2014年に登った山




倉手山


【山  名】 倉手山(クラテヤマ) 952.5m
【場  所】 山形県小国町  登山ルート
【日  時】 2014年11月8日(土)
【メンバー】 単独
【天  気】 快晴
【コースタイム】
 8:40駐車場所~10:30山頂

 玉川沿いを飯豊山荘に向かってひた走る。長者原の越後屋の前を通り過ぎ、2km程走ると左側に「倉手山登山口」の標柱が。
左側の駐車場所に車を止める。すでに3台が止まっている。この時期としては少ないか。


倉手山々頂
 登山口から山道に入る。のっけから急登だ。落葉で地面が見えない。落ち葉の下の木の根や小石で靴が滑る。木の根や石に捉まりゆっくり登る。
 この辺りの山はどこもそうだが登り始めが急だ。何故なのだろう。

 急登に耐えていると勾配が緩くなってきた。木々はすでに落葉している。木々の間から向かいの飯豊連峰が見える。飯豊連峰の峰々は白く雪を頂いている。
 地面を覆った色とりどりの落葉がカサカサと乾いた音をたてる。晩秋じゃのー。
 時々、ぬかるんだ所があり靴が濡れるので端っこを歩く。
 山頂手前の見晴らしの良いピークに着いた。ここまで来たら山頂は直ぐそこだ。一旦、20mほど下り、最後の急坂を木の根を掴んで登る。

突然、目の前が開けた。山頂に雪を頂いた飯豊連峰が目に飛び込んできた。ウーン絶景じゃ。

男性が3人腰をおろして静かに飯豊連峰を眺めていた。声を立てたら悪いような雰囲気が漂っていたので静かに腰をおろす。

 まだ11時前なので腹も減っていないが、暇なので家からタッパに入れて持ってきた梨を静かに食べる。
 しばらくすると雲が出てきたので下山した。

梶川尾根と丸森尾根







徳網山


【山  名】 徳網山(トクアミヤマ) 788.0m
【場  所】 山形県小国町  登山ルート
【日  時】 2014年10月30日(木)
【メンバー】 単独
【天  気】 快晴
【コースタイム】
 9:10駐車場所~9:50 505m地点~10:20 636m地点~11:00山頂


案内板
 樋倉手前の荒川にかかる橙色の橋を渡り、200m程行くと道路脇左に「徳網山」と書いた標柱が立っている。そこを左折し農耕道を200m程走ってから右折し突きあたった所がが駐車場所になっている。

 すでに4台止まっている。平日だと言うのに暇な人がいるもんだ。そう言う私も同様だが。

 すでに何人か山登りの仕度をしている。
 仕度をして案内板の前から杉林に入る。すぐに雑木林になり結構な坂道が続く。登山道は落葉で埋まり、落葉に隠れている木の根で靴が滑る。

 林の中からガサガサ音がする。とうとう熊が出たかと思ったが、お父さんがビニール袋を提げて出てきた。先に出発した熟年夫婦だ。キノコ取をしていたようだ。焦ったぜ。

徳網山

飯豊連峰
 右手前方に山頂が見える。山の上部はもう紅葉の最盛期は過ぎたようで白っぽくなっている。中腹は目を見張るような紅葉だ。
 遠方には雪を被った朝日連峰が木立の間から白く輝いている。今日は素晴らしい景色を期待できそう。ついつい足早になって息切れしてしまう。

 左から来た尾根に合流する。勾配は緩くなったが、左側は崖になっている。万が一足を踏み外したら大怪我は免れない。と言うより死んでしまう。

 ちらちらと時折前方に山頂が見え隠れするのだが中々着かない。
 急登を2度越えると山頂に出た。16畳ほどの細長く狭い所だ。すでに男女合わせて7,8人が休んでいた。

 360度の絶景が広がる。北には雪を被った朝日連峰が、南には飯豊連峰が雲海に浮かんでいる。素晴らしい景色を見ながらおにぎりを食す。相変わらずお母さん達はここでも元気だった。

朝日連峰






蒜場山


【山  名】 蒜場山(ヒルバヤマ) 1363.0m
【場  所】 新潟県県新発田市  登山ルート
【日  時】 2014年10月26日(日)
【メンバー】 単独
【天  気】 快晴
【コースタイム】
 8:40駐車場所~9:50独標~10:20岩岳~11:30烏帽子岩~12:40山伏峰~12:50山頂


蒜場山(左端)
 加治川ダムの駐車場所にはすでに数台の自動車が止まっていた。熟年夫婦が準備をしていた。聞いてみると蒜場山に登るらしい。

 ダムを渡り登山口で登山届けを記入する。のっけから急な階段を登る。階段が終わったと思ったら今度は痩せ尾根だ。
 しっかり整備された山道を登って行く。独標から尾根伝いの道になる。今日は秋にしては気温が高いが、木が太陽を遮り、風が吹いて快適だ。

 やっとこさで岩岳に到着。ここから登山ルートが一望できる。
ここで熟年夫婦に追い抜かれる。ヤル気が無くなったがもう少し先に行ってみる。

兎戻し

山頂
 ここからは尾根道になる。遮る物が無いので陽が直接あたり暑くてしょうがない。時々、日陰で体を冷やしながら登る。秋に熱中症になったら笑われてしまうよ。

 烏帽子岩を越えると燃えるような紅葉が目に飛び込んできた。今年一番の見事な紅葉だ。素晴らしい紅葉に元気付けられ、山頂まで行く気になった。
 山伏峰で降りてくる熟年夫婦に会った。お母さんが「山頂で鍋物を煮ている人たちがいるよ」と教えてくれた。ひょっとするとおすそ分けを頂けるかも。かってに喜んで足早に山頂に向かう。

 確かに山頂には鍋を囲んでいる人たちがいた。取り合えず挨拶をしておすそ分けの声がかかるのを待つ。ところが何時までたっても御声がかからない。
 持ってきた食料も食べてしまった。残念ながら無かったものとして下山する。

烏帽子岩




二王子岳


【山  名】 二王子岳(ニノウジダケ) 1420.3m
【場  所】 新潟県県新発田市  登山ルート
【日  時】 2014年10月15日(水)
【メンバー】 単独
【天  気】 快晴
【コースタイム】
 9:20駐車場所~9:30二王子神社~10:30一王子神社~11:10独標~12:00油こぼし~12:20三王子神社跡~12:40山頂


独標のパンザ
 南俣集落から二王子神社に向かう林道に入る。この林道は細くてすれ違いはできない。今日は平日せいか対向車はいなかった。
 車で10分ほど走ると二王子神社手前の登山者用駐車場に着いた。今年はあちこちで熊が出没したニュースを聞くので、念のため熊除けの鈴ををつける。
ついでに登山届けも出す。ここまでやれば完璧だろう。
 二王子神社に山行の無事を祈願し山道に入る。
 昼でも暗い、天狗が出てくる様な杉の大木の林を抜け、大石がゴロゴロしている沢を登ると一王子神社に着いた。いつもなら何人かの登山者が休んでいるのだが、今日は誰もいない。

二王子岳の紅葉

避難小屋
 パンザマストがたっている独標を過ぎると木々が色づいている。油こぼし辺りから山全体が紅葉しているが、残念ながら最盛期を過ぎたかんじだ。でも、まだまだ十分に楽しめる。

この様子だと最盛期は9月下から10月始めのようだ。
 山頂には誰もいない。周りの山々は紅葉が素晴らしい。向かいの飯豊連峰を見ながら一人で食事をする。
 さっき会ったお父さんに梨を半分プレゼントしようと待っていたが、中々来ないので一人で全部食べてしまった。

 雲が日光を遮り、体が冷えてきたので下山する。

二王子岳山頂







大朝日岳


【山  域】 朝日連峰(アサヒレンポウ) 1870.3m
【場  所】 山形県県小国町  登山ルート  
【日  時】 2014年10月8日(水)~9(木)
【メンバー】 単独
【天  気】 快晴
【コースタイム】 
6:00大石橋~7:20角楢小屋~10:00蛇引の清水~12:00北大玉山~13:40平岩山~
        15:10大朝日岳~15:20大朝日小屋

針生平の林道行き止まりに着いた。珍しく1台も車は止まっていない。すぐ下を流れる川の音がするだけだ。
そのうち誰かが来るだろうと思っていたが、今回は私一人だけだった。
今夜は月夜なので外は明るかった。今晩はたった一人で、一晩過ごす。


吊橋
 車の音で目が覚めた。外は少し明るい。軽トラが2台来た。キノコ採りか。
私もカップそばを食べて出発する。念のため登山届けを出す。

 2時間近くブナ林を歩き、4番目の吊橋を渡ると北大玉山の取り付きに着いた。ここから北大玉山の山頂まで、2時間ほど急坂を登る。
 途中で蛇引の清水の標識があった。折角なので蛇引の清水を偵察する。直径1メートルほどもある倒木が行く手を塞いでいる。そこを跨いで登山道から50mほど下りると蛇引の清水に着いた。

 岩の間から清水がジャブジャブ湧いている。頭にツーンとくる冷たさと清涼飲料水のような爽やかさ。ここまで下りて飲む価値があり!!。

朝日連峰の紅葉

大朝日岳
 蛇引の清水の近くで体長5センチほどもあるスズメバチに遭遇した。じっと動かないでいると何を思ったか段々近寄ってくるではないか。
 僕の体臭に興味があるのか、体の回りを飛び回る。そういえば、昨晩は風呂に入っていない。
 スズメバチに好かれてもあまり嬉しくない。性別は分からなかったが、オスじゃないだろう。

 今回は、幸運にもそのスズメバチは機嫌が良かったので助かった。
 北大玉山付近は紅葉が最盛期。全山が燃えているような赤色だ。遠くに今日の目的地、大朝日岳が聳えている。この景色を見たかったのじゃ。

 実は、先週もここに来たのだが天候が悪く途中で引き返した。と言うことでこのコースは、今年2度目だ。

大朝日岳山頂手前

佐渡ヶ島の夕焼け
 大朝日小屋にチェックインする。いつもの小屋番のおじさんが宿泊料を徴収しようと待ち構えている。しっかり1500円とられた。

 今晩の宿泊者は20人弱か。隣同士になったお父さんは良く喋る人だった。午後9時頃まで喋っていた。お父さんが言うには大朝日の紅葉はもう終わったそうだ。
 床マットを持ってくるのを忘れた。何と言う大失敗。小屋の床は板張りなのでそのまま寝ると体が痛い。空気枕をお尻の下に敷いて代替処置とする。朝方は氷点下近くまで冷えると言うので、ついでに雨合羽上下も着る。

 7時ごろ、皆既月食が始まったと言って騒いでる。見たところ三日月と変わらんではないか。ブツブツ言いながらまた寝袋にもぐりこむ。

 体が温まると体の表面を小さな虫が這いまわる。これには参った。ダニでないことを祈る。
 何だかんだしているうちに寝てしまった。

祝瓶山









俎倉山


【山  域】 俎倉山(マナイタグラヤマ) 856.6m
【場  所】 新潟県新発田市  登山ルート  
【日  時】 2014年9月6日(土)
【メンバー】 単独
【天  気】 曇り
【コースタイム】 
8:45登山口~10:00お京平~11:20俎倉山々頂


登山口
 俎倉山々頂には黒い雲がかかり、最近、買った雷探知機が時々ピーピー鳴る。最近の天気は極端だからネー。
 今日のコースは主に琴沢を遡るので、増水すると渡渉できなくなり帰ってこれない。
 とても不安だが行ける所まで行くことにする。近頃、すっかり臆病になってしまった。
 登山口から少し行くと登山計画書の投函箱があった。中には3日前の登山計画書が一枚入っていた。それ以後の入山記録は無い。あまり人気がないのかな。
 登山計画書を書いて入れる。
 森の中に入るとヒンヤリとして気持ち良い。しかし、油断すると直ぐにブヨに食われる。
 しばらく歩くと最初の渡渉地点に差し掛かった。対岸は一枚岩のスラブになっていて、鉄でできた足置きがスラブに打ち込んである。ここで足を滑らすと岩がゴロゴロしている河床に転落し、ただでは済まないだろう。
 今日、入山したのは私一人しか居ないようなので、怪我をしても誰も助けてくれない。考えが甘ーい。

俎倉山々頂

天狗の庭手前
 何回か渡渉するとお京平に出た。大きな岩の上に遭難慰霊碑が立てられていた。昭和38年春、地元の高校生二人が遭難したとのこと。

 行く手に、ロープに赤い目印が短冊のように下がった場所に差し掛かった。何じゃこれは、七夕祭かい。スラブ状の斜面を、鉄筋でできた足場とロープを頼りに慎重に登る。
 このコース初めての急登をやっと登ると山頂に着いた。山頂には誰も居なかったが、アゲハチョウやらギンヤンマなどが飛び回っていた。

 ここは見晴らしが悪いので、見晴らしの良い天狗の庭に行って見る。山頂から少し下ると岩場に出た。上から下がっている錆びたチェーンにつかまり攀じ登ると天狗の庭に着いた。360度の見晴らしだ。蒜場山がどっしりと座っている。凄いナッシー。

 頭の上には黒い雲がかかっている。雷が心配なので早々に山頂に戻り下山した。

俎倉山






角田山


【山  域】 角田山(カクダヤマ) 481.7m
【場  所】 新潟県新潟市  登山ルート  
【日  時】 2014年7月29日(火)
【メンバー】 単独
【天  気】 晴れ
【コースタイム】 
9:30浦浜登山口~11:40角田山々頂

 そろそろキツネノカミソリの時期なので角田山に登ることにした。「きれいな花には棘がある」と言われているが、
この花には毒がある。
 今日は浦浜コースを登る。


浦浜登山口
 角田山に登るのは久しぶりなので、登山口が分からなくてうろうろしてしまった。
 たまたま近くにいた地元のお父さんに聞いてみたら丁寧に教えてくれた。言われた通り進むと浦浜小学校跡地に到着。お父さんに感謝。
 竹林の中の急な階段をしばらく登ると尾根に出た。以前、咲いていた場所を探したが影も形も無い。まだ時期が早かったのか。

 取り合えず山頂まで行くことにする。風がなくて蒸し風呂のような中を黙々と歩く。水は3リットル持ってきたので心配は無い。

山ユリ

角田山々頂
 肝心の昼飯を買ってくるのを忘れてしまった。しょうがない、行動食でガマンしよう。
 山頂の手前でデビ婦人のようなヤマユリが咲いていた。思わずデジカメで撮る。
 山頂では皆さんが木の下で休んでいた。山頂に植えられた木は、しばらく見ない間に大きく成長していた。

 木の下のベンチで寝転んでいたら本当に寝てしまった。風が吹いていて気持ち良い。時々、体長1センチもある山アリが襲ってくるのを除けば。
 下山の途中で熟年夫婦が崖の下を指差している。何かと見たら、今日の目的のキツネノカミソリが2輪咲いているじゃないか。ラッキーじゃ。これで来た甲斐があったもんじゃ。

 でも、今日はやぶ蚊にひどく食われてしまった。持っていたハッカ油はまったく効かなかった。次の手を考えなければ。

キツネノカミソリ







光兎山


【山  域】 光兎山(コウサギサン) 966.3m
【場  所】 新潟県関川村  登山ルート  
【日  時】 2014年7月21日(月)
【メンバー】 単独
【天  気】 晴れ
【コースタイム】 
8:30中束登山口~8:40笹峰休み場~8:51夫婦村~8:55千刈分岐~9:40虚空蔵~9:50観音峰~
        10:15水場~11:15雷峰~11:40姥石~12:15駒返し~12:20光兎山々頂

 しばらく天候不順だったが、久しぶりの晴天だということで山登りに出かけた。
今回は気合を入れて、何年か前に登ったことがある光兎山(コウサギサン)に登る。
全行程12Km、その上、大きなアップダウンが続く難コース。極めつけは山頂手前に立ちふさがる急登。


虚空蔵
 中束(ナカマルケ)登山口にはすでに5.6台の車が止まっている。今日は暑くなりそうなので2リットル+1.5リットルの水をリックに詰めた。これだけでも結構重い。歳のせいか直ぐに熱中症気味になる

 緩やかな山道はヒンヤリとしていて気持ちよい。森林の中は体によさそう。
しばらく行くと工事中の道路に出た。そこを横断して行くと、また工事中の道路に出た。こんな山奥に何のための道路だろう。

 気持ちを取り直して先を急ぐ。
 「夫婦村」と書いてある看板が地面に落ちている。光兎山が昔は信仰上女人禁制の山だったらしいが関係があるのだろうか。地名の由来が気になった。
 千刈コースと合流して少し行くと「虚空蔵峰」に着いた。高さ50cm程の丸石に「虚空蔵」と彫ってある。ついでなので山行の無事を祈願する。

 水場の看板が立っている。水場まで3分と書いてある。折角なので水場まで下りてみる。獣道みたいな道を降りてゆくと斜面からきれいな水が湧き出していた。
 冷たくて美味しい。ここまで下りてきても飲む価値あり。オイチイ。

光兎山

姥石
 やっと雷峰についた。ここから光兎山が圧倒的スケールで迫り、疲れた体からヤル気を奪い取る。
 今日は頭も痛いし、体調もいまいちだしなどと、引き返す言い訳を考える。どうしようか躊躇していると、親子と思われる男性2人が追いついてきた。
。聞いて見ると1時間もあれば山頂まで行くそうだ。歩いていればそのうち着くだろうと言う安易な考えで、アタック決定。

 漸く日も陰って涼しくなってきた。
 最後の急登を登り切り、山頂に到着。こんなに辛い山だったっけ。歳には勝てないのじゃ。

 山頂には男女四人が食事中だ。とりあえず山頂の光兎神社様にお参りをする。 無数のトンボが飛び回っている。トンボのおかげかブヨには刺されなかった。トンボ君ありがとう。

光兎山々頂






風倉山


【山  域】 風倉山(カゼクラヤマ) 931.4m
【場  所】 新潟県胎内市  登山ルート  
【日  時】 2014年6月15日(日)
【メンバー】 単独
【天  気】 曇りのち晴れ
【コースタイム】 
8:50胎内川ダム~9:00展望台登山口~9:20電波塔~12:00北ノ峰~12:15風倉山々頂


胎内川ダム
 風倉山には登山口が3箇所あるが、今回は胎内川ダムから登る。去年、ギブアップしたコースだ。

 胎内川ダムにはすでに3台の車が止まっていた。空には黒い雲がかかり微妙。雷が怖い。
 ダムを渡り展望台の階段に到着。しばらく下刈りされていないのか、階段に木の枝が覆いかぶさり行く手を遮る。
 展望台を過ぎると山道に入る。階段がしばらく続く。195段まで番号をふってあるがまだまだ続く。
 電波搭を過ぎると恐怖のアップダウンが始まる。木の根が地面を覆い滑りやすい。
 アップダウンが終わったと思ったら、こんどは登山道に草が生い茂り、登山道が見えない。座頭市状態で前に進む。

 幸運にも森の吸血鬼、ブヨがいない。風があるからだろうか。折角、ハッカ油を用意してきたのに。

階段

風倉山々頂(北ノ峰から))
 猿の群れに遭遇。突然の事でビックリしたが猿たちもビックリしただろう。
 ボス猿にガンを飛ばされる。尾根道なので逃げ場がない。しばらく硬直状態が続く。
 いつまでもこうしている訳にもいかないので、目を合わせないようにして恐る恐る通り過ぎる。
 山頂らしき所に出た。誰もいない。ここは北ノ峰らしい。山頂はまだ先だ。少し歩くと山頂の下に出た。ロープを使い崖を攀じ登る。
 やっと風倉山々頂に到着。長かった。若夫婦と熟年夫婦が下山するところだった。
 熟年夫婦のおかあさんに「あなたが最後になるので気をつけてね」とやさしいお言葉をかけていただく。ゴロニャーン。
 山頂の祠に山行の無事を祈念をして下山する。

風倉山々頂







祝瓶山


【山  名】 祝瓶山(イワイガメヤマ) 1417.4m
【場  所】 山形県小国町  登山ルート
【日  時】 2014年5月29日(木)
【メンバー】単独
【天  気】 晴
【コースタイム】
 5:00針生平(大石橋)~5:15分岐~5:50鈴出の水~8:15一の塔~祝瓶山頂9:10

2014年5月28日(水)
針生平の林道を走り終点の大石橋に着いた。自動車のドアを開けると突然、ブヨの大群が集まってきた。
外に出るとブヨに襲われるので暑い車内でじっとしていた。

日が落ち暗くなるとあれほどいたブヨが一匹残らずどこかに行ってしまった。ようやく外に出ることができた。

1台止まっていたが、その自動車も帰ってしまい、一人ぼっちになってしまった。
新発田の国道脇のローソンで買ってきた特性カルビ弁当を食べる。
 ここはワンセグやラジオが入らないので寝るしかない。川の音を聞きながら眠る。


登山道
2014年5月29日(木)
 車のドアの音で目が覚めた。まだAM4時を過ぎたばかりだ。山菜取りだろうか、お父さんが支度をしている。私はサナギから羽化するように、寝袋からごそごそと抜け出す。昨日、ローソンで買ってきたパンを牛乳で流し込む。

 支度をして歩き出す。山菜取りのお父さんも一緒にゆらゆら揺れる大石橋を渡る。お父さんはゼンマイ採りらしい。目の下に何かを貼っている。ブヨ対策のサロンパスだろう。目が痛くならないのか。

 良いことを教えてもらった。今度からやって見よう。
 20分ほど歩くと祝瓶山登山口の取り付きに着いた。ここから突然、急登が始まる。

 急坂が終わり、緩やかな山道がしばらく続きその先に祝瓶山が全貌を現した。
少し下るとまた急坂となりしばらく続く。

 いつの間にかブヨが集まってきた。油断していると体の露出部分を食われる。立ち止まるとブヨが全身を覆うほど集まる。目に飛び込まれると行動できなくなるので、取り合えずサングラスで目を保護する。
 ブヨのおかげで休みたくても休めない。悲惨な状況になってきた。

大朝日連峰

祝瓶山
 登山道には全く残雪が無いが、山頂に近くなると登山道脇に残雪があった。少し降りてタオルに雪を詰めて首に巻く。涼しいよー。

 ブヨはどこまでも追ってくる。ブヨと暑さでとうとう山頂の手前でバテた。
しばらく潅木の陰で休む。休んでる間もブヨ達は容赦しない。

 リックを置いて空身で山頂まで行く。さすがに誰もいない。
 ここは風があるせいかブヨ達はいない。360度の絶景を見ながらしばらく休む。

 今日の山行はブヨで始まり、ブヨで終わった。








中ノ岳


【山  名】 中ノ岳(ナカノダケ) 2085.2m
【場  所】 新潟県南魚沼市  登山ルート
【日  時】 2014年5月19日(月)
【メンバー】 単独
【天  気】 快晴
【コースタイム】
 5:45三国川(サグリガワ)ダム~6:45十字峡~8:00水場~10:55日向山~11:10昼食

2014年5月18日(日)
 R17を南進し美佐島の交差点を左折し道なりに走ると三国川ダムに着いた。そこには頑丈なゲートがあり
工事車両以外進入禁止となっていた。やっぱり。予想はしていたが残念。左岸の道路も進入禁止となっている。
 中ノ岳登山口のある十字峡まではまだ一里ほどある。歩けば1時間ほどかかるだろう。
 たまたま通りかかった三国川ダムの職員の方に聞いてみたが「自動車では行ないが、歩けばいけます」とつれない
返事。やっぱり自転車をもってくれば良かった。
 諦めてここで一夜を明かす。水洗トイレもある。途中で買ってきたセブンイレブン特製カルビ弁当を食べて、寝袋に入る。


三国川ダム
2014年5月19日(月)
 朝、出かける用意をしていると、一台の車が駐車場に入ってきた。こんなに朝早くから何だろうと思っていたら工事関係者らしい二人の女性が降りてきた。イチャモンをつけられると思ってビクビクしていたら、駐車場の利用状況を調べているとのこと。何じゃそれは。

 三国川右岸の道路を十字峡を目指し歩く。右岸左岸とも道路上の雪はすっかり消えている。通行に支障がある工事場所もない。何で一般車は通してくれないのー。

 なんてブツブツ言っているうちに十字峡に着いた。約60分かかった。

 登山センター前の中ノ岳登山口のコンクリート階段を上がる。直ぐに急勾配の山道となる。

十字峡登山センター

桑ノ木山
 4合目から登山道が残雪の下になる。アイゼンを履きできるだけ勾配の緩やかな所を選び登る。何日か前の消えかかった足跡を辿る。

 段々と勾配がきつくなる。ここで滑ったら悲惨な結果となる。

 振り返ると桑ノ木山を始め白く輝く一連の峰々、しゃくなげ湖が眼下に広がる。来て良かったよー。
 急登に耐えていると勾配が緩くなったきた。日向山々頂の雨量観測所のアンテナが見えてきた。

 山頂に着くと紺碧の空をバックに白く輝く雄大な中ノ岳が正面に現われた。

 時計を見ると11時前だ。中ノ岳までは2時間必要だろう。往復で4時間か。アッサリと諦めて、誰もいない雪原で中ノ岳を見ながら昼飯を食う。絶景じゃ。

中ノ岳






白根山


【山  名】 白根山(シラネサン) 918.1m
【場  所】 新潟県三条市  登山ルート
【日  時】 2014年5月6日(火)
【メンバー】 H.M氏
【天  気】 晴
【コースタイム】
 8:45駐車場所~9:00登山口~10:00熊狩りの眺め場~11:10前白根山~11:30白根山々頂


山ノ神
 R289を東進し八木鼻橋を渡り3Kmほど走ると道路左手に「白根山登山口」の看板が立っている。そこを斜め左に入り砂利道を200mほど走ると駐車場所らしき広場に出る。
 その先はゲートがあり車両は進入できない。広場に車を止めてゲートを跨ぎ幅6m程の立派な林道を歩く。
 道路を横断している沢を、コンクリートで固めてグレーチング(側溝ぶた)でふたをしてあるのだが、道路幅の半分しかふたをしていない所がありよそ見をしていると、グレーチングが無い部分から落下する恐れがある。公共事業費削減の影響か。

 林道歩きに飽きた頃、またまた「白根山登山口」の看板を発見。以前の登山口と違う。ここから山道に入る。

標柱

前白根山
 山道に入ると直ぐに山ノ神の祠があった。男性の立派なシンボルがいくつか飾ってあった。お参りをする。
 すぐにつづら折りの坂となりしばらく続く。

 以前、この辺りで山ヒルの総攻撃にあった。やつらは風呂の中までついてきた。
「今回は季節が早いので大丈夫だ!!」と同行のH.M氏が太鼓判を押したが不安。時々登山靴を点検する。
 見晴らしの良い平らな場所に出た。金属製の柱が立っており「熊狩りの眺め場」と書いてある。別に熊が出ると言う意味ではないが、ここで熊に遭ったら、尾根伝いの一本道なので逃げようが無い。ここは熊に遭いたくない所だ。
 50mほど下りてから上り返すと先ほどと同じような柱が立っており、「前白根山」と書いてある。ここが山頂かと喜んだがまだ先らしい。残雪を踏みながら山頂に向かう。
 山頂には先客がいた。女性の単独者、夫婦と思われる中年の男女の3人。皆さん静かに何かを食べている。風を避けて笹薮の影で昼食とする。

 気がついたら誰も居なくなっていた。下山する。

白根山々頂手前






菱ヶ岳


【山  名】 菱ヶ岳(ヒシガタケ) 973.5m
【場  所】 新潟県南魚沼市  登山ルート
【日  時】 2014年4月29日(火)
【メンバー】 単独
【天  気】 晴
【コースタイム】
 8:30駐車場所~9:20山没霊供養塔~10:10笹清水~11:20山頂


ブナ
 今日は五頭連峰の最高峰、菱ヶ岳に登る。最高峰と言っても標高は1000mにも満たない973.5mだ。本当は山頂の東側にあるピーク(981m)が最高峰だが。チョットややこしいか。

 同名の菱ヶ岳は上越地区のキューピットバレイの近くにもあるが、こちらは1129mと少し高い。。
 休日のせいか、駐車場には普段よりも多くの車が止まっていた。

 最近、彼方此方でクマの目撃情報が相次いでいる。気をつけなければ。

 村杉温泉との分岐辺りまでくると風が強くなってきた。こういう日は風で枯れ木が倒れて下敷きになる恐れがある。クマも怖いが倒木も怖い。

 登山道に沿って幅6m程の大規模林道が作られている。現在、工事は中止されているようだ。こんな山奥になんの為の道路なのだろう。

大規模林道

飯豊連峰(中央後方)
 笹清水手前の夏道と冬道の分岐地点にさしかかる。夏道は斜面のトラバースが笹清水まで続く。冬道は岩場がある急登だ。夏道には所々残雪があるが問題ないだろうと言うことで夏道を選択。

 夏道には何箇所か残雪があったが何とか笹清水に到着。イオン東店から買ってきたデコポンを食す。
 ここから登山道はすっかり残雪に覆われている。トレースを辿り、山頂に続く尾根を目指して登る。
 最後の急登を登ると山頂に出た。風が強い中、おとうさんが一人で何かを食べていた。

 風が強いので、山頂から少し下がった所で風を避け、おにぎりを食べる。今日のおにぎりはボロボロしてなくて美味しい。
 次々人が登ってくる。上半身裸のお兄さんが上着を振り回しながら登ってきた。裸で山に登って来るとは只者ではない。変な雰囲気になってきたので早々に下山する。

菱ヶ岳山頂







巻機山


【山  名】 巻機山(マキハタヤマ) 1,967m
【場  所】 新潟県南魚沼市  登山ルート
【日  時】 2014年4月24日(木)
【メンバー】 単独
【天  気】 快晴
【コースタイム】
 5:40桜坂(登山口)~6:40井戸の壁~9:40ニセ巻機山~10:40巻機山々頂

4月23日(水)
 清水集落にはPM6時頃到着。登山口の桜坂まで続く林道を偵察する。幸運にも林道は除雪されているようだ。ラッキー。
これなら明日の朝、清水集落から歩かなくてもよい。40分ほど楽できる。
 桜坂には私の車だけだ。ここでひと晩明かす。六日町のセブンイレブンで買ってきた特製牛丼を食べる。
体の為に生野菜サラダも食べる。牛丼は買ったとき暖めてもらったのでまだ温もりが残っていた。
 試しにカーナビのワンセグをつけたら良く映る。こんな山奥でもワンセグがはいるとは。ワンセグ恐るべし。
 星がきれいなので写真を撮る。明日は快晴だろう。他にすることが無いので寝る。


桜坂の桜
4月24日(木)
 車のドアの音で目が覚めた。早々とお客さんの到着だ。時計を見るとAM4時半過ぎだ。なにやら準備をしている。
 寝袋から抜け出し朝食を食べる。朝食のメニューはパンと牛乳だ。調理不要。食欲の無いときも結構食べれる。

 雪面が凍っているのでアイゼンをつけて出発する。トレースがはっきりしないのでオレゴン君(GPS)に道案内をしてもらう。

 難所の井戸の壁で先客の2人に追いついた。別に追いつくと言う目的があって追いついた訳では無く、歩いていたら追いついたと言うことだが。チョットくどいか。

 彼らはスノーシューを履いているのだが、斜面が凍っているので苦労しているようだ。アイゼンを履いてきて正解じゃ。

 井戸の壁を過ぎると真っ青な空をバックにニセ巻機山(前巻機山)が顔を出した。後はニセ巻機山に向かってどこまでも歩けば良い。

ニセ巻機山

谷川岳方面
 下からニセ巻機山の正面斜面を見ると、はっきりとしたトレースがあるが、途中で熊笹の中に消えている。西斜面は人の背丈ほどの巨大なデブリで埋め尽くされている。
 実際に登って見ると斜面は完全にクラストしている。万一スリップしたらピッケルでも止まらないだろう。トレースを頼りに、下を見ないようにして登る。
 やっぱり途中でトレースが無くなっている。熊笹を漕いで夏道を探す。

 何とかニセ巻機山に到着。
 ここから一旦鞍部まで下りてから山頂に登ることになるが、疲れた体にはこれがキツイ。
 避難小屋はまだ雪の下だ

 斜面は思ったより楽に登れた。登りきると山頂が見えた。誰もいない。
 今年は彼方此方の山でオバちゃん達に遭ったが、さすがにここまではこないようだ。今日は疲れたのでここを山頂とさせていただき、早い昼飯とする。
 眼下に魚沼三山を眺めながらボロボロのおにぎりを食べる。味は二の次、良く噛めば何とか食べれる。これからは少し食料調達を考え直さなければ。

避難小屋

魚沼三山
 ニセ巻機山に戻ると先客の二人が登ってくるところだった。スノボーを背負っている若い方の人とチョット話をする。雪面が融けて柔らかくなるのを待って登ってきたようだ。
 下りは見たくなくても下を見てしまうので、ついつい腰が引けてしまい、アイゼンを引っ掛けたりしてしまう。ここでそんな事になったら致命的だ。

 何とかニセ巻機山の斜面を降りた。あとは道を間違えなければ問題は無いだろう。







焼峰山


【山  名】 焼峰山(ヤケミネヤマ) 1,086m
【場  所】 新潟県新発田市  登山ルート
【日  時】 2014年4月20日(日)
【メンバー】 単独
【天  気】 晴れのち曇り
【コースタイム】
 8:00登山口~9:00うぐいす平~10:40修蔵峰~11:00焼峰山々頂


焼峰山
 滝谷から林道の行き止まりまで行ってフィールダー君を止める。他に車はいない。トレースを当てにして休日を選んだが残念ながら先行者はいないようだ。GPSと目印を頼りにして杉林に入る。

 杉林の中は僅かな踏み跡があるだけ、すぐに道が分からなくなる。ガーミン君(GPS)の助けを借りて何とか正規の登山道に合流。
 登山道は直ぐに残雪の下になる。何日か前の消えかけたトレースを辿るが時々、見失う。

 何とかうぐいす平に到着。おやつを食べ、早々に歩き出す。ここから急登が始まる。

 誰かが後ろからついてくる気配がする。登山者だろうか。


焼峰ノ頭

蒜場山
 カモシカ君の足跡を頼りに登る。すっかり雪道になったのでアイゼンとピッケルを持つ。

 修蔵峰辺りから雪庇が大きくなってきた。雪庇を踏み抜かないように気を引き締める。こんな所で雪庇から転げ落ちたら、完全に行方不明になってしまう。

 いつの間にかカモシカ君のトレースはすっかり消えた。あとは検討をつけて急登を登る。季節は4月を過ぎているので雪崩ることは無いと思うが気持ち悪い。
 急な崖を登ってくる足跡がある。こんな急な崖を人間が登れるわけがない。人間の足跡ではなさそうだ。

 突然、平らな所に飛び出した。中央には「焼峰山頂」と書かれた柱が建っている。ここが山頂だ。私の挑戦はあっけなく終わった。

 しばらく山頂で景色を眺めていたが、登ってくる人はいない。あの気配は何だったのだろうか。

焼峰山頂(後方は二王子)








五頭山


【山  名】 五頭山(ゴズサン) 912.5m
【場  所】 新潟県県阿賀野市  登山ルート
【日  時】 2014年4月16日(水)
【メンバー】 単独
【天  気】 晴れのち曇り
【コースタイム】
 9:30駐車場所~9:35登山口~10:30長助清水~11:15三ノ峰~11:20二ノ峰~11:25一ノ峰


友情の鐘
 登山口に向かう道路の雪はすっかり消えている。どんぐりの森から登る。登山道は所々泥道状態だ。
 長助清水の手前から登山道に雪が残っている。中途半端に残っているので歩きにくい。長助清水で少し休む。
 長助清水を過ぎると気温が下がり残雪が多くなる。
 斜面には無数の足跡が三ノ峰に向かってついている。三ノ峰の鐘は1m程出ている。避難小屋は1m程の雪の下だ。
 一ノ峰まで行って見る。菱ヶ岳から縦走してくるパーティーが見える。オバちゃん達の話し声がここまで響く。
 その元気はどこから来るのーー。


避難小屋

五頭山(左手前)
 三ノ峰に戻り、冷たい西風を避けて東側斜面でおにぎりを食べる。2,3日前に行った二王子岳が白く輝いている。
 陽がかげり寒くなってきたので下山する。





二王子岳


【山  名】 二王子岳(ニノウジダケ) 1420.3m
【場  所】 新潟県県新発田市  登山ルート
【日  時】 2014年4月14日(月)
【メンバー】 N.K氏同行
【天  気】 快晴
【コースタイム】
 7:00駐車場所~7:10二王子神社~8:15一王子神社~9:10独標~9:50油こぼし~10:20三王子神社跡~10:30山頂


山頂避難小屋
 旧参道の入口手前で車を止める。まだ二王子神社手前の道路には雪が残っていて駐車場まで行けない。

 車の脇で仕度をしていると高級外車が登ってきた。車から降りてきた人は何と会社OBのN.K氏ではないか。彼に会うのは今年で3回目だ。何と言う奇遇。折角なのでお供をさせていただく。
 肝心なスパッツを忘れてきた。雪が締まっていれば必要ないし。
 N.K氏は私よりひとつ兄さんだが、登る速度を私に合わせてくれてるがそれでも早い。
  旧参道を歩き二王子神社まで歩く。二王子神社では山行の安全を祈る。杉林に入ると1合目辺りから雪が残っていた。
 雪は適度に凍っているのでアイゼン、ワカンは着けなくても登れる。

 ひと汗かいて一王子に到着。しばし休憩してから独標(定高山)に向かう。

二王子岳山頂

五頭連峰(中央奥)
  ここにはパンザマストが立っている。パンザには目盛りがついていて積雪を測れるようになっている。今の積雪は3.5m程か。
 このパンザマストは年々、傾きが大きくなっているようだ。そのうち倒れるのではと心配になる。

 この辺りから段々と景色が良くなる。時々、振り返りながら登る。

 油こぼしの斜面に出た。今日は凍っていないのでツボ足のまま登る。風が弱くなった。三王子神社跡付近はトラバース気味に登ると白銀に輝く飯豊連峰が全貌を現わした。飯豊連峰を見ながら山頂に向かう。
 一応、山頂まで行って見る。方位盤、山頂表示板等が健在だったが青春の鐘が無かった。冬期間は外しておくのだろう。

 雲ひとつ無い快晴だが風が強い。山頂に別れを告げて、油こぼし辺りまで降りて昼飯を食べる。N.K氏は持ってきた弁当を食べている。自分で作ってきたようだ。
 私はいつものようにセブンイレブンのおにぎりを食す。ひとつのデコポンを半分に分けて二人で食べた。

二王子岳






高知山


【山  名】 高知山(コウチヤマ) 1024.0m
【場  所】 新潟県県新発田市  登山ルート
【日  時】 2014年4月12日(土)
【メンバー】 単独
【天  気】 晴れ後曇り
【コースタイム】
 8:40南俣ゲート~10:10取り付き~10:40ギブアップ地点

 南俣ゲートに車を止める。他に2、3台有り。

 林道には雪は無いので登山靴をリックに入れてズックで歩く。2番目の橋から道路上に残雪あり。登山靴に履き替える。

 歩くのが嫌になった頃、取り付きの目印のカーブミラーに到着。

ヤブ

高知山方向
 急斜面を登る。すでに尾根には雪は無い。登山時期としては遅いようだ。
 いよいよヤブ漕ぎの始まりだ。ポケットのチャックをしっかり閉めておかないと、いつの間にか開いていて、中の物がヤブに盗られてしまう。
 
 リックなどの出っ張ったところがヤブに引っかかり前に進めない。しっかりしたヤブ漕ぎの装備をしてこないとだめだ。

 悪戦苦闘しているうちに時間と体力が無くなってきた、とうとうギブアップ。残念。
 







西俣ノ峰


【山  名】 西俣ノ峰(ニシマタノミネ) 1032.2m
【場  所】 山形県小国町  登山ルート
【日  時】 2014年4月8日(火)
【メンバー】 単独
【天  気】 曇り後晴れ
【コースタイム】
 6:30川入荘~7:40大曲り~8:40十文字池~10:00西俣ノ峰

4月7日 川入荘の駐車場に車を置かせてもらう。駐車場の脇には2メートル程の雪が積んである。ここで一晩明かす。ホッカイロのおかげで暖かく過ごせた。

 夜半から風が出てきた。風で車が揺れる。今日は強風に悩まされそうだ。

飯豊連峰夜景

新潟のお父さん達
4月8日 取り付き辺りは大木がバッタバッタと倒れて様子が様変わりしている。登り口は確かこの辺りだが。取っ付きが分からなくてウロウロする。
 何とかそれらしい所をを見つけ尾根に取り付く。登山道には雪が中途半端に残っているのでかえって怖い。
 大曲りを越えた辺りで休んでいると一人のお父さんが登ってきた。後からもう一人登ってきた。
 歳も私と同じくらい。昭和22年生まれだと言う。どこから来たのかと聞くので新潟の住所を言うと、すぐ近くだという。世間は狭いと言うことで、世間話に盛り上がる。
 お父さんは地元の山岳会に入っているらしい、ほかと同様、高齢化で困っているそうだ。どういう訳か私に名刺をくれた。

 お父さん達は頼母木山まで行くと言うので、ここで別れる。

飯豊連峰

頼母木山方面
 今日の雪は水を含んでいて時々脛辺りまで潜る。かといってワカンを履くほどではない。
 ヤッケを脱ぐと寒いし、着ると暑い。脱いだり着たりで忙しい。

 西俣ノ峰の直下で突風にあおられ、危うく尾根から転げ落ちそうになった。チョットやばかった。
 何とか西俣ノ峰に這い上がる。山頂の上は冷たい風がゴーゴーと吹いていた。風を避ける場所が無いので、行くか戻るか早く判断しなければ、
 頼母木山は厚い雲に覆われて、凄いスピードで雲が流れている。天気予報によると午後から晴れるらしいが、風が収まるか分からない。
 一応、当初の目的は達成したのでこのまま下山する。

 下山時、十文字池辺りで変なものを見つけた。雪面に五本指の足跡が着いている。雪男のものだろうか。証拠写真を撮る。

飯豊のUMA






大岳~中津又岳


【山  名】 大岳(オオダケ) 1432.4m
【場  所】 新潟県長岡市  登山ルート
【日  時】 2014年4月2日(水)
【メンバー】 単独
【天  気】 快晴
【コースタイム】
 6:30除雪終了地点~8:10保久礼小屋~9:10~キビタキ小屋~10:30大岳山頂~11:20中津又岳山頂

 すき家 燕三条店で牛丼並盛りを食す。体のために野菜サラダも付ける。清算の時しっかりと消費税(8%)をとられた。
 PM9時過ぎに二分の除雪終了地点に到着。すでに自動車が2台止まっている。世の中には暇な人がいるもんだ。私もそうだけど。
 駐車場所には圧雪がある。スノータイヤを履いて来て正解だったよ。満天の星空の下、川の音を聞きながら眠る。

中津又岳(左)と大岳(右)
 AM5時半起床。鳥の鳴き声で起きる。隣では軽トラのお父さんが仕度に忙しい。朝早く来たようだ。話を聞くと小千谷市からきたらしい。

 雪は2m位。締まっていて歩き安い。点々と足跡が付いている。アイゼンやワカンはいらないようだ。
尾根の先端に取り付く。崖を登る。沢沿いにトレースがついている。途中から長峰に上がる。
 振り向くと魚沼の山々の絶景が目に飛び込んでくる。久しぶりに今日は遠くまでスッキリ見える。早起きして良かったよ。
 保久礼小屋に到着。相変わらず雪帽子を被っている。今年は若干少ないか。

 ここから急登が始まる。少し休んでワカンを履いて登り始める。ここも雪が締まっているので登りやすい。ブナ林の間を登るのは気持ち良い。

 森林限界を越えると目を遮るものは何も無い。180度の大展望。来て良かった。

魚沼の山並み

大岳
 山頂に着くと、私を追い抜いたお父さん2人が休んでいた。去年、山頂の雪庇を踏み抜いて転落した人がいたそうだ。気をつけよう。

 今年も東洋一の大雪庇は健在だ。雪庇から落ちないように眺める。

 小柄なお父さんが中津又岳方向から登ってきた。背格好が子泣き爺に良く似ている。しきりに中津又岳ルートを下山するようすすめる。
 何度も言われると私もその気になってきた。今日は天気も安定しているし、お父さんのつけたトレースもある。

 中津又岳ルートを下山することにする。一旦、大岳を降りてから中津又岳に登り返す。

東洋一の大雪庇

守門岳(袴岳)中央
 お父さんのトレースを辿り、尾根伝いに降りる。雪が柔らかくなりワカンを履いていても脛辺りまで潜るようになってきた。
 段々お父さんのトレースが不鮮明になってきた。丁度、スキーの跡がついていたので乗り換える。
 所々に赤い目印が下がっているがあまりあてにはできない。木立の向うに保久礼小屋を確認。尾根から母川に下降開始。母川を渡り無事、保久礼小屋に辿り着いた。





米山


【山  名】 米山(ヨネヤマ) 992.5m
【場  所】 新潟県柏崎市、上越市  登山ルート
【日  時】 2014年3月28日(金)
【メンバー】 単独
【天  気】 快晴
【コースタイム】
 6:10登山口~7:40二ノ字~8:10七百十一米峰~9:40米山山頂

 日もとっぷりと暮れた頃、大平集落の駐車場に到着。夕飯は国道8号線沿いの柏崎種波町店で牛丼並み盛りを食べてきた。直ぐに寝るにはまだ早いのでカーナビのワンセグを見る。通販で39,800円で買ったものを自分で取り付けた。贅沢を言わなければ結構、使える。

 小用のため車の外へ出てみると沢山の動物のような鳴き声がする。気持ち悪いのでそれ以上調べなかったが。

 夜中に寒くて目が覚めた。3シーズンのシェラフでは薄かったか。

カモシカの足跡
 AM5時頃起床。快晴だが少し霞んでいる。マルちゃん正麺を食べすぐに登山口に向かう。と言っても登山道は駐車場のすぐ脇にあるのだけど。

 所々に案内板がある事と、雪の上に足跡がついているので迷う事はない。基本的に夏道を辿る。
 今年は例年に比べ雪が少ないように思われる。
 二ノ字天辺に到着。ここからはじめて米山々頂が見渡せる。カモシカ君の足跡を辿り、少し歩くと七百十一米峰に出た。標高値が山名になっている珍しい山だ。理由を聞いたが忘れた。ここから上越方面が良く見えるはずだが今日は霞んでいて良く見えない。残念。最近、どうゆう訳だがこう言う天気が多いようだ。何とか2.5の仕業か。
 ここから狭い登山道に1メートルほど雪が乗った痩せ尾根が、大蛇のように700メートルほど続く。両側は切れ落ちていて、万がいち落ちればおお事になるだろう。雪が硬ければまだ良いが、今日は気温が高くザクザクで足元が滑る。

 何とか無事に痩せ尾根をクリアして山頂手前の急登に取り付く。前回はここが凍っていて難儀したので、今回はピッケルとアイゼンを持って来た。しかし、残念ながら今日は凍っていない。せっかく持ってきたのでピッケルとアイゼンを使う。

痩せ尾根

米山
 ここで後から来た70才台と思われるお父さんにアッサリと抜かれる。最近の高齢者は元気が良いネー。
 そういう私も高齢者の仲間入りをしたのだが。自分の体力の無さにがっかりする。
 周りの景色を見ながら山頂の山小屋に到着。積雪は2mほどか。

 取り合えずひと回りしてみる。薬師堂はすっぽり雪に埋まり屋根が出ているだけだ。妙高連山は霞がかかってよく見えない
 風が強いので山小屋の中で柏崎のセブンイレブン買ってきたオニギリを食べる。
ご飯粒がぼろぼろで不味い。昨晩の寒さで凍ってしまったようだ。他に食べるものが無いので良く噛んで食べる。

 元気の良いお父さんが入ってきた。年齢は60才過ぎか。聞いてもいないのに勝手に話しかけるタイプみたい。悪い人ではなさそう。長岡から来たそうだ。持っいるアマチュア無線のトランシーバがガーガーいっている。

 おとうさんは交信に忙しいので、おとうさんを置いて下山する。

米山々頂





粟ヶ岳


【山  名】 粟ヶ岳(アワガタケ) 1292.7m
【場  所】 新潟県加茂市  登山ルート
【日  時】 2014年3月24日(月)
【メンバー】 単独
【天  気】 快晴
【コースタイム】
 7:50除雪終了地点~8:30登山口~10:20梯子場~11:50砥沢ノ小屋~12:40北峰~13:00粟ヶ岳山頂


粟ヶ岳(北峰)
 除雪は粟ヶ岳県民休養地の手前で終わっていた。支度をしていると2台の車が来た。オジサン達が下りて来た。簡単に挨拶をする。

 第二貯水池(登山口)に向かって歩く。雪はしまっているのでツボ足でもぬからない。

 40分ほど歩くと第二貯水池に着いた。堰堤を渡り登山口に到着。直ぐに急登になる。
 一人のオジサンが後ろから足早に追いついてくる。
 よく見ると、先日、白山で会った我社OBのN.K氏ではないか。確かにこの時期、登れる山は限られるので偶然出会ってもおかしくは無いか。少し立ち話をしてから分かれる。

 ようやく梯子場に到着。梯子は雪に埋まっている。ここは急登なのでアイゼンを履きピッケルを取り出す。雪庇から転げ落ちないように進む。

 クサリ場は雪に埋まっているのでかえって怖い。下を見ないようにして登る。このルート一番の難所だ。滑落したら命は無い。

クサリ場

粟庭ノ頭
 クサリ場を過ぎると粟庭ノ頭だ。ここも痩せ尾根が続く。雪庇を踏み外さないように慎重に歩く。左右どちらに落ちてもジ・エンドだ。

 砥沢の小屋に近づいてみると屋根だけが出ているだけでほとんど雪に埋まっている。二階の出入り口は入れるように除雪してあった。

 段々風が強くなってきた。天気が良いので山頂を目指す。北峰の中腹で降りてくる人に会った。N.K氏ともう一人のおじさんだった。山頂は風が強くて直ぐに下りて来たようだ。
 北峰を登るのは大変だったが、過ぎてしまうと山頂までは思ったより近かった。
 ここは尾根の彼方此方に隠れクレバスがあり危険地帯だ。

 山頂は非常に風が強く、風を避けるものが無かったので直ぐに降りた。
帰り際に下田コースを登ってきたと思われる単独登山者に会った。こんな所で人に会うとは思っていなかったのでビックリした。挨拶をして直ぐに分かれた。

砥沢ヒュッテ

粟ヶ岳山頂
 腹が空いたので中峰の中腹で景色を眺めながらオニギリを食べる。風が強かったが太陽に照らされているせいか、それほど寒くは無い。春だねー。
 
 砥沢ヒュッテには誰も居ない様なので通り過ぎる。天候が崩れそうもないので、景色を楽しみながらゆっくり下山する。




大蔵山


【山  名】 大蔵山(オオクラヤマ) 864.3m
【場  所】 新潟県五泉市  登山ルート
【日  時】 2014年3月19日(水)
【メンバー】 単独
【天  気】 曇り
【コースタイム】
 9:30駐車場~10:40尾根~12:00 大蔵山々頂


大蔵山
 いずみの里の先にゲートがある。これより先は自動車では行けない。
ゲート脇の駐車場に車を止める。おじさん3人が支度をしている。簡単に挨拶をする。

 支度をしてから雪の無い砂利道をしばらく歩く。丸木橋を渡り杉林の坂道に取り付く。
 すぐに林道に出る。林道を渡りまた杉林に入る。九十九折の登山道には所々赤いビニールテープで印が付いているので心強い。
 尾根に出ると残雪が多くなる。雪が締まっているのでツボ足でOK。後は尾根伝いに歩いていけば山頂に到着する。

 途中で先ほどのおじさん3人組が休憩していた。デジカメのシャッターを押してやったら喜んでくれた。チョット訛りがある。どこから来たのか聞きそびれてしまったが。

山頂近く

山頂の鐘
 漸く山頂に到着。木の枝には霧氷が張り付いている。きれいだ。
 今日は天気予報によると天気が良くなるらしいが、まだ厚い雲が上空を覆っていて青空が見えない。
 西風が冷たい。東側の雪庇の下に下りて風をよける。あったかいよー。
 ついでに昼食とする。今日もオニギリ+ミカンと言う貧弱なメニューだが、山ではこんなものだろう。
 菅名岳の方から男女5人の団体さんが来た。山頂の鐘を鳴らし、写真を撮ると、またもと来た道を帰っていった。どこから下山するのだろう。

 いくら待っていても晴れないので下山する。
 せっかく持ってきたのでワカンを付ける。潜らないので歩きやすい。

男女混合縦走パーティ





越後白山


【山  名】 越後白山(エチゴハクサン) 1,012m
【場  所】 新潟県五泉市  登山ルート
【日  時】 2014年3月17日(月)
【メンバー】 単独
【天  気】 快晴
【コースタイム】
 8:50駐車場~9:00尾根コース登山口~10:00 P462~11:50 越後白山々頂


白山
 久しぶりの晴れ日なので白山に登った。今年は天気が悪くて今日が第1回目の山行だ。
 慈光寺の駐車場に車を止める。周りにはほとんど雪が無い。支度をして杉の巨木の間を歩く。
 慈光寺を過ぎると雪道となる。いつもの通り尾根コースを行く。橋を渡り急登に取り付く。ザラメ雪なのでアイゼンはいらない。

 大汗をかいて漸く尾根に這い上がる。これでひと安心。冷たい西風で体が冷える。ヤッケを着る。
 山頂手前の急登に差し掛かる辺りで、見覚えのある人と遭った。
 声をかけて見ると会社の先輩のN.K氏だった。こんな所で会うとは何たる奇遇。彼は2年前に退職し、暇つぶしに山登りをしているらしい。本当は、家にいると奥さんに邪魔にされるので山に来ているそうだ。山で会った人は決まってそう言う。

 4月からは家にいると退屈なので新潟市のシルバー人材センタに行くそうだ。暇つぶしも大変じゃ。

 N.K氏と別れ急登に取り付く。ここも凍っていないのでつぼ足でのぼる。

鳴瀧不動尊

山頂小屋
 山頂に近づくと木の枝に霧氷が張り付いていて花が咲いているようだ。綺麗だ。

 山小屋に到着。一階は雪で埋まっていて入れないので梯子を昇り2階から入る。部屋の広さは15,6畳ほどか。お父さんが一人で昼飯を食っていた。私は五泉のセブンイレブンで買ってきたオニギリ+ミカンを食す。
 部屋の中が寒いので体が冷えてきた。早々に昼飯終えて部屋をでる。

 外では元気なお母さん達が話に夢中だ。お母さん達は加茂の方から尾根伝いに来たらしい。何でそんなに元気なの。

 帰りは田村コースはやめて、登ってきた尾根コースを下山する。

粟ヶ岳


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