《よりよい品物/Greater Good》普及委員会


 9版で青峰が注目するカードと言えば、何と言っても《よりよい品物/Greater Good》です。再録カードですが、昔は使った記憶も使われた記憶もありませんw が、それでもあらためて見ると注目せざるを得ません。

《よりよい品物/Greater Good》
緑緑2 エンチャント
クリーチャーを1体生け贄に捧げる : あなたは生け贄に捧げたクリーチャーのパワーに等しい枚数のカードを引き、その後カードを3枚捨てる。

どうですか、どうですか。強そうでしょ。強いです。素晴らしいです。うっとりします。
緑デッキにはこれから必須のカードとなるのではないでしょうか。
では、以下にその凄さを簡単に解説してみましょう。

1.ドロー&ディスカード
 引いて、捨てる。3枚捨てることは確定のため、基本的にパワー3のクリーチャーをサクって手札枚数は差し引きゼロ。サクるクリーチャーのパワーが大きければ大きいほど効率が良いことになります。パワーを上げる各種装備品をつければ小さなクリーチャーでもおk。基本的に手札は増えます。手札を増やしたいデッキと相性がよいでしょう。(《マロー/Maro》《初めて苦しんだもの、影麻呂/Kagemaro, First to Suffer》等)
また、手札を捨てる効果も付随しているため、巨大クリーチャーを捨てつつリアニメイトカードを引き込めるリアニメイト戦略とも相性が良いでしょう。《御霊の復讐/Goryo's Vengeance》はリアニメイトしたクリーチャーをターン終了時にリムーブしなければなりませんが、《よりよい品物/Greater Good》でサクることで再利用することが可能となります。

2.サクリファイス
 残りライフ5点になった相手に自分の《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star》が相手の《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》のトークンに立ちはだかれてもどかしい思いをした方はいらっしゃいませんか? そんな時、この《よりよい品物/Greater Good》さえあれば、大丈夫。すべてのクリーチャーを自爆させられるこのカードは、墓地に落ちることで誘発する能力を持つクリーチャーとは非常に相性がよいです。ex.《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star》を筆頭とする各種伝説のスピリット。《上位の人間、焔村/Homura, Human Ascendant》等反転カード。
 また、デメリットのあるいらなくなったクリーチャーを処分する事もできます。cf.《真実を捻じ曲げるもの、逝斬/Seizan, Perverter of Truth》《大いなる収穫者/Greater Harvester》《大地の怒り》
 また、能力の起動はインスタントタイミングでマナコストゼロで可能なため、除去に対応して起動することで無駄なくドローに変換できます。
 そして、もう一つ
隠された利点として、あなたのクリーチャーはすべて《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》《ボトルのノーム/Bottle Gnomes》となります。つまり、どういうことかというと、ブロック後、相手のクリーチャーに与えられたダメージを解決するまえにサクることができるため、あの凶悪カード《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》の能力を誘発させずにすむわけです。《梅澤の十手》対策はこれで万全です!

3.エンチャントだから安全
 《かまどの神/Hearth Kami》《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》で割られることがありません。それに加え、エンチャントであるため、あの忌々しい《減衰のマトリックス/Damping Matrix》の効果にも引っかかりません! ブラボー!
 ただし、次セットのラヴニカは今までに比べエンチャントが強いセットなので、エンチャント対策がヘビーになる可能性があるのが少々心配です。

豆コンボ
 ・《生網明神/Myojin of Life's Web》の能力を起動してから、《よりよい品物/Greater Good》でサクると、8枚ドロー&3枚ディスカードしてから、残りの手札からクリーチャーカードを全て場に出せます。
 ・《精神を刻むもの/Mindslicer》をサクると、お互い手札を全部捨て、その後、自分だけ、4枚ドロー&3枚ディスカードとなります。

比較
 現在スタンダード環境で、デッキの動きを安定させるのによく使われるのが、《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》です。その効果を十分に発揮させるために、《師範の占い独楽》はデッキをシャッフルするカードが、《よりよい品物》はパワーの大きなクリーチャーが必要となり、単独ではそれほど大きな能力を発揮しません(《よりよい品物》は単独では全くの役立たずです)。ですが、《よりよい品物》はコストが4倍なだけあり、《師範の占い独楽》のようにライブラリーの上を3枚だけ見て絶望することはありません。仮にパワー5のクリーチャーで能力を起動して5枚ドローしたカードに絶望しても、ライブラリートップはもう違うカードになっているため、その絶望を脱するスピードは《師範の占い独楽》とは比較になりません。
それに《師範の占い独楽》はドロー機能もあるため下手にシャッフルカードと使うとデッキに紛れてしまうことがあり、使い順に頭を悩ませる場合がたまにあります。しかし、《よりよい品物》はとっても簡単。クリーチャーが殺されそうになったら、サクってドロー。合い言葉は「サクってドロー」「玄関開けたらサクってドロー!」 くらいの勢いでおKなのです。次々に新しい有効なカードを引いてくればデュエルを有利に進められるでしょう。
コストにダブルシンボルが含まれているため、《永遠の証人/Eternal Witness》と同じようにどのデッキに入るというわけにはいきませんが、緑のデッキには心強いカードとなってくれるでしょう。

注意!!
 *《精神隷属器/Mindslaver》でターンをとられると、ボロボロになる恐れがあります。
 *調子に乗って起動していると、ライブラリー切れで負ける恐れがあります。
 *《偏頭痛/Megrim》を張られるとかなり痛いデス。

御使用は自己責任でお願いします。


 


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