松平山(マツダイラヤマ) 954m

【山  域】 五頭連峰(ゴズレンポウ) 
【場  所】 新潟県阿賀野市  
【日  時】 2012年11月11日(日)
【メンバー】 単独
【天  気】 曇
【コースタイム】 

 11月に入って雨が続いたが、久しぶりの晴天と言う事で、松平山に登ることにした。


 駐車場所はすでに5,6台の車が止まっていた。

 支度をして歩き出した所で、何物かが前を横切った。よく見るとそれは一匹の猿だった。熊でなくて良かったよ。

 念の為、熊よけの鈴をつける。

 今日の天気予報は晴れのはずだが、頭上には厚い雲が。強風が木々を揺らす。こういう日は枯れ木が倒れてくるのが心配だ。

 
 松平山の上り口でカメラを首からさげたお父さんに会った。途中まで登ったが風が強くて降りてきたそうだ。歳は60才くらい、紅葉に向かってしきりにシャッターを押していた。
 たしかに今年の紅葉は素晴らしい。デジカメで2,3枚撮る。

 そろそろナメコの季節だ。試しに崖を降りて見る。運良く、ビッシリと食べごろのナメコがついている木の株を発見。
 それからも何本か見つけた。ビニール袋はナメコでいっぱいになった。

 松平山に登るはずが、いつの間にかキノコ採りになってしまった。


 崖を降りたり登ったりしたので疲れた。時計を見ると12時を回っている。風の音がゴーゴーとうるさいので風を避けて昼飯を食べる。

 気が付くといつの間にか後ろに見知らぬお母さんが立っていた。心臓に悪いよ。

 腹もいっぱいになったし、ナメコも採ったので下山する。リックサックがズッシリ重い。

 何かの拍子に、よろけて手を岩についた時、何か嫌な感触を手のひらに感じた。よく見るとそれは猿のウ○コだった。それが手のひらにべっとりと付いてしまった。沢に降りてから洗い落とす。

 猿のウ○コのほうが、マムシに比べればまだマシだ。







祝瓶山(イワイガメヤマ) 1,417m

【山  名】 祝瓶山(イワイガメヤマ) 
【場  所】 山形県小国町  登山ルート
【日  時】 2012年10月14日(日)
【メンバー】 単独
【天  気】 晴れのち曇
【コースタイム】 7:00針生平(大石橋)〜7:30分岐〜8:10鈴出の水〜10:12一の塔〜祝瓶山頂11:06

 今年の夏は孫の遊び相手で忙しく、山にはご無沙汰だった。俗に言う育G(イクジー)か。10月になって孫が帰ったので、
紅葉を見に祝瓶山に登ることにした。


大石橋
 久々の山行なので勝手がわからず、登山靴を忘れたりして家を出るのが遅くなってしまった。
山形県小国町を過ぎる頃には、すっかり日が落ちて、辺りは暗くなっていた。

 五味沢を過ぎて林道に入る。
真っ暗な林道を慎重に進む。ようやく大きな川の脇に着いた。水の音がする。ここが林道の終点だ。既にどこから来たのか乗用車が1台止まっていた。

 川に落ちないように駐車する。

 
 外は真っ暗なので、ルームライトを点けて車の中で、夕食の用意をする。
 新発田の国道脇のローソンで買ってきたキノコとオクラのサラダをつまみに、缶ビールを飲む。久しぶりのアウトドアライフじゃ。今晩のメインディッシュはサトウのご飯とレトルトカレーだ。

 夜中に外に出て空を見上げる。木立の間から星が輝いている。

鈴振り尾根

朝日連峰
 寒さで目を覚ます。快晴だ。今日の朝食はワカメ入のチキンラーメンだ。後で喉が渇くのが難点だが。

 リックに雨合羽、食料、水などを入れ出発する。まず、川にかかっている吊り橋(大石橋)を渡る。
後ろからキノコ取りのお父さんがついてくるので、吊り橋が変なふうに揺れて、足を踏み外しそうでヒヤヒヤする。


 対岸に渡り、山道を行くと直ぐに標柱が立っているが、右に行ってはいけない! しばらく行くとまた標柱が立っているので直進し、次の標柱を右に曲がり鈴振り尾根に取り付く。中々、ややこしい。寝ぼけ頭がくらくらする。

 急な登山道をひたすら登る。この辺りは標高が低いのでまだ紅葉は見られない。木陰から遠くに朝日連峰の峰々が見渡せる。来て良かった。
 最初の急登を登り終えると、一の塔が見えてきた。まだ先は長い。

 この季節は虫もいないし、セミの声も聞こえない、静かな山登りだ。

山頂(後方)

紅葉
 大きな岩を左に回り込むようにして乗り越えると素晴らしい紅葉が始まっていた。
二の塔を越えると次は山頂だ
 山頂には14,5人の男女がいた。だんぜんお年を召した方が多い。人のことは言えないが。
 突然、ひとりのお母さんに声をかけられた。私が暇人に見えたのだろう、カメラのシャッターを押して欲しいそうだ。別に断る理由もないので、気安く引き受けた。
 念の為、3枚撮ってくれと言う。あまり信用されて無いようだ。

 陽が陰ってきたので山頂を後にする。


山頂








菱ヶ岳(ヒシガダケ)〜五頭山(ゴズサン) 913m


【山  域】 五頭連山
【場  所】 新潟県阿賀野市  登山ルート  
【日  時】 2012年7月8日(日)
【メンバー】 単独
【天  気】 曇り
【コースタイム】 8:00駐車場〜10:00笹清水〜10:30菱ヶ岳〜12:00五頭山〜13:30
長助清水〜13:50どんぐりの森〜14:10駐車場


杉端
 駐車場に一般車両通行止めの看板が立っていた。野次馬根性を出して、現場の様子を見に行った。旧五頭スキー場手前の橋にガッチリとしたゲートが設置されていて。一般車両は通行止めとなっている。案内板によると工事は9月頃までかかるらしい。
 今日は菱ヶ岳に登る予定なので、影響は無い。通行止めの影響か、天気が悪いためか車が少ない。
 
 支度をして登山道に入る。今日は曇っているので涼しくて歩きやすい。
 慰霊碑を過ぎると右側に工事中と言うか、放棄されたというか幅4m程の草生した道路が現れた。どういう経緯でつくられたのだろう。気になる。
 杉端の冬道と、夏道の分岐から、雪で曲がった潅木に足を取られながら、10分ほどトラバースすると笹清水に着いた。

菱ヶ岳山頂

五ノ峰
 ここからは急な登りが続く。少し息を整えてから歩き出す。

 最後の急登を登りあげると、山頂に飛び出した。ガスっていて何も見えない。転がっている石に腰を下ろし、バナナとスポーツ飲料を飲む。
 時計を見るとまだ10:30分だ。下山するには中途半端な時間なので、五頭山まで縦走する。
 しばらく歩いたがサッパリ人に遭わない。花も咲いていない。ガスに覆われた薄暗い道をひたすら歩く。
 左前方のガスの中から。人の声が聞こえた。五頭山は近い。松平山の分岐を過ぎ、数分歩くと五頭山山頂に到着。
 そこには2人の女性が立ち話をしていた。「まだ花が咲いていない」と言ったら「こんなもんじゃないのー」と言われた。そうかも知れない。

 話が続かないので下山する。
 一ノ峰手前で京ヶ瀬のコンビニで買ってきた、おにぎりとゆで卵を食べる。これで食料はすっかり無くなった。残っているのは水筒の水だけだ。
 三ノ峰を過ぎ、長助清水も過ぎた。しだいに左足の筋が痛くなってきた。不思議なことに、五頭山に来た時だけ痛くなる。階段のせいか。
 どんぐりの森から舗装道路をダラダラと歩き、ようやくフィールダー君と再会した。





杁差岳(エブリサシダケ) 1,636m


【山  域】 飯豊連峰(イイデレンポウ)
【場  所】 新潟県岩船郡関川村市  登山ルート  
【日  時】 2012年6月29日(金)〜30日(土)
【メンバー】 単独
【天  気】 晴のち曇り
【コースタイム】 4:30奥胎内ヒュッテ前〜5:00登山口〜6:20姫子ノ峰〜8:50水場〜10:30
大石山〜11:20鉾立峰〜12:10杁差岳


姫子ノ峰
 木立に響く鳥の鳴き声に目を覚ます。時計は4時をまわったところだ。必要な物をリックに押し込み自転車にまたがり、登山口を目指す。早朝の空気が気持ち良い。毎日こんな健康的なことをしていたら、長生きするかも。
 明日(30日)から胎内市営バスが運行されるようだが、今日は徒歩か、自転車で行くしかない。

 右に橋を見て砂利道に入る。重いリックを背負っているので、ケツがいたい。
 
 やっと登山口に着いた。朝飯前のひと仕事にしては重労働だ。自転車をデボして登山道に入る。
 のっけから急斜面にぶちあたる。久しぶりの泊まりである。体が慣れていないせいか、リックが重く感じられる。山頂までいけるか不安になる。

 ようやく姫子ノ峰に到着。リックを下ろし朝食の準備だ。朝食といっても日清チキンラーメンに、体のことを考えて、ふえるワカメを入れて煮て食べるだけだけど。景色の良いところで食べると何となくいつもより美味しく感じられる。チキンラーメン一杯で1,600mも登れるのだから、人間の体というものは良くできている。

二ツ峰

ヒメサユリ
 水場に着いた。ここにはまだ雪が残っていた。汚れているので食べるわけにいかないので、雪をタオルにくるんで首に巻く。冷たくて気持ちが良い。このあときつい登りが待っているので、ここでゆっくり休む。
 
 遠くに杁差小屋が見える。この急登を登ると大石山だ。でもここが今日の終着点ではない。鉾立峰、杁差岳とまだまだ続く。

 ようやく小屋がそこに見える所まで来た。小屋の周りは全く花が咲いていない。チョット早かったか。
 小屋の中に入ってみる。さすがにこの時間は誰もいない。

 とりあえず水場に行ってみる。予想どうり、沢は残雪に埋まっていて水は取れない。 炊事用の雪をビニール袋に入れて持ち帰る。ビニール袋2枚と細引きで簡易の浄水器を作成。こいつが中々調子が良い。石井スポーツで3千円出して買ったものより良い。何てったって安いし、場所を取らない。

 小屋の床を掃いたし、雪も確保したし、昼飯も食ったしする事がないので、着替えをして寝袋に潜り込む。

杁差避難小屋

北股岳(左奥)
 いつの間にか眠り込んでしまったようだ。時計を見ると16時過ぎだ。こんな時間まで誰も来ないとなると、ひょっとして今日の宿泊者は私一人かもしれない。なんてボーと窓から外を眺めていたら、登山道をこちらに向かって歩いてくる大きなリックを背負った男性2名を発見。

 後で聞いたら、彼らは長岡から来たらしく、ここは初めてらしい。

 今宵の宴は雪で冷やした缶ビールにおつまみは魚肉ソーセージ。ささやかな物だけど、山で食すれば一味違う。
 長岡のお父さん達は俺よりも旨いものを食っているらしい。肉を焼く音がする。そのうちお声がかかるかと待っていたが、淡い期待に終わった。

 
  この小屋の良い所は蛇やネズミがいないところだ。寝ている時に蛇が天井から落ちてきたらお化け屋敷になってしまう。どこの小屋とは言わないがそんな事が、あったとか、無かったとか。ワイルドだろ

 夕飯も終わって暗くなったので寝袋に入る。部屋の中は暖かいので寝袋もいらないようだが。
 昼間からハエが1匹いる。ハエが飛び回る音が気になったが、いつの間にか寝てしまった。

アゴク尾根と二王子岳(奥)





石転ビ沢(イシコロビサワ) 1,855m


【山  域】 飯豊連峰(イイデレンポウ)
【場  所】 新潟県新発田市  登山ルート  
【日  時】 2012年6月15日(金)
【メンバー】 単独
【天  気】 快晴
【コースタイム】 5:45飯豊山荘〜6:13温身平(ヌクミダイラ)〜7:35梶川出合〜8:13入り門内沢出合(石転ビ沢出合)〜11:30
梅花皮(カイラギ)小屋


飯豊連邦(後方)
 オシッコをしに車の外に出たら灰色の大きな動物に遭遇。彼は直ぐに森の中に逃げていった。ワイルドじゃ。
 家から持ってきたチャーハンを食べ、水を飲んでささやかな夕食は終わり、寝袋に入る。
 夜、外に出てみると夜空いっぱい星が輝いている。明日はきっと快晴だろう。

 最近、年のせいか体に自信がもてなってきた。ゲートの前で登山計画書を記入する。林道を歩く。鳥の鳴き声が林に響いて気持ちよい。まだ虫も出ていないようだ。助かる。
 
 大きな堰堤を登り、登山道に入る。所々に大きな木が倒れていて登山道を塞いでいる。沢にはまだ雪が残っていて行く手を塞ぐ。回り道をする。

 道端に休んでいるお父さんがいた。新発田市から来たそうだ。年齢も私と同じくらい。大きなカメラ三脚を背負っている。少し立ち話をする。

 彦衛門の平の上流辺りから、雪渓に降りる。雪面はまだスプーンカットにはなっておらず、歩きやすい。真っ青な空に太陽が輝いているが、雪渓の上は涼しい。雪渓は沢を埋め尽くしているので、どこでも歩けるのだが、雪渓の崩壊が怖いので、雪渓の表面から推測して本流を避けて歩く。

石転び沢

石転び沢
 いよいよ入り門内沢の出合に到着。ここから石転ビ沢の全容が見渡せる。 稜線まではすぐそこに見えるが、距離にして2.4Km、標高差約1000mある。ここでは歩いても歩いても進んでいない感覚になる。
 所々落石の痕跡が見える。ここでは毎年死傷事故が発生している、デンジャラスなエリアなのだ。

 北俣沢と合流する辺りから勾配がきつくなる。基本的に沢登りなので、登るほど勾配がきつくなる。落石に注意しながらアイゼンをつける。
 ホン石転び沢の辺りで新発田のお父さんと「稜線まであと一時間ほどだね」なんて言っていたが、とんでもない、まだ草付きまでしかきていない。ため息をつきながら取り合えずひと休みする。ここは落石の心配がないので、安心して休める。

 生暖かい風と冷たい風が交互に吹いてくる。なんだか気持ち悪い。アブも出てきた。左方向にトラバース気味に登る。新発田のお父さんも後をついてくる。

 やっと梅花皮小屋が見えた。あと一息と思うが足が前に出ない。これが年と言うことか。

 

ミヤマキンバイ

梅花皮小屋と北股岳(奥)
 なんとか稜線に這い上がり、とりあえず缶ビールを雪で冷やす。何といってもこれがなければ始まらない。ノンアルコールだけど。

 新発田のお父さんとは「稜線まで登って体力が残っていたら北股岳に登ろうね」なんて言っていたが、とんでもない事だった。お互い、その話題には触れないかったが。
 向かいの二王子岳の山頂辺りに雲がかかっている、しばらくすると、北股岳の山頂もガスに覆われてきた。
 最後に登ってきた単独のおにいさんは、今日は門内小屋に泊まり、明日、丸森尾根を降りるそうだ。彼はしきりに携帯の電波状態をチェックしていた。ワンセグで天気予報を見たいらしい。

 寒くなってきたので、小屋の周りの花を撮ってから下山する。

ハクサンイチゲ







二王子岳(ニノウジダケ) 1,421m


【山  域】 二王子岳
【場  所】 新潟県新発田市  登山ルート  
【日  時】 2012年5月27日(日)
【メンバー】 単独
【天  気】 快晴
【コースタイム】 7:16駐車場〜7:20二王子神社〜8:20一王子神社〜9:00独標〜10:20
三王子神社〜10:40山頂


二王子岳
 午前7時過ぎだというのに駐車場はすでに満杯。ようやく隙間を見つけて車を止める。危なかった。今日は何があるのだろう。
 神社の前には人が集まっていた。役員らしい人に聞いてみると、今日は安全祈願祭らしい。と言うことは山開きか。どおりで人が多いわけだ。取り合えずお参りをしてから登山道に向かう。

 登山道は杉の大木の間を縫って進む。名も分からない鳥やカエルの声が木立に響く。天狗が出てきそう。
 登山道の脇に休んでいた人達の中に、見覚えのある人が居た。以前、同じ職場だったO氏ではないか。確か彼の住まいは村上だったはず。こんな所で逢うとは何と言うめぐり合わせ。お互いにビックリ。
沢のような所を登り上げると一王子神社に着いた。ここには水場があり、水芭蕉も群生しているらしい。何人か休んでいたが先を急ぐ。

杉の大木

飯豊連峰(奥)
 一王子を過ぎると残雪が多くなってきた。道が濡れていて滑る。
 独標に着いた。積雪量を測る柱が以前よりも傾いているようだ。そのうち倒れるのでは、などと余計な心配をする。
 アップダウンを繰り返しているうちに、油こぼしの急斜面に出た。雪面を登り、途中から設置してあったロープを使って登った。
 漸く、遠くに赤い避難小屋や無人測候所のアンテナが見えるところまで来た。今日はここまでアブに遭わなかった。(下山時には執拗な攻撃で、耳をしかもか食われたが)ここまでくればひと安心。
 途中で三王子神社の祠にお参りをする。
避難小屋の手前まで来ると、飯豊連峰が全容を現した。チョット霞んでいるが、素晴らしい景色を眺めながら山頂に向かう。
 山頂には大勢の人がいた。それでもドンドン登ってくる。登ってきた人達が山頂にある鐘を力一杯鳴らすので、頭がガンガンしてきた。一段下がった雪面に移動する。
 漸く落ち着いたので、向かいの飯豊連峰を眺めながら、新発田のローソンで買ってきたオニギリ、ゆで卵を食べる。
 雪の上に座っていたのでお尻が冷えてきた。そろそろ下山する。

山頂







焼峰山(ヤケミネヤマ) 1,086m


【山  域】 焼峰山
【場  所】 新潟県新発田市  登山ルート  
【日  時】 2012年5月13日(日)
【メンバー】 単独
【天  気】 曇り
【コースタイム】 8:30登山口〜9:30うぐいす平〜10:50修蔵峰〜11:30
焼峰山々頂


ガスっている山頂
 滝谷集落を通り過ぎ、林道に入る。昼なお暗い林道を脱輪しないように慎重に進む。焼け峰山登山口の立札の前に車を止める。猿のような異様な鳴き声が杉林に響く。ここはジャングルか。
 登山道にはほとんど雪が無い。所々、倒木が行く手を塞ぐ。
 1時間ほどでうぐいす平に到着。ここに6人の団体さんが休んでいた。簡単に挨拶をして通り過ぎる。
 ここから本格的に登りになる。目指す山頂はガスに隠れて見えない。
 修蔵峰手前辺りから雪が多くなる。下りて来た単独のお父さんとすれ違う。ピッケルを出すのが面倒なのでストックのまま登る。

残雪

修蔵峰と内の倉湖
 修蔵峰の慰霊碑の周りは雪が消えていた。慰霊碑に彫ってある碑文は、風雨に浸食されて判別できない。あきらめて先を急ぐ。
 残雪の急斜面のトラバースを繰り返す。こんな所で滑落したら洒落にならない。慎重に足を運ぶ。はっきりとしたトレースがあるので助かる。
 尾根道になり、最後の急斜面を登ると山頂に出た。2人のお父さんが宴の真っ最中だ。お父さん達も新潟から来たらしい。アルコールのせいか、すでに顔が赤い。ショートカットルートを教えてもらった。
 周りの山々は、山頂が黒い雲に覆われているが、ここは思ったより晴れている。天気予報では今日は晴れると言っていたが、何時から晴れるのだろう。しばらく様子を見る。ここは思ったより暖かい。
 後から来た団体さんは修蔵峰から動かない。諦めたらしい。遠くで雷が鳴っている。気持ちが悪いので早々に下山する。

焼峰の頭







頼母木山(タモキヤマ) 1,720m


【山  域】 飯豊連峰
【場  所】 山形県小国町  登山ルート  
【日  時】 2012年4月28日(土)
【メンバー】 単独
【天  気】 快晴
【コースタイム】 5:50国民宿舎川入荘〜6:10取り付き〜7:50十文字ノ池〜8:50西俣ノ峰〜10:00枯松峰〜10:20大ドミ〜10:50三匹穴
手前

        


朝霧
 朝、起きてみると霧が立ち込めている。夜はあんなに星が出ていたのに。でも空を見上げると青空が透けて見える。思った通り今日は快晴だ。

 いつも通り朝食のチャルメラを作っている時、それは起こった。突然の魔女のひと突き、俗に言うギックリ腰になってしまった。今日は何時間も歩かなければならないのに。体を動かすこともできず、しばらく横になって痛みに耐える。

 折角こんな遠くまで来たのに、何もしないで帰るには悲しすぎる。これ以上悪化しないことを祈り、取り合えず行ける所まで行くことにする。そういえば昔、飯豊本山小屋にコルセットをして登ってきたぎっくり腰のお父さんがいたっけ。
 奥川入荘の前を通り、杉林を三つ越えると取り付きに出た。いつもより残雪が多いので、登り口が良く分からない。僅かな靴跡を頼りに登る。斜面の雪が凍っている。アイゼンを付ける程では無い。靴でステップを切りながら登る。

 一人のお父さんが追いついてきた。年は60才くらいだろうか。新潟から来たらしい。素晴らしい景色にしきりに感激している。一緒に写真を撮る。


小玉川方面

西俣ノ峰
 なぜか喉が渇く。きっとチャルメラのせいだ。

 西股ノ峰手前はこのルート最大の急斜面だ。間違って滑落すればどこまでも落ちて行くだろう。
 西股ノ峰を過ぎると風が吹いていて涼しい。雄大な杁差岳が姿を現す。

 今日は雲ひとつ無い快晴だが暑すぎる。 腰の調子は確実に悪くなっている。ヘリコプターに救助される事だけは避けたい。
 雪庇や隠れクレバスが怖いので、できるだけ、夏道を歩く。
 
 枯松峰を過ぎ夏道を下る。大ドミを過ぎると今度は登りにかかる。風が止まり暑くなる。

朝日連峰(後方)

杁差岳
 三匹穴手前辺りにご夫婦らしき男女が食事をしていた。明日も登るので、今日は無理をしないでここまでだそうだ。先頭を歩いていた新潟のお父さんは、山頂に向かったらしい。

 ここから山頂まで1時間以上かかりそうだ。私も腰に爆弾を抱えているので、無理をしないでここまでとする。
 遠くに朝日連峰が白く輝いている。景色を見ながらゆっくりとオニギリを食べる。ご夫妻は米沢から早朝自動車で来たそうだ。今日は自宅に帰って明日、別の山に登るそうだ。

 1時間ほどいたが誰も登ってこない。山頂に向かったお父さんも降りてこないが下山する。今日、このルートで会ったのは単独のお父さん、米沢のご夫妻の3人だった。連休初日にしては少ない。

枯松峰






五頭山(赤安山経由)(ゴズサン) 913m


【山  域】 五頭連峰
【場  所】 新潟県阿賀野市  
【日  時】 2012年4月15日(日)
【メンバー】 単独
【天  気】 晴れ
【コースタイム】 9:15駐車場所〜10:00尾根〜10:50赤安山〜11:45八合目〜12:00五頭山五ノ峰

        


道標
 林道にはまだ雪が残っている。冬用タイヤで良かった。いけるところまで行く。

 何とか登り口近くまで進む。そこに車を置く。
 取り付きの急斜面を登る。斜面にはまだ雪が残っている。滑落すれば杉の大木にぶつかり、ただではすまないだろう。
 足跡がある。先行者が一人いるようだ。100メートルほど登ると傾斜が少し緩くなった。
 しばらく行くと道標が立っている。ここから尾根伝いに登る。
 進行方向に道案内でもするかの様に、カモシカの足跡が点々とついている。カモシカ君(さん)の足跡を頼りに進む。
 赤安山あたりでワカンをつける。

 出湯ルート手前で、降りてくる一人のお父さんに会った。「このルートで人にあったのは、おめさんが始めてだよ」と言って声をかけられた。この人が先行者だったのか。少し話しをして別れる。

松平山

飯豊連峰(後方)

 急登を登りきると出湯ルートと合流した。8合目の看板がぶら下がっている。ここはメインルートなので人も多くなる。何となく安心する。そこから少し登ると五ノ峰に着いた。
 
 山頂からの眺望は素晴らしい。松平山の向うに真っ白な飯豊連峰が広がっている。いくら見ても見飽きない。

 天気は良いが風が冷たい。風を避けて岩の間で昼飯を食べる。
 






大岳(オオタケ) 1,432m


【山  域】 守門岳
【場  所】 新潟県長岡市 
【日  時】 2012年4月13日(金)
【メンバー】 単独
【天  気】 曇り
【コースタイム】 6:30除雪終了地点〜9:00長峰〜8:30保久礼小屋(休憩10分)〜9:30キビタキ小屋〜10:10山頂手前
        

 前日、守門岳登り口の二分の除雪終了地点まで来てそこで泊まる。周囲はまだ3mほどの雪がある。三条のセブンイレブンで買ってきた焼きソバとサンドイッチが夕食だ。
夕食も食べたし、携帯電話も使えない場所なので、することがない。暗くなったら寝袋に入って寝るだけだ。

 夜中、外に出てみると、雲がかかっているらしく、星が見えない。明日は晴れるそうだが、いつから晴れるのだろう


保久礼小屋
 5:20起床。昨晩は寒くなかった。春ですねー

 朝食を食べたりしているうちに、6時になった。スキーにシールを貼り、シールワックスも塗って出発する。

 気温が高いせいか雪が柔らかくて歩きにくい。

 2時間ほど歩いて保久礼小屋に着いた。相変わらず保久礼小屋は大きな雪の帽子を被っている。 少し休む。
  ここから苦しい登りが始まる。雪がべたついて歩きにくい。シールの調子は良い。

 キビタキ小屋は雪面から僅かに屋根の一部が顔を出している。

キビタキ小屋

森林限界辺り
 森林限界を越えたあたりから空模様が怪しくなってきた。山頂手前のピーク辺りで、突然ガスにまかれてしまった。ホワイトアウト状態でこのまま前進するのも危険なので、取り合えず様子を見る。しばらく待ったがガスが晴れそうにもないので、今日はここまでとする。

 シールを外しコースを間違えないようにトレースを頼りに滑り降りる。雪が重いので慎重にスキーを回す。
 
 何とか保久礼小屋まで無事に降りた。

 今度はここからスキーを担いで長峰まで登る。疲れた体に辛い作業だ。長峰まで登ってしまえば、後は自動車を止めた所まで滑り降りるだけだ。楽チンじゃ。

守門岳を望む






五頭山(ゴズサン) 913m


【山  域】 五頭連峰
【場  所】 新潟県阿賀野市  
【日  時】 2012年4月8日(日)
【メンバー】 単独
【天  気】 曇り
【コースタイム】 9:15駐車場所〜9:30ドングリの森〜10:20長助清水〜11:15五頭山三ノ峰


三ノ峰手前
 駐車場の遥か手前から道路脇に車を止めてある。駐車場はすでに満杯らしい。
私も道路脇に駐車する。身支度を整え歩き出す。駐車場から先は除雪されてなく、道路には20センチ程雪がある。

ドングリの森から先もしっかりとした雪道で歩きやすい。

 急な階段を登りきると暑くなったのでヤッケを脱いでリックにくくり付ける。

長助清水に到着。いつもはここで誰かが休んでいるのだが、今日は誰もいない。休憩をしないで通り過ぎる。

三ノ峰の鐘

避難小屋
 三ノ峰に到着。いつもの年より雪が多いせいか、景色が違って見える。山頂の鐘がわずかに顔を出している。避難小屋は4,5メートルの雪に囲まれて、いまにも潰されそうだ。怖くて中に入れない。
 
 小屋の外で天候が回復するのを待つ。しばらく待ったが体が冷えてきたので下山する。

下界を望む



HOMEに戻る