創作日記(4・5・6月分)


6/30
 その日の気分がいいかどうかは、前日順調に原稿が書けたかどうかによることが大きかったりします。うまくかけたとき、よし。たくさんかけたとき、よし。でも、展開が思ったとおりいかなかったり、問題含みで書いてしまうと、次の日、しずんでしまいます。
 ここのところしばらくは、まずまずの調子。第四稿の1/3くらいのところまで進みました。



6/17
 時間がたっぷりあるだけあって創作に関して新しい面を体験している感があります。現在書いているのが、短編だということもあって、核のアイディアをもとにして、それをとりまく設定はいかようにもかわりうるし、変わるべきだというのを実感しています。それを実際にうまく消化して作品に活かせるかどうかは、今のところまだ別問題なのが悲しいところですが(笑)

6/15
 自分で書いた作品を、知人に読んでもらい感想を求めることがあります。というか昔はよくそういうことを頼んでいました。が、今はあまり頼まなくなりました。それにはいくつか理由があります。
 賞に応募する前の作品の場合、こちらとしてはせいぜい一週間でざっとでも読んでほしいのですが、知人も暇ではないので、そんなにすぐに読んでくれるわけではありません。しかし、賞の締め切りはどんどんとせまってくるので、こちらもいつまでも待ってはいられません。知人がアドバイスをくれる頃には、自分なりの修正点をまとめ次の稿にかかっています。そうなると、もう他人のアドバイスを入れて再構成しなおす時間がなくなっているわけです。
 また、賞の応募とは関係なく、手持ちにある作品の場合。こちらがほしい感想を言ってくれる人は実はあまりいません(別にけなされるのがイヤで、ほめてほしいと言っているわけではありませんヨ)。「おもしろかった」とか、「よかったよ」とか「いまいちだった」とかそういう感想を聞いてもこちらとしては創作上の参考にはならないわけです。アドバイスとなるような意見をもらうには人を選ばなければならないということです。
 そんなこんなで作品を感想を求めて人に見せることはほとんどなくなってしまいました。Webに作品をアップしているのは、オンライン小説を読み慣れた人なら、参考になるような意見をもらえる率が高いんじゃないかなって、そんな理由です。みなさま、ご意見・ご感想お待ちしております。

6/13
 今週になってから本当にぼちぼち、作品を書くのを再開しています。が、UOは児童文学。ゆえに悩みはつきません。どうも今までの普通の作品と同じような表現方法になっているのではと感じています。もっと、シンプルで無駄なく、それでいて核心をつく展開にしなければいけないのでは、という半ば脅迫観念にとりつかれ、書いていて自信がありません。「これが青峰流だ」と言える風に書くことができればいいのでしょうが、それには児童文学の作品の読み込みが足りないようです。どこまで許容されるのかわかりませーん。



6/1
 ここしばらく風邪をひいていたのとFFXIをやっていたので、創作を少々さぼっていました。
 で、作品を「ねかせる」ということについて。少し間をあけて作品を見ることによって、作品の見えない構造が見えてくることがあります。本来なら構成時に把握しておくべき作品の枝葉末節までエピソード関連のこうあるべきという姿が見えてくることがあるのです。UOに関してはかくあるべしというのが少し見えて来てはいるのですが、それが話しのおもしろさにリンクしていかなかったりするのが難しいところです。もう少し解決策を模索していくことになりそうです。あとCOMの場合・・・本当に単に寝てます。ていうか忘れてます。よくないパターンです(笑)。毎日頭のどこかで思い浮かべたりしていかないと寝かせているだけでは意味がないのは経験上わかっているのですが。そろそろがんばって取り組みましょう。



5/17
 COMの設定で行き詰まってます。創作の場合、テーマを決めてからそれにあった設定を作るパターンと、設定を作ってからその中で何が語れるかを考えテーマを決めるパターンの両方があります(すくなくとも青峰の場合は)。両方からせめていく場合もあるのですが、今回はテーマ(this is a ** というより about ** 程度)も設定も大体決まっているのですが、すりあわせに苦しんでいます。設定がSFっぽいので(CUBE+ガタカみたいな)うまく世界観がまとまりません。しばらく悩みそうです

5/13
 とりあえずUOはおいておいて、別作品の設定を練りはじめました。以前思いついていたネタで、ねかせたままになっていたものです。コードネームをCOMと名付ける。一番最初のこの段階は、パソコン入力ではなく、やはり紙に書くのがしっくりきます。 相関図とかラフに書いたりするので、パソコンのワープロ機能ではおっつきません。

5/11
 Ebookさんに二作目の申し込みをしていたのですが、ようやく連絡がきました。1ヶ月前の入稿メールは忘れられていたらしい。確認メール入れてみて判明したのでちょっと拍子ぬけです。こういう事務手続きの確実さって商用ウェブサイトにとって非常に重要だと思うのでがんばってほしいと思います。
 UOの二稿完成。原稿用紙55枚。うーん、ほとんど削れていません。それより設定の問題点が解決されていません。締め切りまでしばらく時間があるので少しの間、寝かせることにします。もうすぐ、ファイナルファンタジーで忙しくなるからちょうどいいのです。



5/10
 UOを応募しようと思っている賞では、応募者に最終選考作品の講評をまとめた小冊子を配布しているとどこかのネットで情報を入手。早速、担当者にメールで「前回応募していないけど有料でもいいからもらえないでしょうか」とたずねると、無料で送ってくれるとのこと。そして実際すぐに送られてきました。反応がすごくいいです。
 講評には、最近の作品はスケールが小さいようなことが随所に書かれていて考えさせられます。むずかしいです。



5/4
 初稿完成。原稿用紙で57枚。やはり枚数オーバーです。いつもなら初稿は規定枚数より少なくなって、そこから膨らませていくのですが、今回は逆です。短編であることもあって削りが重要になりそうです。

4/29
 UOの初稿はぼちぼちすすんでいます。現在原稿用紙で31枚目。規定枚数の50枚をオーバーしそうで少し心配。書き進めているうちにいろいろ設定変更の必要やら、考え直さなければならないことが出てくるのはいつものこと。それらは初稿ができてから整理して、二稿を書く際にいかしてやることになります。
 連休中に図書館で借りてきた「魔女の宅急便2」と「ローワンと黄金の谷の謎」を読んでみる。前者は<ですます>調で、後者は<だである>調。UOはですます調で書いているので、文体の雰囲気をつかんでみたりする。

4/27
 ひさしぶりに図書館へ足を運んでみる。児童書のチェックをしようと思って。UOでねらっている賞は小学校中学年でも読める作品でないといけないのだけど、どうも児童文学の文体にいまいち自信がもてないのです。
 肝心の図書館はどうも高学年向きの本が多いのです。思った以上に多い。あとは絵本だけど、それは多すぎてチェックしようという気にすらなりません。とりあえず、気になったものをいくつかぱらぱらと読んで気づいたのは、どうも大人の視点が入り込んでいる本が多いようです。言葉の使い方とか。あと、中学年向きは、字が大きいってことです。発見です(笑)。
 あと、検索マシーンがおいてあるのはいいとして、あのタッチパネル、使いづらすぎです! めちゃくちゃ反応が悪いので何とかしてほしいです。



4/22
 とりあえずUOを書き始めてみました。実はまだラストのプロットに不満があるのだけれど、全体の分量がつかめないこともあり、とりあえず初稿を書いてみることに。いつもにくらべ、設定も全然つめが甘い状態での書き始めです。締め切りまでずいぶん時間があるので気合いが入っていないのかな? それとも、短編の児童文学のせい? どちらにせよ、書きながらつめていくので問題ナシ(ということにしておきましょう)。

4/20
 小説を書くにはそれなりのインプットが必要になります。だから本を読んだり、映画を見たり、そしてドラマも見たりします(本当は好きだからですが)。で、春ドラも第一話が出そろったところで、青峰の見ている各番組の感想です。

月9 <空から降る一億の星>:明石家さんま、木村拓也のラブ・サスペンス。さすが月9です。シナリオが凝っています。緻密に構成されているのが伝わってきます。サスペンスですから、謎をドラマのエンジンとして使っているわけです。エヴァなわけです。きっとどんでん返しの連続になるのです。第一話では、木村拓也のキャラが謎を深めようとするあまり、一貫性が欠けているように見えました。何か仕掛けがあるのでしょうが、この?は次回への欲求につながるのではなく、単なる不満で終わってしまいそうでその点は私的にはマイナスです。あと、どうも主人公の描き方が、女性を強く意識している描き方という気がして、いまいちはいっていけないです・・・
火9 <整形美人>:米倉涼子主演のラブコメディです。相手役の家柄に華道の家元という「整形」との対比がおもしろい設定を選んだのが秀逸です。が、主人公の性格やセリフが分裂しまくってます。うわべだけでストーリーを都合よくまわそうとしているせいのようです。
火10 <春ランマン>:ともさかりえ主演のホーム・コメディ。役者陣がいい味を出してます。ただ、どうも気になるのが、<整形美人>とともに、テーマを「リセット」に置いていることです。「新しい自分になってもう一度やりなおしたい」ってことです。「新しい家に移って自分をやりなおしたい」。そんなにリセットが時代のテーマなんでしょうか?
水9 <ウエディングプランナー>:ユースケ・サンタマリア主演のビジネスコメディ。話的には手堅いのですが、どうもありきたりの方に流れていて魅力が感じられませんでした。
木10 <ビッグマネー>:長瀬智也主演のマネードラマ。こういう一攫千金タイプの成り上がりドラマって意外と少ないのではないでしょうか。ちょっと期待してます。ただ第一話のシナリオは、株をかじった主人公が一旦はその成功にうかれるが、父の死を知り父の堅実な生き方との違いから株を拒絶するというもので、プロットは間違っていないと思うのだけれど、どこかぎこちないのです。ドラマのシリアス度と役者の演技のシリアス度もまだちぐはぐに見えます。
土9 <ゴールデンボウル>:金城武主演のボーリングもの。さすが野島伸司脚本、スキがないです。キャラクターのくだけ具合がいい感じです。
日9 <ヨイショの男>:稲垣吾郎のサラリーマン・コメディ。もうそのまんまです。作中「この男が日本経済を変えることになることはまだ誰も知らなかった」 とかいうナレーションはつかみなのかもしれないけどちょっとうるさい感じがします。



4/14
 次回作の粗プロットができました。十日くらい前から頭に浮かんでいたのが今回はなぜかすっきりプロットにまとまりました(いつもはもっと苦労するんですけどね)。
 児童文学で原稿用紙50枚程度の中編、締め切りは秋。SF系です(どの賞をターゲットにしているか、わかる人にはわかってしまいますね)。青峰にしては珍しく、その賞のこの数年の傾向をネットで調べてみました。が、よくわからないんですよね。あえて上げれば、「明るく」「元気」ということでしょうか。けれど、青峰の作品は「後ろ向き」、「暗い」「ウエット」。今回のプロットもちょっとラストがそんな感じです。それでもとりあえず、この原案をコードネームで「UO」と命名(ウルティマオンラインじゃないです)。いろいろいじって、いい感じにしていきたいです。



4/9
 サイトの作成がかなりすすんできました。早いとこアップして次回作に取りかかりたいものです。
 実は、どの賞に応募するかということには毎回頭をひねっています。どうも自分にぴったりの分野の賞がないような気がするのです。ファンタジー系の賞にしても、かなりなハイファンタジーをターゲットにしていたり、はじけたエンターテイメント性の強い作品をもとめていたり、とどうも自分が得意とする分野とはずれているのです。裏を返せば、自分が書いている作品がとんがっていないというか、ぬるい作品だということなのでしょう。  そのことに関して、さらにへこむ出来事が一件。前回、応募したのは「カドカワエンタテイメントNext賞」。締め切りがなく、随時受け付けOK、ノージャンルで、しかも作品にコメントをつけてくれるという興味深い賞なのです。
 初挑戦です。応募作は近未来ファンタジー。ずいぶん昔に書いたものを愛着が深いので大幅に手直ししたものです。
 メールで応募すると、すぐに「受け取りました」との返信がきました。あまりのレスポンスのよさに少し感動しました。結果は3ヶ月以内にということだったのですが、応募の日から3ヶ月たっても...連絡来ないです。半分そんな気もしていましたが、まあ気長に待とうという気に。
 そして、さらに一週間待つと、結果が、やってきました。やはり、結果をみるときはどきどきです。事前連絡がないのだから、まあわかってはいるのですが。で、その中には一枚のコメントシート。項目別になんか通信簿みたいになってます。うーん。項目と総合でコメントもついています。割といい感じのコメントをいただいたのですが、やはりショックなこともかかれてしまいました。
「売り方が非常にむずかしい」
「読者を選ぶ小説」・・・
 ノージャンルの賞だったので、関係ないかと思ったのですが、やはり出版社側からすると、そういう視点は大きいのだということをあらためて思い知らされました。プロを目指す以上、これからはそういったことも意識して書いていこうと思います。





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