の放送波が被
るのでもっと厄介である。
 結局、送信を本機で受信は他の受信機という、前回作成した7M用QRP送信機と同じ構成
で送信性能を試す羽目になった。結局25mWの送信機の調子だけを見ることになった形で
あるが、それでも短時間に1エリアと数局QSOすることができた。
 まぁ、相手側の受信能力に拍手と言ったところでしょうか。

 今回の「Pixie-J」は、本当のQRPトランシーバを作成したいと強く心に思うきっかけ作りの
工作となってしまった。