第8版まであとXXX日


■カードチョイス
 御存知の方も多いかと思いますが、WoCは次の基本セットである8版に入れるカードを決定するに先立って、なんとネットでユーザー投票を行いました。こんなことはかつてなかったことで、青峰にとってはかなり驚きでした(投票はしませんでしたが)。ほとんどがどちらを選ぶかという二者択一型の投票で行われ、結果、毎回七千〜一万一千票の投票により、以下の13枚のカードが選ばれました。
(以下左が決定カード( )内は獲得投票のパーセンテージ、頭の数字は投票順)

1.Two-Headed Dragon(83.0)>Crimson Hellkite(17.0)
2.Nekrataal(71.7)>Dark Hatchling(28.3)
6.Birds of Paradise&Vine Trellis(69.5)>Llanowar Elves+Utopia Tree(30.5)
12.Glorious Anthem(65.8)>Crusade(34.2)
8.Obliterate(64.3)>Jokulhaups(35.7)
3.Rewind(62.2)>Dismiss(37.6)
10.Natural Affinity(60.4)>Nature's Revolt(39.6)
11.Yavimaya Enchantress(60.2)>Rabid Wombat(39.8)
9.Blood Moon(60.0)>Dwarven Miner(40.0)
4.Ensnaring Bridge(59.8)>Static Orb(40.2)
5.Norble Purpose(52.5)>Orim's Prayer(47.5)
7.Worship(48.6)>Kismet(35.2)>Pariah(16.2)

 カード選択を見ると少しがっかりです。強いカードと弱いカードを並べてどっちにします、というパターンが多い気がします。まるでデキレースです(中にはGlorious AnthemとCrusadeやEnsnaring BridgeとStatic Orbといった比べにくいものもあるのですが、それらの回はそれぞれ使用範囲が広いカードが勝者になっています)。デキレースという言い方が悪ければ、こういう風に言い換えましょう。軽いカード・強力なカードを好むトーナメント指向のプレイヤーと重いカード、ゆっくりな環境を好むファンデッキ指向のプレイヤーの意見が対比される場であったと。で、結果的にはトーナメント指向のカードが残ったと。
 ちなみにレギオンで白騎士が復活したのは、ここでCrusadeが落ちたことを補完しているのではないかと思うのは妄想でしょうか。また、意外なのは《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》が基本セットからなくなることでしょうか。というか、WoCが鳥とエルフを対決させたことの方が意外でした。個人的には3,4,5,12に関しては、予想が立ちませんでした。
 どうせやるならもう少し広範囲な選択肢からもっと多くのカードを選択させてほしかった気はしますが、一応はユーザーの方を向いた対応の第一歩であることは評価できると思います。(これにつづいて「カードを作るのは君だ!」の企画でユーザーの意見により新しいカードが誕生しています。) 何にせよ、お蔵入りしていたカードが再びスタンダードとかで使えるようになるのは、お得な感じがしてうれしいですね。

■デザインリニューアル
 私は喰わず嫌いというか、保守的というか、新しいものにはなかなか馴染みにくい体質なわけで、この八版のデザインが最初発表されたとき、「なんだこれ!?」と思いました。まず思ったのは国内のカードゲームのデザインに似てるということでした。ただ、機能的には初心者には分かりやすいだろうなとも思いました。その後しばらくしてから白枠は前のとおりだと発表されて、「それほど変わらないな」とイメージが変わりました。これなら以前のカードと混ぜて使ってもあまり違和感がなさそうです。
 個人的な予想ですが、今回のデザイン変更によって八版は以前の基本セット(六版・七版)より売れそうな気がします。少なくても青峰は1ボックスくらい買う気になってます。七版の時には、《猛火/Blaze》と《火山の鎚/Volcanic Hammer》しかシングル買いしなかったのですが、今度はおそらくパックで買いますよ。これがMTGが普及する一助になればいいなあと思ってますが、どうでしょうかねえ?

 


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