五頭山(ゴズサン) 913m
【山 域】 五頭連峰
【場 所】 新潟県阿賀野市
【日 時】 2009年12月25日(金)
【メンバー】 単独
【天 気】 曇りのち晴れ
【コースタイム】 10:30駐車場〜10:45ドングリの森登山口〜11:40長助清水〜12:20五頭山(三の峰)
五頭山(中央) |
しばらく続いた降雪も終わり、久々の晴れ間ということで、おニューのジャケットとパンツの着ごこち具合を兼ねて五頭山に登ることにした。チョット場違いの大げさな服装だがまあいいか。 駐車場に着いてみると、平日にもかかわらず満杯状態。何と暇人が多いことか。ひとの事は言えないけど。 何とか隙間を探して駐車する。危なかった。 |
道はしっかりとトレースが付いているので楽チンだ。 途中で見覚えがある人に会った。声をかけたら思い出してくれた。今年の夏、門内岳で一緒だったT氏だった。長助清水まで話をしながら登った。T氏の里は加茂だそうだ。宝蔵山で山スキーができると言っていた。 ヤブが寝ていないのであちこち引っかかる。気をつけないと眼を突かれる。 |
T氏は快調 |
非難小屋 |
山頂の積雪は1m程か。非難小屋は半分くらい雪で埋まっている。雪面には点々と兎の足跡が散らばっている。その向こうに白く輝く飯豊連峰が。 風も弱く、日が照っているのでそんなに寒くは無い。この時期には珍しい。ジャケットを一枚羽織るとちょうど良い具合だ。汗がこもらないゴアテックスは素晴らしい。発明した人に感謝。もっとも、ゴアテックスはもっと過酷な環境に実力を発揮するのだが。 |
T氏とはぐれてしまったので,一人で昼食とする。飯豊連峰が眺望できる斜面に陣地を構える。 カップラーメンにテルモスのお湯を注ぐ。何となく幸せな気分になる。飯豊連峰を眺めながらの食事は最高じゃ。 |
飯豊連峰とウサギの足跡 |
光明山(コウミョウサン) 879m
【山 域】 河内山塊
【場 所】 新潟県五泉市 登山ルート
【日 時】 2009年10月12日(月)
【メンバー】 単独
【天 気】 晴れ
【コースタイム】 10:20登山口〜11:30七曲峠〜12:00がば井戸〜12:40万之助山
笠掘ダム |
特別天然記念物のニホンカモシカの保護区で有名な笠掘ダムに到着。ここから遥か昔、木喰上人山が修行したと伝えられている光明山に登る。せっかくここまで来たのでダムサイトを見学する。祝日のわりには観光客はチラホラ。 |
駐車場から登山口まで200mほど舗装道路を戻る。登山口には灯篭や祠がある。山岳信仰の色合いが濃い山なのだ。 ここで登山の無事を祈願する。登山道はよく整備されている。 |
登山口 |
七曲峠 |
歩き始めて40分ほど過ぎた辺りから一変して、岩斜面のへつりが続く道に変わった。この道は自然にできた物ではない。人工的に作られたものだ。元々は砥沢川から切り出した砥石の搬出路で、急斜面を削って切り開いたものらしく、滑りやすい岩のへつりが続く。滑落すれば一巻の終わりだ。精神的に疲れる。 所々ロープがあるが、ひとたび足を滑らせれば、たいていの人は自分の体重を支えきれず、滑落してしまうだろう。よくこんな所に道を着けたもんだ。 |
漸くへつりが終わった辺りに、七曲峠の祠があった。所々にこのような小さな観音様が安置されている。 しばらく尾根道が続く。基本的に岩山なので障害物が少なく、見晴らしが良い。 この登山道は凄く景色が良い。紅葉はまだだが、最盛期は素晴らしいだろう。とても標高800m程の山とは思えない。 |
万之助山(左) |
万之助山々頂 |
万之助山に辿り着いた頃すでに午後1時に近かった。ここから光明山まで1時間半ほどかかる。今日はここで時間切れだ。ゆっくりしすぎた様だ。 周りの景色を眺めながらゆっくりと昼飯を食べてから、下山する。 |
谷川岳
【山 名】 谷川岳(タニガワダケ) 1,964m
【場 所】 群馬県みなかみ町、新潟県湯沢町 登山ルート
【日 時】 2009年9月25日(金)
【メンバー】 単独
【天 気】 晴れ
【コースタイム】 8:10谷川岳ロープウェイ麓駅〜8:20天神平〜9:15熊穴沢小屋〜10:00天狗の泊まり場〜
10:45肩ノ小屋〜10:50トマノ耳〜11:50オジカ沢の頭
遭難者名簿 |
湯沢駅から6:15発水上行に乗る。ホームには私を入れて3、4人。長いトンネルを抜けて、土合駅に到着。列車は私ひとりを置いて汽笛を鳴らして行ってしまった。何となく寂しい。空を見上げると青空がのぞいている。チョット元気が出る。 谷川岳ロープウェイ乗り場まで舗装道路を歩く。途中で遭難者慰霊碑にお参りする。 |
ロープウェイの建物の場所がかわっている。乗場が分からずウロウロする。探し当てた乗場には中高年と思われるお父さんお母さんがチラホラ。 始発は8:00。まだシャッターが閉まっている自動発券機の前で、並んでしまうのは日本人の習性なのだろうか。そう言う私は一番先頭だけど。 10分程で天神平に到着。まず熊除けの鈴をつける。少しうるさいが、熊さんとトラブルになるよりマシか。 この辺りは紅葉が始まっている。お父さんお母さん達に混じって登山道を歩く。皆さんは結構早い。どんどん追い抜かれる。 熊穴沢小屋を過ぎ、岩場になる辺りから視界が開け紅葉が楽しめる。 |
俎嵒(マナイタグラ) |
オキノ耳 |
天狗の泊まり場に登って見る。ここからの景色は絶景だ。紅葉と空の碧さと白い雲の組み合わせが素晴らしい。 肩の小屋は手前に増築されていた。入り口が何処か良く分からない。別に用は無いのだけど、一応ぐるっと回ってみる。。 取り合えず山頂(トマノ耳)まで行く。老若男女がひしめき合っている。早々に山頂を後にする。 |
オジカ沢の頭まで足を延ばす。ここから1時間ほどで行ける。 肩の小屋から吊り尾根を降りる。新潟県側からガスが押し寄せ、稜線に突き当たり、渦を巻いて谷へ落下して行く。両側がスッパリ切れ落ちた痩せ尾根を登る。ここの紅葉も素晴らしい。稜線の斜面が燃えているようだ。 |
オジカ沢の頭付近 |
天狗の泊まり場付近 |
肩の小屋に戻り、天神平に下山する。 |
列車待ちのため、谷川岳ロープウェイ乗場のテレビの前で時間を潰す。 よっぱらになった頃、売店が店じまいを始めたので、外に出る。車に轢かれないように道路の端っこを歩く。20分程で土合駅に到着。ここの下りホームは地下143mにある。462段の階段を降りる。 だーれもいないホームで電車を待つ。突然、風が吹いて暗闇から列車が現われ、私を乗せるとまた暗闇に吸い込まれた。 |
462段の階段 |
野口五郎岳
【山 名】 野口五郎岳(ノグチゴロウダケ) 2,925m
【場 所】 富山県富山市、長野県大町市 登山ルート
【日 時】 2009年9月17日(木)〜18日(金)
【メンバー】 単独
【天 気】 9月17日 快晴 9月18日 晴れ
【コースタイム】 6:45高瀬ダム〜7:10ブナ立登山口〜9:30三角点〜9:40タヌキ岩〜10:50烏帽子小屋〜12:10三ツ岳〜
14:40野口五郎小屋〜15:00野口五郎岳山頂
6:30野口五郎小屋〜8:15三ツ岳〜9:00烏帽子小屋〜9:45烏帽子岳〜11:00烏帽子小屋〜
11:30タヌキ岩〜11:40三角点〜13:30ブナ立登山口〜14:00高瀬ダム
9月16日
会社を定刻に退社しそのままR116を南下する。午前0時近く七倉ダムに着いた。駐車場には十数台が駐車していた。
ここはトイレも宿泊施設もあり街の匂いがする。明日の朝が早いので、直ぐに寝る。
工事用トンネル |
9月17日 五時起床。直ぐにカップヌードルを食べ、高瀬ダム行きのタクシー乗り場に並ぶ。6時過ぎにタクシーが到着。夫婦一組、単独の女性、それに私4人が相乗り。前金で一人当たり500円を払う。おかげで安上がりになった。 高瀬ダムには歩いてもいけるらしいが、工事用車両も通るので危ない。 タクシーに登山用具を積み込んだが、中々出発しない。6時30分にならないとゲートが開かないとのこと。 |
ジャスト6時30分にゲートが開いた。運転手さんは話好きなのか仕事柄か、色々話してくれる。 山から流れ込む砂がダムの耐用年数を大幅に縮めているらしい。今はトラックで運び出しているが間に合わないらしい。 ダムは永久的な物だと思っていたので、寿命があるとは知らなかった。それとこの砂は建設資材として、利用価値があまり無いのでやり場に困っている。良い利用方法があれば億円単位の謝礼金がいただけるそうだ。 黒部ダムなど山岳に作られたほとんどのダムはこの問題を抱えているらしい。頭が痛い話だ。 運転手さんの話を聞いているうちにだんだん気が滅入ってきた。これから山に登るんだけど。 |
不動沢の吊橋 |
烏帽子小屋 |
高瀬ダムでタクシーを降りる。巨大なダムの上に立つと異次元にほうり出されたような変な感覚になる。 ながーいトンネルを歩き、ながーい吊橋を渡る。不動沢の真っ白な広い川原をロープに沿って登山口まで延々歩く。ロープがなければ、完全に迷子になるね。 やっとこさ道標が立っているブナ立登山口に到着。ここまでで疲れてしまった。 ここからアルプスの3大急登と呼ばれているブナ立尾根に取り付く。急だけど良く整備された道だ。感謝。 立ち木で周囲の景色が見えない。ひたすら登るだけ。効率が良いけど。 4時間ほどかけて標高差1,300mを登り、烏帽子小屋の裏に出た。普通はここから烏帽子岳に登るのだが、今日は先を急ぐのでパスする。 |
小屋の前で少し休み、今日の目的地の野口五郎岳に向かう。野口五郎岳まで約5kmだ。 三ツ岳を過ぎると俄然景色が良くなり、快適な尾根歩きとなる。 ピークを幾つも越え、尾根歩きにも飽きた頃、鞍部に隠れるように建っている野口五郎小屋に到着。小屋の前にいたお父さん達が笑顔で迎えてくれた。 |
三ツ岳の登り |
野口五郎岳山頂 |
取り合えず宿泊の手続きをする。宿泊料金9千円を支払う。 まだ太陽が高いので野口五郎岳山頂まで行って来る。 野口五郎岳は特徴が無いノペっとしたどうってことがない山だが、ここの展望は素晴らしい。雲ひとつ無い青空のもと、槍ヶ岳をはじめ水晶岳、赤牛岳、立山の山々、針ノ木岳、遠くに鹿島槍が眺望できる。遮る物が無い360度の展望だ。ラッキー。 |
今日の宿泊者は10人だ。標高3000m近いここはさすがに寒い。ダウンジャケットを持ってきて正解だよ。できればタイツも欲しかった。 夜になると冷え込んできた。布団を抜け出し、唯一暖かい乾燥室のストーブの周りに集まり雑談。 集まったのは島根のお父さん、兵庫のご夫婦、新潟の魚沼のお父さんそれに私の5人だ。魚沼のお父さんは100名山を達成して200名山に挑戦している。足が冷えると言って、両足にほっかいろを張っていた。 島根のお父さんは室堂から何日もかけて歩いて来た。室堂ではすでに雪が降ったらしい。 兵庫のご夫婦と魚沼のお父さんは、明日、赤牛岳に行きたいらしい。ここから9時間はかかる。一緒に行こうと誘われたが、烏帽子岳に登りたいので丁寧に断った。 今日は泊り客が少ないので布団一枚を占有できる。ありがたい。電灯も消えたし寒いので直ぐに寝てしまった。 |
野口五郎小屋 |
夜明け |
9月18日 午前3時頃、トイレに行ったついでに外に出た。満天の星空が広がっている。天の川や人工衛星も見える。これも楽しみのひとつだ。今日も快晴だろう。 午前5時過ぎに朝食の合図。全員、食堂に集合。全員と言っても10人だが。目玉焼きをメーンに板海苔、漬物などの純日本食。シニア向けか。味噌汁、ご飯がおかわり自由。 |
今日は昨日来たコースを戻る。途中で烏帽子岳に登る予定だ。2時間30分ほどで烏帽子小屋に着いた。 飲み水を購入。500mlで100円だ。リックを置いてカメラだけ持って烏帽子岳に向かう。 |
針ノ木岳方面 |
烏帽子岳 |
ピークを2つ越えて取り付きに到着。ここからは垂直に近い岩登りとなる。山頂はガスがかかって凄みを増している。ここの岩はもろく、手がかり足がかりが少ない。慎重に手がかりを選ぶ。 所々細いチェーンが下がっているが、あまりあてにはできない。お尻がムズムズする。やばいぜ。 何とか山頂まで登り、無事に小屋に戻る。小屋の前で簡単に昼飯を食べ、その後、ひたすら急勾配のブナ立尾根を降りる。 高瀬ダムに着くとタクシーが待っていた。いつも常駐しているらしい。車を止めた七倉ダムまで2000円だった。 |
門内岳
【山 名】 門内岳(モンナイダケ) 1.880m
【場 所】 山形県小国町 登山ルート
【日 時】 2009年9月5日(土)〜6日(日)
【メンバー】 単独
【天 気】 9月5日 曇り 9月6日晴れ
【コースタイム】 6:00梶川登山口〜8:00湯沢峰〜8:50滝見場〜9:30五郎清水〜10:50梶川峰〜大休止1時間〜
12:50扇ノ地神〜13:10門内小屋〜13:20門内岳山頂
6:00門内小屋〜(朝飯)〜6:50扇ノ地神〜7:40地神山〜8:30地神山北峰〜9:20丸森峰〜
10:30夫婦清水〜12:00丸森登山口
飯豊連峰主稜 |
9月5日 ゲートの手前で登山計画書を出す。今日は梶川登山口から登る。直ぐに地獄のような急登が始まる。今日は荷物が多いのでチョット不安がよぎる。 少し登るとガスが周りを包む。景色が見えなくて残念だが涼しくて良い。一時間歩き、10分休憩する。これを繰り返す。 |
やっと梶川尾根を登りきった。後は飯豊連峰の雄大な景色を眺めながらのトレッキングのはずだったが・・・、残念ながらガスで視界がきかない。しばらく休憩してガスが晴れるのを待つ。一時間ほど待ったが状況は変わら無い。諦めて先を急ぐ。 登山道に標柱を発見。「扇ノ地神」と書いてある。変な名前だ。ここから主稜を歩く。 ピークをひとつ越えると門内小屋の下に出た。 |
門内岳避難小屋 |
夕焼けを見る人々 |
小屋に行く前に、今晩の飲み水を汲みに斜面を降りる。心配していたが十分な水量だ。病院からもらってきたビニール製の水筒を満タンにする。 やっと門内小屋に到着。とりあえず山頂まで行って来る。 小屋に戻ると、中にはたくさんの炊事道具やら食料が置いてある。そこにいたお兄さんに聞くと今日は団体で30人ほど泊まるそうだ。植生保全作業のボランティアの人達だ。今晩は宴会らしい。とりあえず2階の一番奥に居場所を確保する。 続々と人が集まり、一階では午後4時頃から宴会が始まった。もう一人の方と、二階の片隅でひっそりと夕食を摂る。 |
ガスが晴れたので門内岳の先まで散歩に出る。 山頂に戻ると、ひときわ声の大きい人がいた。以前何処かで会ったような気がする。声をかけたら思い出してくれた。「良く分かったね」と言ってビックリしていた。いつもはすぐに忘れるが、どういう訳かこの方は覚えていた。奇遇じゃ。最後にホームページを教えてもらった。 |
ダイグラ尾根 |
新発田の街灯り |
夕日が沈み、夕闇が周りを包む。遠くに新発田や東港の灯りが瞬いている。何となく感慨深いものがある。歳のせいか。 宴会のざわめきを遠くに聞きながら眠りに落ちる。 |
9月6日 5時起床。今日は雲ひとつ無い。快晴だ。遠くの飯豊本山までくっきり見える。早々に仕度をして小屋を後にする。今日は素晴らしい景色が広がっている。重いカメラをここまで持って来たかいがあった。景色の良い所で写真を撮る。 朝飯抜きだったので腹が空いた。即席ラーメンを煮て、雄大な景色を見ながら食す。贅沢じゃ。 所々で写真を撮りながら地神山北峰まで来た。ここで主稜とお別れ。下山口の丸森峰に向かう。ここから一気に1,400m下りる。最後はヘロヘロになりながらも何とか飯豊山荘に着いた。 |
頼母木山と杁差岳 |
朴坂山
【山 名】 朴坂山(ホウザカヤマ) 439m
【場 所】 新潟県岩船郡関川村 登山ルート
【日 時】 2009年8月29日(土)
【メンバー】 単独
【天 気】 曇り
【コースタイム】 10:00朴坂(ホウザカ)登山口〜11:30タカツボ分岐〜11:50朴坂山々頂
登山口の案内図の前で写真を撮ったりしていたら、作業着を着て自転車に乗ったお母さんが通りかかった。挨拶を交わす。何となく元気が出る。 |
道標に従って進むと、道は直ぐに二手に分かれている。どちらに行けば良いのかわからない。大体、日本では登山道は神社の裏からと相場は決まっているので(?)神社に向かって歩く。予想どうりに神社の裏手から、細々とした山道が林の中に続いている。
昼でも薄暗い雑木林を進む。道には良く見ると緑色の苔が生えていて、滑りやすい。足を置く場所を慎重に選ぶ。東側斜面なので、風が山に遮られて暑い。 ほとんど勾配が無い道をしかも進むと、急な斜面の直登となる。滑るとただではすまない。 尾根に出ると涼しい風が吹いている。ひと休み。 |
この山には一等三角点がある。低いけど凄い山なのだ。だけど、山頂は三角点があるだけで、どおって事はない場所だ。次に尾根の先端にある展望台に進む。 ここの景色は素晴らしい。河岸段丘に黄金色の稲穂が広がっている。 いつまでも見飽きることがないが、そろそろ下山する。 |
帰りは林道に下りてそのまま麓まで歩く。ゲートをくぐり、少し歩くと人家が見えた。 |
光兎山
【山 名】 光兎山(コウサギサン) 967m
【場 所】 新潟県岩船郡関川村 登山ルート
【日 時】 2009年8月23日(日)
【メンバー】 単独
【天 気】 曇り
【コースタイム】 6:40中束(なかまるけ)登山口〜7:20千刈(チガリ)との分岐〜8:00虚空蔵峰〜8:20観音峰〜
9:15雷峰〜山頂10:15
光兎山 |
関川村中束(ナカマルケ)を過ぎ、橋を渡ってから直ぐに左折し林道に入る。登山口の看板の先で車を止める。前回、この辺りで側溝に車を落とし、えらい目にあった。今日は大丈夫かな。 |
登山道に入ると直ぐにブヨ(ブトとも言う)が集まってきた。小枝でブヨを払いのけながら進む。ブヨの執拗な攻撃が続く。 所々に祠やら石像が設置されている。この山は信仰の山らしい。何でも昭和20年ごろまで女人禁制だったらしい。前回の災難は山の神様にお参りしなかったバチがあたったのかも。念入りにお参りをする。 汗で濡れていることもあるが、風に吹かれると、寒いくらいだ。もう秋なのだろうか。 いくつもの峰を越えてやっと観音峰に着いた。ここから山頂が見えるはずだが今日は山頂付近はガスで見えない。でも中々迫力がある。 |
光兎山(正面奥) |
光兎山々頂 |
雷峰に着いた頃は山頂のガスも無くなり光兎山が全貌を現わした。もうひと息じゃ。 山頂の登りで大きなザックを担いだ2人のお兄さんとすれ違った。昨晩、山頂で幕営したそうだ。若いネー。 急斜面を登り上げると赤い祠が目に飛び込んできた。山頂には誰も居ない。とりあえずお参りをする。どう言う訳かこの山の上だけ真っ黒い雲がかかってる。山の神の祟りか。 早昼飯を食べていると、一人のお父さんが登ってきた。話かけたがあまり喋りたくなさそうだ。二人、無言で時を過ごす。 |
角田山
【山 名】 角田山(カクダヤマ) 482m
【場 所】 新潟県新潟市西蒲原区
【日 時】 2009年8月8日(土)
【メンバー】 単独
【天 気】 曇り
【コースタイム】 8:30五ヶ浜駐車場〜10:00角田山々頂
浦浜校跡 |
五ヶ浜集落にある登山口の駐車場に車を止める。学校跡みたいな所だ。中央に立派な石碑が建っている。「浦浜校の沿革」と彫ってある。 やっぱり学校跡だ。由緒ある場所に、勝手に車で乗り入れて申し訳ない。一応、駐車場となっているので、車を止めても良いみたいだが。 身の丈を越える竹薮の薄暗いトンネルの中を登る。蒲原祭りのお化け屋敷を思い出すよ。濡れた道を滑らないように注意して登る。周りが竹藪に囲まれているので風通しが悪くて暑い。直ぐに汗が滴り落ちる。 |
木造の休憩小屋を過ぎると道端に赤い花を発見。目的のキツネノカミソリらしい。実物は初めて見た。感じとしては彼岸花に似ている。高さは30センチ程か。思ったより小ぶりだ。周りを見渡すと北斜面いち面に咲いている。薄暗い森の中に火が灯っているような幻想的な光景だ。 立ち止まるとやぶ蚊の総攻撃にあい、現実に引き戻される。シャツの上からでも刺されるので、ゆっくり観賞している暇はない。 他にも紫や白、色々な花が咲いている。所々に派手なヤマユリも咲いている。中々、楽しい。 |
キツネノカミソリ |
山頂には登山者がチラホラ。まだ昼飯には早いので、ベンチに腰掛て、持参したスイカを食べる。オイチイ。 汗も引いたので、山頂を後にする。 すれ違う人はほとんどが中高年者だ。中高年者は礼儀正しい。こちらから挨拶するとほとんどの人が返事を返してくれる。時々「ハーフーチワー」などと、疲れのためか言葉にならない人もいるが。人のことは言えないけど。 |
神奈山
【山 名】 神奈山(カンナサン) 1,909m
【場 所】 新潟県妙高市 登山ルート
【日 時】 2009年7月11日(土)
【メンバー】 単独
【天 気】 晴れのち曇りのち雨
【コースタイム】 4:55関温泉駐車場〜5:00登山口〜5:35展望台〜6:00リフト終点〜7:30八方睨〜8:20神奈山々頂
神奈山はいくつかある妙高山の外輪山の一つ。何年か前にスキーで挑戦したが、幕の沢源頭の急斜面で敗退した。
今回は再挑戦の下見を兼ねて登ってみた。
関温泉 |
早朝の温泉街を通り抜けると、「展望台」と書いた立て札が立っていた。ここから展望台まで関温泉スキー場の斜面を登る訳だが、道が二手に分かれていて、どちらを行けば良いのか分からない。誰もいないので聞くわけにもいかない。どちらも行き着く先は展望台だろうということで、勾配が緩い右手の道を登る。スキー場の斜面は下草がしっかり刈ってあり、靴が濡れることが無い。 一番目のリフトの終点に着いた。ここが展望台らしい。眼下に関温泉の町並みや麓の赤倉温泉街、雲海に浮かぶ斑尾山、その向こうに信州の山々が一望できる。絶景じゃ |
展望台を過ぎると先ほどとはうって変わって、勾配が強くなり、ススキ等が行く手を塞ぐ。身の丈ほどの雑草の中を泳ぐように進む。葉っぱについた水滴で、全身がびっしょり濡れる。 雨合羽に着替えているうちに、熊よけの鈴を落としてしまった。草を掻き分け探すが見つからない。 遠くで犬が吠えている。草むらでうろうろしていて、熊に間違えられて鉄砲で撃たれたら大変。鈴は諦め、先を急ぐ。背の高い草が行く手を塞ぎ、足元が滑る。 漸く第2リフトの終点に到着。ここから登山道は、スキー場を離れ、林の中に入る。ここからは下草も刈ってあり、登山道らしい道が続く。 アブが顔の周りを飛び始めた。養蜂家が使っているような防虫網をかぶる。この格好で人に会うのは恥ずかしい。幸運にも誰にも会わなかったが。防虫網のおかげで、顔は大丈夫だったが袖口から入られて、腕をしかも食われてしまった。 |
斑尾山 |
神奈山々頂 |
前回、敗退した八方睨あたりにさしかかると、ガスで視界が悪くなってきた。周りがさっぱり見えないので下調べにならない。あきらめて先を急ぐ。 登山道の脇に杭を発見。神奈山山頂と書いてる。ここが山頂らしい。あっけ無く着いてしまった。低潅木が生い茂り、ガスで周りもさっぱり見えない。山頂よりちょっと先の風通しの良いところで食事をする。 突然、背後でガサガサと音がした。誰か来たのかと思い、音がした方に行って見たが誰も居なかった。とするとあれは何だったのだ。 下山途中で高齢者に近い21人パーティとすれ違った。どこから来たのか聞いたら、「この山は新潟だから、新潟からきたんだ」と言う返事。良く分からなーい。 |
山登りで汗もかいたし、まだ時間もあるので、温泉に入りさっぱりしようということで、.燕温泉まで足をのばす。 温泉街は車侵入禁止だ。手前の駐車場に止めて歩く。歩いているとなぜか頭髪が濡れる。霧のせいか。 温泉街を抜けた所に「黄金の湯」の案内板が。薬師神社の階段を登り、脇の道をチョット登ると、直ぐに着いた。 石で囲まれた真っ白いお湯がキレイだ。完全かけ流し。しかも無料。ありがたい。左が男湯、右が女湯だ。混浴でないのがチョット残念だが。 湯の体感温度は40度程度か。ちょうど良い。誰もいないので貸切状態。結構けっこう。 |
燕温泉黄金の湯 |
左が妙高山、右が神奈山 |
ついでなので「河原の湯」にも寄ってみる。遥か下に川が流れている川沿いの道を上流に向かって歩く。山側はいまにも落石がありそうな崖だ。10分ほど歩き吊橋を渡り、川原に下りる。黄金の湯よりももっと白い色をしている。こちらも無料。今回は見るだけにする。 燕温泉を後にして、関見峠を越えて赤倉温泉街に出る。今日は池の平のロッジで泊まる。 |
俎倉山
【山 名】 俎倉山(マナイタグラヤマ) 857m
【場 所】 新潟県新発田市 登山ルート
【日 時】 2009年6月27日(土)
【メンバー】 単独
【天 気】 晴れ
【コースタイム】 7:50登山口〜9:15お京平〜10:40郡境〜10:50俎倉山
いつも、ここを通るたびに登山口の標識が目に入っていたが、いつでも行けると思って、今まで登ったことはなかった。
どういうわけか、急に気になって登って見ることにした。
ゲート手前には、すでに2台の車が止まっていた。隣に車を止める。 車道から右側に入るとここにもゲートが。脇をすり抜けて行くと直ぐに山道に入る。 琴沢左岸沿いのしっかりとした登山道を行く。しばらく歩き、対岸に渡渉する辺りから険しくなる。 |
スラブ状の岩壁をへつるようにして進む。足がかりが無いところは、鉄棒を曲げて作った足置きが岩に打ち込んであるので助かる。 ここから滑落すれば、良くて骨折、打ち所が悪ければあの世行き。ヒエー... 主に沢沿いに登るので空気が涼しい。体に良さそう。 琴沢を離れ枝沢をいくつか渡渉すると、広い場所にでた。登山道脇の大きな岩の上に、石造りの立派な慰霊碑が建っている。ここがお京平(通称)だろう。 昭和38年春に2人の高校生が遭難死したらしい。お京平という地名も、遭難した女子学生の名前から付けたようだ。 |
山頂には、一人のお父さんが直射日光があたる所で、上半身裸になって汗を拭いていた。なぜ裸でいるのだろう。チョット離れて様子を見る。 お父さんは仲間5、6人できたらしい。他の人は直射日光を避けて林の中で休憩しているらしい。そういえば話し声が聞こえる。 ここは低潅木が生い茂りあまり見通しがきかない。近くに天狗の庭(北峰の岩場)と言う見晴らしの良い所があるので、話しのついでに行って見ようと言うことになった。お父さんたちと一緒に行く。 |
山頂から少し降りて痩せ尾根を登ると、見晴らしの良い岩場に着いた。10人乗るといっぱいになるほどの狭い場所だ。 「天狗の庭」と書いた板が無造作に地面に置いてある。 いまいちありがたみが無いが、景色は素晴らしい。焼峰山、蒜場山、遠くに残雪の北俣の峰など、遮るものがない360度の展望だ。 素晴らしい景色を十分堪能したので、山頂に戻ってから下山した。 |
蒜場山
【山 名】 蒜場山(ヒルバヤマ) 1,363m
【場 所】 新潟県阿賀町 登山ルート
【日 時】 2009年6月19日(金)
【メンバー】 単独
【天 気】 曇り
【コースタイム】 7:40加治川治水ダム〜8:50独標〜9:40岩岳〜10:40烏帽子岩〜11;40山伏峰〜11:50蒜場山
加治川治水ダム |
加治川治水ダムにはすでに車が一台。脇には登山者らしきお父さんが準備をしている。準備をしている間にもう一台が来た。これにはお母さん2人連れが。 湯ノ平に行く道路はゲートがあり、工事車両が出入りしている。今年は入れないかも。 この山は水場が無いので多めに水を持つ。現在、下越山岳会が水場を探しているらしい。 |
ダムを渡り対岸の登山道に取り付くと、のっけから急登が始まる。 しばらく登ると登山道脇の草むらに、トロッコやレールの残骸が放置されている。こんな高い所に。チョット異様な感じがする。昔、鉱山があっらしい。 この山はアブが少ないのと、木が日差しを遮って涼しくて気持ちが良い。 |
トロッコの残骸 |
蒜場山(正面奥) |
岩岳まではルンルン気分だったが、岩岳をすぎると大きなアップダウンが始まった。まず50mほど下る。鞍部から100mほど登り岩場に出る。そこからチョット下りてまた登ると言った感じか。これが疲れた体にボディーブローのように効いてくる。 烏帽子岩から林が無くなり日差しが直接あたる。スパッツを外し、ズボンをまくり上げて風通しを良くする。涼しいヨー。格好悪いが誰も居ないので気にしない。 バテバテで山頂に到着。山頂には一人のお父さんがラーメンを食べていた。脇には発泡酒の缶が二つ。それを見たら急にビールが飲みたくなった。 お父さんは若いころ、この辺りの山をあちこち登ったらしい。今日は大日岳が見えないと言って残念がっていた。 山頂には新しい標識が建っていた。去年、下越山岳会が建てたらしい。 |
山頂近くにはまだ雪が残っている、水が無いときには助かるだろう。 一時間ほど山頂で過ごし、下山する。 山伏峰の辺りでお母さん達とすれ違う。いつまで待っても登ってこないので心配していたがこれで一安心。 岩岳手前の鞍部にさしかかった時、ブーンと音がして、一匹の大きなスズメバチが2m先の登山道に降りた、と思ったら魔法がかけられたように消えてしまった。一瞬何が起きたか分からなかったが、おそるおそる近づいて見ると地面に穴が開いており、地下に巣があるようだった。登山者は要注意!!! |
蒜場山々頂 |
杁差岳
【山 名】 杁差岳(エブリサシダケ) 1,636m
【場 所】 新潟県関川村 登山ルート
【日 時】 2009年6月13日(土)〜6月14日(日)
【メンバー】 松浜グループ同行
【天 気】 13日:曇りのち雨 14日:曇り
【コースタイム】 6:00登山口〜7:202号橋〜9:20カモス峰〜10:10権内ノ峰〜11;10千本峰〜11:50前杁差岳
〜13:00杁差岳山頂〜13:10杁差小屋
6月13日(土) 今回は松浜グループの末席に加えていただき、東俣コースで杁差岳を目指す。松浜グループは26才から69才までの6人の男女混成グループだ。 いつもの事だが、大量の食材を山の上まで運び上げ、山小屋で宴会をやろうという事で、宴会付き登山といったところか。たまには良いかも。 |
登山口 |
東股川に架かる第1号橋を渡ると気持ちよいブナ林に入る。昔はゴンドラで渡ったらしいが、現在は鉄筋の永久橋が架かっているので安心だ。三吉尾根を少し登り、また東股川に下り第2号橋を渡る。 第2号橋を渡るとカモス峰までの急登が始まる。尾根を半分ほど登ると、とうとう厄介者のアブが集まってきた。顔の周りを帯び回り、隙があると食いつく手強い奴らだ。カモス峰に着くころにはあちこち食われてしまった。 カモス峰からはすっぽりガスに包まれ、周りの景色はさっぱり見えない。 |
権内ノ峰、千本峰を越えて、雨に降られながらも、やっと前杁差岳に到着。晴れていれば、ここからは長者平までの雄大な吊り尾根が楽しめる絶景ポイントなのだが。今日はガスに包まれ今いちだ。景色がだめなら花でも観賞しようと思ったが、時期的にチョット早かったみたい。それでもイワカガミ、シラネアオイ、マイズルソウ等がちらほら。ニッコウキスゲはまだ芽が出たばかり。 |
千本峰 |
前杁差岳より |
長者平には部分的に残雪があり、ガスがたちこめて視界が悪く迷子になりそう。何とか登山道を探し山頂に到着。 山頂は風が強く寒いので、早々に避難小屋に逃げ込む。 13時過ぎだというのに、山小屋の1階はすでに満員、2階に上がると4人のお父さんが寝転んでいた。詰めていただき何とか居場所を確保した。時期的に空いていると思っていたが危なかった。滑り込みセーフというところか。 とりあえず水を採りに斜面を降りる。予測していたとおり沢は雪渓に埋まり、水汲みは不可能。替わりに雪をバケツに詰めて戻る。(この後、このバケツの事で重大な事実が明らかになるのだが) |
まだチョット早いが、宴会に突入。Y氏はサーモン入り生野菜サラダと、パスタを茹でてスパゲティミートソース作ってくれた。雪を溶かした水の色がチョット気になったけど、気にしない。 T氏が持ってきてくれた松浜産ネズリ(ウシノシタ、シタビラメとも言う)を、H氏がバター焼きにする。生魚をここまで持ってくるとはビックリ。ビール、焼酎、日本酒、ワインとアルコール類は飲み放題。雨の中の山登りの疲れもどこえやら、みんなの顔に生気が戻ってきた。なんとも贅沢な宴会じゃ。 同宿された方にも何匹かさしあげる。2階全体がネズリで大いにもりあがる。 18時頃までわいわい騒いでいたが、アルコールが尽きるとみんな寝てしまった。 |
ネズリのバター焼き |
ハクサンイチゲ |
6月14日(日) 今日こそはと期待していたが、昨日よりも天気が悪い。気温が低いし強風とガスだ。この時期はこんなものか。とりあえず昨晩の残り物とチャルメラを鍋に放り込み、煮てみんなで食べる。 帰り仕度をしていたら遅くなってしまった。ガスと強い風のなか、最後に山小屋を後にする。所どころで高山植物に詳しいT氏から、花の説明を聴きながら下山する。 登山口についてから川の水で体を清める。TさんとKさんが川原で鯨の脂身の入った温麺を作ってくれた。ウーン美味じゃ。 |
白馬岳
【山 名】 白馬岳(シロウマダケ) 2,932m
【場 所】 長野県白馬町 登山ルート
【日 時】 2009年5月9日(土)〜5月10日(日)
【メンバー】 単独
【天 気】 9日:快晴 10日:快晴
【コースタイム】 5:30猿倉〜6:30白馬尻〜9:10ねぶか平〜11:50白馬岳山頂
5月8日(金) |
5月9日(土) 快晴だ。真っ青な空に真っ白い白馬岳が輝いている。駐車場から工事用道路を歩く。白馬尻小屋は影も形も無い。白馬尻から広い雪渓に入る。スキーヤーが多い。 ねぶか平辺りでドット疲れがきた。酸素が薄いのか20m歩いてしばらく休む。そういえば出掛けにカップヌードル1個食べただけだった。シャリバテかも。 |
あちこちで雷鳥が飛び回っている。元気なやっちゃ。村営頂上宿舎はまだ営業していない。冬囲いをしたままだ。 山頂下の白馬山荘に向かう。ここは営業しているようだ。ホッとする。山頂近くで人だかりしていた。ここから滑り降りるらしい。俗に言うアドベンチャースキーじゃな。4人の若者が山頂から急なルンゼを滑り降りて行った。俺にもできそうだと思ったが、多分無理だろう。 |
アイゼンが壊れたので受付のおじさんから針金とペンチを借りて、山荘前のベンチで修理をする。隣のお父さんは向かいの旭岳を滑るそうだ。元気なお方。 下山する時間は十分あるのだが、疲れてしまったし、針金もいただいたので、ご恩返しを兼ねて泊まることにした。 山荘の内部は昭和の香りが漂っている。部屋は6畳の畳敷きだ。部屋に入るとすでに先客の布団が敷いてあり、登山用具が置いてあった。日があたり暖かい。する事が無いので布団を敷いてひと眠りする。 |
しばらくすると中年のお父さんが入ってきた。話してみると横浜から来たらしい。いたって普通の人だが、登山家というより冒険者に近い事をしている。 この時期に白馬鑓ヶ岳から鑓温泉に降りるとか。厳冬の飯豊山を福島の川入りから入山し登ったとか、無謀というか、怖いもの知らずというか。 それだけではない。結構物知りだ。白馬岳山頂の方位盤は、強力の中から選ばれた富士山強力の小宮山さんが、たった一人で荷揚げしたとか、小宮山さんの娘が金時山の金時茶屋(金時娘の茶屋)を経営しているとか、色々話してくれた。大変勉強になった。 |
午後6時夕食のアナウンスがあり、1階の食堂に集合。宿泊客は20人程か。メインのおかずはハンバーグ。中々美味しい。ご飯と味噌汁をおかわりする。 部屋に戻り、風の音を聞きながら眠る。最高じゃ。 |
5月10日(日) 風が強いがクラストしていない。念のためアイゼンを付ける。後方からの強い風に追われるように、横浜のお父さんと抜きつ抜かれつ急斜面を降りる。下からどんどんスキーヤー、ボーダーが登ってくる。 白馬尻からトレースを辿る。雪が解けてフキノトウが顔を出していたので少しいただく。 周りの景色を眺めながら、工事用道路を歩き駐車場に着いた。 |
唐松岳、五竜岳縦走
【山 名】 唐松岳(カラマツダケ) 2,696m 五竜岳(ゴリュウダケ) 2,814m
【場 所】 長野県白馬町 登山ルート
【日 時】 2009年4月29日(水)〜5月1日(金)
【メンバー】 単独
【天 気】 29日:快晴 30日:快晴 1日:快晴
【コースタイム】 7:30八方ゴンドラ駅〜8:00八方池山荘〜11:00丸山〜13:00唐松岳山頂
7:15唐松山荘〜11:30五竜山荘
6:40五竜山荘〜9:00大遠見〜10:20小遠見〜12:00ゴンドラ駅〜13:00八方第3駐車場
4月28日(火) 何だかんだしているうちに、家を出るのが午後7時過ぎになってしまった。一般国道を走り、午前0時頃八方第3駐車場に到着。そのまま車中泊。 4月29日(水) 雲ひとつ無い快晴だ。八方のゴンドラはAM8時が始発だというので、念のため1時間前に駐車場を出発した。ゴンドラの駅ににはすでに長い列が。たしか始発は8:00のはずだが。少し焦る。 切符売りのオネーさんに「荷物は10キロ以上ありますか。10キロを超えると追加料金です」と言われた。秤で計ったら10キロをわずか越えていた。「10キロぐらいです」と言ったら「これからは気をつけてください」とありがたく許していただいた。良く分からない会話だったが。 7:30ごろ改札を始まった。早く来て良かった。ゴンドラとリフトを乗り継いで八方池山荘の前に降り立った。ここまでは楽チン。 |
鹿島槍と五竜岳 |
富山からきたというスキーのお父さん達に「遠くから来たんですね」と言ったら、横にいたお父さんが「私は静岡から来ました」といって会話に入ってきたのがYさんだった。これからYさんとは何かと行動を共にした。 広い尾根を忠実に辿る。丸山の登り口でアイゼンを付ける。雪質がコロコロ変わるのでスリップに注意する。氷化している嫌らしい斜面を越えると唐松山荘の裏に出た。正面から剣岳が目に飛び込んできた。山荘は半分ほど雪に埋まっている。山荘に寄らないで直接、唐松岳山頂を目指す。 |
この山では3月のはじめに遭難事故があり2名の方が亡くなっている。支配人の話では滑落の原因はモナカ雪の表面を踏み抜きスリップしたらしい。気を引き締め、慎重に山頂に立つ。 今日が営業開始初日のせいか建物全体が暗くて寒い。水が欲しい人は一本300円の清涼飲料水を購入しなければならない。ポットのお茶を水筒に詰めていたら注意されたとか。泊り客には何かと評判が悪い。ここの支配人は愛想は良いがしっかり者らしい。 |
唐松山荘手前 |
唐松岳 |
今日の泊まり客は12人。全員(ご夫婦2組、単独者8人)が一部屋に詰め込まれた。私は2段ベッドの上段だ。梯子はあるが、手すりが無いので寝ぼけると滑って落っこちそう。暖房といえば除湿機みたいな物が1台だけ。寒いので掛け布団を2枚かけたがこれが重たい、冷たい。湿気が十分浸み込んでいてなかなか暖かくならない。夜中に変な寝汗をかいたよ。 |
4月30日(木) 今日も紺碧の空が広がっている。出掛けに、Yさんから「五竜岳に行くので一緒に行かないか」と誘われた。支配人もすすめてくれたので、これも何かの縁ということで、Yさんのお供をする事にした。支配人は笑顔で送り出してくれた。 山荘を出ると直ぐに牛首と言われている岩場にぶち当たる。プラスチックブーツにアイゼンを履いているので、足首が自由にならないのと微妙に滑る。アイゼンが岩に擦れてギーギー嫌な音をたてる。ここを抜けるのにひと汗かいたよ。 |
Yさん頑張る |
岩場を越える(後方は五竜岳) |
その後も何箇所か岩場があり、気を抜けない。稜線の左側に雪庇が出ているので、雪庇を踏み抜かないように注意する。危険な場所は赤いベンガラがまいてあるので安心だ。だんだん五竜岳が近づいてくる。 |
白岳を越えると五竜山荘の赤い屋根が見えた。まだほとんど雪の下だ。玄関先のテーブルで昼食が始まった。サラミ、煎餅など、それぞれ食料を持ち寄る。 Yさんが良い物があったと言って、山荘から買ってきたウィスキーを差し出す。五竜岳山頂はこれから登るんだけど。大丈夫かなあ。Yさんのおすすめはどんべーお湯付きで300円。缶ビール350mlが700円でチョット高い。 |
五竜山荘 |
恐怖のトラバース |
まだ日が高いので五竜岳の山頂を目指す。左端を直登し途中から正面斜面の中腹を100m程トラバースする。この雪面には掴まるものは何もない。万が一、足を滑らせれば遥か下まで滑落し、マイライフのジ・エンドとなる。ヤバイぜ。 トラバースの次はルンゼの直登になる。九州のお父さんが先頭に立つが、雪が硬くてアイゼンが効かないみたい。全員、山頂を諦めて山荘に戻る。無事、山荘に戻りホッと一息。 寒くなってきたので食堂に集まり雑談になった。今日の泊り客は13人。半分以上は昨日唐松山荘で一緒だった人達だ。静岡のYさん、東京のSさん、S夫妻、九州のお父さん、東京のお父さんそして私の7人。その他は遠見尾根から登ってきた人たちだ。五竜山荘は五月の連休が終わると、夏まで山荘を閉めるそうだ。ここは宿泊者であれば無料で水がもらえる。 2階の廊下にジェットエンジンみたいな暖房機がうなりをあげている。こんな物があるんだねー。始めて見た。たちまち2階全体が暖かくなる。Yさんと東京のお父さん3人で1部屋。今日は布団も暖かい。快適じゃ。気持ち良く眠る。 |
5月1日(金) まだ好天が続いている。山荘裏から白岳を巻くようにしてトレースがついている。上部には割れた雪庇が引っかかり危ない状態。トレースを辿り遠見尾根に乗る。撮影ポイントではYさん、Sさんそれと私はカメラマンに変身、撮影会となる。 長い尾根を延々と歩いて、五竜スキー場の上部に出た。武田菱が良く見える。ゴンドラで麓まで降りる。そこから3人でタクシーに相乗りし蕎麦屋に直行。蕎麦をたらふく食べた後、八方第3駐車場に行き解散した。 |
白岳のトラバース |
火打山
【山 名】 火打山(ヒウチヤマ) 2,462m
【場 所】 新潟県妙高市 登山ルート
【日 時】 2009年4月18日(土)〜19日(日)
【メンバー】 H.M氏
【天 気】 18日:快晴 19日:快晴
【コースタイム】 6:50笹ヶ峰駐車場〜7:50黒沢の橋〜8:50十二曲がり〜9:50富士見平〜11:00高谷池ヒュッテ12:10〜12:40天狗の庭〜13:20取り付き〜14:00火打山々頂
4月18日(土)
今日が高谷池ヒュッテのオープン日だということで、昨日、遥々新潟からH.M氏と駆けつけた。と言っても招待された訳でなく、勝手に来ただけだが。
今日は真っ青な空が広がり最高の登山日和だ。テントをたたみ支度をする。雑木林の中をスキーで登る。積雪は1m程か。所々目印が下がっている。 黒沢に架かった橋を渡ると、このコース最大の難所、十二曲りにさしかかる。凍っているので、念のためアイゼンを付けスキーを担いで登る。
尾根に出ても安心できない。狭い尾根に大きな岩が行く手を塞ぎ、すり抜けるようにして進む。富士見平に出ると北アルプスが目の前に広がっていている。絵葉書のようだ。
登山口 | 黒沢の橋 | 十二曲り |
黒沢岳の斜面からショートカットして、ヒュッテの裏に出る。腹が減ったので高谷池ヒュッテの前でチャルメラを煮る。標高が高いせいか、半煮え状態だが気にしない。
腹が一杯になったので、腹ごなしを兼ねて火打山までひと登り。山頂は強い風が吹いていて、標識の柱につかまらないと立っていられない。スキー用具を風で飛ばしたら一大事。早々に山頂からおさらばする。
山頂から下の沢に向かって滑り降りる。まだ滑っていないところを選んで滑る。適度に雪が湿っていて滑りやすい。この時期にパウダーが欲しい何て贅沢は言わない。これで十分。
真っ直ぐに沢まで気持ちよく滑り降りても良いけど、登り返しがきつそうなので、左向きに進路をとり沢に下りる。沢を少し上り返し、広い天狗の庭を横断しヒュッテに戻る。
十二曲りの尾根 | 火打山 | 高谷池ヒュッテ |
今日の泊り客は20人ほどらしい。年齢、性別もマチマチ。アメリカ訛りの日本語を話す外人さんもいた。ここもバリアフリー・・・・じゃなくて、グローバル化の波が押し寄せているのか。
早速、定番の缶ビールを注文する。今日は特別価格で350ml 300円といたって良心的価格。気分を良くして乾杯する。サイコーじゃ。疲れているせいかアルコールの回りが速い。H.M氏はあっという間に3本飲んだ。夕食までに時間があるので日本酒も購入する。ほかのお客さんの迷惑にならないように静かに飲む。
期待していた夕食はあまり具の入っていないハヤシカラーと豚肉カレー、それと番茶、パイナップル一切れ(缶詰)。速やかに食事は終わった。後は長い夜を寝て過ごすだけだ。布団に入ると疲れのためか直ぐに眠った。
山頂直下 | 山頂直下 |
4月19日(日)
朝食ですよーの声でみんなのろのろと布団から這い出し、階段を下りる。朝食の献立は筍が入った中華丼と言うか、筍丼というか。その他は味噌汁、お茶といたってシンプルだ。朝食が終わるとまた布団に入り時間をつぶす。
中に居ても寒いのでヒュッテの周りをうろうろして体を温める。雪が緩んできたので帰り支度をする。今回はどこにも寄らず素直に来た道を戻る。なんとか無事に登山口に到着。
道路の両脇にはふきのとうがたくさん芽を出している。せっかくなので道端に車を止めて、ふきのとう採りに精を出す。これでお土産ができた。
頼母木山(飯豊連峰)
【山 名】 頼母木山(タモギヤマ) 1,730m
【場 所】 山形県小国町 登山ルート
【日 時】 2009年4月11日(土)
【メンバー】 単独
【天 気】 快晴
【コースタイム】 5:30国民宿舎川入荘〜5:50取り付き〜7:10十文字ノ池〜8:15西俣ノ峰〜9:15枯松峰〜9:20大ドミ〜10:40三匹穴〜11:30頼母木山々頂
12:20頼母木山々頂〜12:45三匹穴〜13:10大ドミ(1,240)〜13:30枯松峰〜14:30西俣ノ峰〜15:00十文字ノ池〜15:40取り付き〜15:50国民宿舎川入荘
4月10日(金)
PM8時頃。国民宿舎川入荘に到着。毎年、この時期にはある駐車場の雪の山は、陰も形も無い。この冬の小雪を改めて実感する。駐車場の端っこに車を止めさせていただく。月を見ながら眠りに入る。
4月11日((土)
奥川入りの横山家の前を通り、土手を歩き取り付きに到着。雪が少ないので景色が変わり、上り口を探すのに手間取ってしまった。十文字ノ池辺りから下を覗くと、飯豊温泉に行く道路の除雪は、倉手山登山口から100m先辺りまで進んでいた。例年よりもずいぶん早いみたい。
国民宿舎川入荘 | 頼母木岳(正面奥) | 杁差岳 |
西俣ノ峰に上がるとどっと風が吹いてきた。いままで脱いでいたヤッケを着込む。西俣ノ峰を過ぎると、所々夏道が出ている。この時期にはめずらしい。雪の無い所は刈り払いをしてあった。雪庇の厚さも例年より薄いようだ。夏道と雪面を交互に歩く。右手にドーンと杁差岳が真っ白に輝いている。良いねー。
枯松山を過ぎ、山頂に続く最後の登りに差しかかる。快晴の土曜日だというのに、これまで誰にも会わなかった。今日は何か特別な日なのだろうか。チョット不安になる。
彼方此方にクレバスが顔を出している。今年は多い。あまり気持ちの良いものではない。斜面は所々氷化しているので念のためアイゼンをつける。
いくつもピークを越えてやっと山頂に到着。台座らしきものは残っているが、地蔵尊が無くなっている。山頂は強い西風が吹いている。風を避けてブッシュの影で食事をする。男女の声がしたので声の主を探したが見つからなかった。空耳か。
頼母木山々頂 | 門内岳 | 杁差岳 |
食事もしたし誰も登ってこないので下山する。漸く山頂直下で単独者に会う。何だかホットする。その後、男性の二人連れと次々と人が上がってくる。
帰り道はいやというほど歩いた。歩いても歩いてもはかどらない。このルートはこんなに長かったっけ。
イワウチワ | 水芭蕉 |
ニセ巻機山
【山 名】 ニセ巻機山(ニセマキハタヤマ) 1,861m
【場 所】 新潟県南魚沼市 登山ルート
【日 時】 2009年4月8日(水)
【メンバー】 単独
【天 気】 晴れ
【コースタイム】 6:00清水集落〜6:40桜坂駐車場〜7:40急斜面取り付き〜10:20 ニセ巻機山取り付き〜11:20ニセ巻機山々頂
13:00ニセ巻機山々頂〜13:50桜坂駐車場〜14:20清水集落
4月7日
残業で遅くなり、清水集落に着いたのは午前0時近くになってしまった。その後、現場調査を実施し、重大なことを分かった。調査の結果、肝心の林道は、集落の外れで残雪のため通行不能と判明。明日は清水集落から歩かなければならない。ウーン。
4月8日
AM5時起床。AM6時出発。林道に沿って桜坂駐車場まで歩く。桜坂駐車場まだ雪の下だ。トレースに沿って林に入る。狭い尾根の末端に取り付く。
林道から巻機山 | 大源太山 | ニセ巻機山 |
このコースの一番目の難所に差し掛かる。ここは傾斜が強い上にブッシュが煩く、雪が軟らかくてズボズボ足が潜る。とりあえずひと休みを入れる。スキー板をリックに括り付けて喘ぎながら登る。ブッシュ帯が過ぎてブナ林になると、斜度が緩くなった。スキーを履いて登る。
見晴らしの良いただっぴろい斜面に出た。ここからニセ巻機山が正面に見える。ここはなぜか異常に暑い。シャツを脱いでもまだ暑い。これ以上脱いだら裸になってしまう。まあ他に誰も居ないのだから良いけど。汗が目に入ってしみる。
2番目の難所、ニセ巻機山の取り付きに着いた。スキー板をリックに括り付けて、時間稼ぎのため、ニセ巻機山の正面斜面を攀じ登る。今日は気温が高いのでアイゼンなしでツボ足で直登する。でもあまり気持ちの良いものではない。
ニセ巻機山々頂 | 巻機山 | 谷川岳方面を望む |
バテバテでニセ巻機山々頂に着いた。着いたと言うか、這い上がったと言ったほうが正しいかも。この先の巻機山まで行く元気は無い。今日はここまでとする。
山頂は冷たい風が吹いている。さっき脱いだものを全て着る。汗をかいた体が冷えてきたので、雪のブロックで風除けを作る。眼下に広がる山々を眺めながら昼食を食べる。素晴らしい。きてよかったよ。
だいぶ疲れも取れたので、帰り支度をして山頂から滑る。巻機山を独り占めじゃ。一人っきりなので冒険はできない。慎重に板をまわす。雪質はザラメになる手前の滑りにくい状態だ。ブッシュ帯ではスキーが枝の上に乗ってしまい何度か転ぶ。一度はしたたか横腹を木にぶつける。肋骨が折れたかと思った。まあなんとか国道まで滑ってこれた。
今回は、山行というより、苦行に近かった。疲れた。
鳥居峠(高知山)
【山 名】 鳥居峠(トリイトウゲ) 1,128m
【場 所】 新潟県新発田市 登山ルート
【日 時】 2009年4月4日(金)〜5日(土)
【メンバー】 単独
【天 気】 曇りのち晴れ
【コースタイム】 7:10ゲート〜7::20駐車地点〜7:40取り付き〜8:30 P675〜10:10高知山〜10:30休憩地点11:30〜鳥居峠12:00
鳥居峠8:40〜9:20高知山〜11:00取り付き〜12:20ゲート
4月4日
今回は久々に幕営だ。昨日の夜、テントをはじめすべての装備をリックに詰め込み、体重計で計ったら20キロ近くになった。体重の1/3だよ。でも、これ以上減らすものは無い。チョット不安。
南俣集落をそのまま直進しゲートに到着。ゲートは開いていて、1台のランドクルーザーが止まっていた。お父さんが降りてきて乗せてくれると言う。ラッキー。車内には何人かの人が。20分ほど走ると路面に残った雪のため、前進できずそこに車を止める。取り付きまで1キロチョット、林道を歩く。お父さんのグループは10人ほどの男女混成。どうもお父さんはグループのリーダーらしい。私に比べると全員軽装だ。すぐに離され見えなくなってしまった。
取り付きと言っても、特に登山道とかいうものは無い。適当な場所から潅木に掴まりながら崖を攀じ登り尾根に取り付く。狭い尾根をヤブ漕ぎ進む。P675に到着。ここから十分な雪があり、ヤブ漕ぎから開放される。高知山々頂付近は下から見えないが、ガスがかかっているようだ。気象庁の天気予報を信用してきたのに。とはいっても、天候の判断は自分の責任。人のせいにしてはいけないのじゃ。
高知山(正面奥) | 取り付き | 尾根道 |
最後の急登を過ぎると森林限界となり高知山に到着。この山はどこが山頂か良く分からない。GPSの助けを借りて山頂を確認する。
窪んだ所でお父さんのグループが風を避け食事をしていた。私も加えていただき昼食とする。お父さん達は今日は天候がいまいちなのと、新雪があるので二王子行きはやめて、ここで引き返すそうだ。
私はワカンを忘れてきたので、どうしようかなと言ったら、グループの皆さんは。ワカンを貸そうかとか、ワカン無しでも大丈夫行けるなどと励ましてくれた。ほんとかいなと思ったがありがたかった。
高知山々頂 | 下山するお父さん達 | 二王子岳 |
お父さん達が手を振りながら下山していった。私は山の上に一人残された。二王子岳縦走は明日の天候と雪の状態で判断しよう。とりあえず引き返すことも考えて今日は鳥居峠で幕営することに決定。
チョットしたピークを越えると鳥居峠に到着。風を避け尾根から少し下に幕営をする。
昼食は食ったし曇り空だしする事がないので、テントで横になっていたらいつの間にか眠ってしまった。外が明るくなったの出てみると、先ほどの曇り空は何処へやら、青空が広がり、周りの山々が一望できる。ラッキー。やっぱり帰らなくて良かった。
撮影場所を探してあちこち駈けずり回る。素晴らしい眺めに感激。日本海に沈む夕日に手を合わせ、明日の好天をお祈りする。峰々を赤く染め、夕闇に沈んでゆく飯豊連峰。微かな風の音しか聞こえない世界。すばらしい。日が落ちると急に寒くなってきたのでテントに潜り込む。
北俣岳(正面奥) | 鳥居峠 |
4月5日
明るくなったので外を見ると、どんよりとした曇り空。ガッカリ。天候は下り坂だよ。AM4時頃は満天の星空だったのに。残念。テントを撤収して二王子岳は諦めて下山する。気温が高いので雪が緩み、雪の下の枝で足が滑る。
やっとさ取り付きに降りた。これで一安心。取り付きから延々と林道を歩く。よっぱらになった頃、やっとゲートに到着。
お父さんはじめグループの皆さんありがとうございました。
菅名岳
【山 名】 菅名岳(スガナダケ) 910m
【場 所】 新潟県東蒲原郡阿賀町
【日 時】 2007年3月28日(土)
【メンバー】 単独
【天 気】 曇り時々晴れ
【コースタイム】 9:40尾根コース登山口〜椿平10:40〜山頂11:40
馬下の新潟変電所を過ぎてから左折し林道に入る。路面には薄っすらと雪がある。普通タイヤに替えなくて良かった。登山口近くに駐車する。すでに1台止まっていた。ご夫婦らしい男女に挨拶をする。
菅名岳(中央奥) | この橋を渡る | 急登 |
沢に架かった橋を渡ると直ぐに、ひっくり返るような急斜面に階段がうねうねと続いている。しかも5センチほど雪がのっている。掴まるロープも無く、滑ったら大怪我は間違いない。ヒエー。100段以上はある階段をドキドキしながら一歩一歩登る。
尾根に出ると緩やかな登りが続く。夫婦連れに追いついて先頭に出る。15センチほどの新雪にトレースをつける。椿平でどっぱら清水から登ってきた単独者のトレースを発見。少し楽になる。
霧氷 | 鳴沢峰(左)と五頭山 | 菅名岳山頂 |
山頂に近づくと木々が霧氷で真っ白になっている。いいねー。霧氷の林を抜けると山頂に着いた。積雪は2メートルほど。山頂は見晴らしがよく、360度の眺望がすばらしい。風を避け山名の看板の後ろで食事をする。ぽかぽかとして気持ちよい。
帰ろうかなと思っていたら、大蔵山の方から歩いてくる人を発見。大倉山から2時間ほどかかったそうだ。直ぐに降りて行ってしまったのでまた一人になってしまった。天候が崩れそうなので山頂を後にする。
ニ王子岳
【山 名】 ニ王子岳(ニノウジダケ) 1,420m
【場 所】 新潟県新発田市 登山ルート
【日 時】 2009年3月18日(水)
【メンバー】 単独
【天 気】 晴れ
【コースタイム】 6:00駐車場所〜6:20ニ王子神社〜7:50一王子神社〜8:50定高山〜油こぼし10:00〜山頂10:40
南俣集落から林道を車で走り、二王子神社手前で自動車を止める。この先はまだ路面に雪が残っていて先に進めない。ここまで来れれば儲けものですて。1月に来たときは南俣集落から、延々と林道を歩いた。まあ、それはそれで楽しいこともあるのだが・・・。スキーを担いで二王子神社を目指す。
二王子神社で山行の無事を祈願する。ここから一王子神社まで、スキー板を担いでの登りは結構辛いものがある。一王子神社からスキーで登る。少し楽になる。
二王子岳 | 一王子小屋 | 積雪は2.5m |
難所の油こぼしの斜面は凍っていて、スキーを担ぎステップを切りながら登る。チョット怖かった。尾根に出ると風が強くなった。潅木にシュカブラがついているが何だか黒っぽい。黄砂だろう。年々降砂がひどくなる。異国の地では何が起きているのだろう。
漸く山頂に到着。記念写真を撮ろうとするが、もの凄い風で立っていられない。何かが風で飛んできて顔に当たり痛い。早々に非難小屋に逃げ込む。中にはカメラ機材を持ったお兄さんと70才くらいのお父さんがいた。お兄さんは昨晩泊まって、これから山を降りるらしい。
森林限界を越える | 油こぼし | 山頂付近 |
簡単な食事をしてスキーにワックスを塗り小屋を出る。谷からもの凄い風が吹き上げてくる。涙が止まらない。風で飛ばされそうだ。尾根から飛ばされたら一大事。スキーを楽しんでいる状況ではない。倒れないようにバランスをとるのが精一杯。チョット格好が悪いが誰も見ていないので、風に飛ばされないように体をかがめて中腰で滑る。まあ、天気が良いのが救いだけど。
今日は気温が高いのか、雪はベタベタで水がしみ出てくる状況。スキーが走らない。最悪。油こぼしを滑り降りると風はいくらか弱まった。
良い斜面があったので、もう一度登り返して滑る。自分のシュプールを振り返る。いいねーー。定高山を過ぎると木立が込み合ってきた。木立の隙間を探して滑る。一王子神社から板を担ぎ降りる。雪が緩んでいるので何度か踏み抜いて転んだ。
二王子岳山頂 |
無事に下山できたことに感謝して、ニ王子神社でお参りする。だが、まだ油断してはいけない。ここから最後の難所が待っている。ここから急な石の階段を30メートルほど下りるわけだが、階段には苔が生えていてツルツルすべる。ここで転んで頭でも打ったら洒落にならない。何度か転びそうになる。あとは雪の無い山道を駐車場所まで歩いた。
守門岳(大岳)
【山 名】 大岳(オオダケ) 1,433m
【場 所】 新潟県長岡市栃尾
【日 時】 2009年3月13(金)
【メンバー】 単独
【天 気】 晴
【コースタイム】 7:40駐車場所〜9:30保久礼小屋〜10:10キビタキ小屋〜11:30山頂
先日のパウダースノーに味を占め、また今日もやってきた。前回はH氏と同行だったが、今回は単独だ。
二分の除雪終了地点には一台の車もいない。今日は一番乗りじゃ。遠くに今日の目的地の大岳が朝日に白く輝いている。最近、降雪があったようで、前回のトレースが消えて、新しいトレースができていた。あまり状況は変わっていない。
保久礼小屋に到着。時間に余裕があるので、今後の事も考えて保久礼小屋の中を現場調査させていただく。中は剥き出しのコンクリートの床に、看板やベニヤ板、スノーボートなどが置いてあり、ガランとしていて泊まると寒そうだ。
保久礼小屋 | 今日の昼飯 | 大岳名物大雪庇 |
しっかりしたトレースが山頂に向かってついているので利用させていただく。順調に高度を上げる。森林限界を超えると雪面には、風に飛ばされたか新雪がついていない。チョットがっかり
山頂から右の谷に落ち込む斜面には、誰も滑った跡が無い。気持ち良く滑れそうだ。とりあえず昼食とする。今日はおかずを作ってくれる人がいないのでチョット残念。
風が無く暖かい。霞がかかった感じだ。本格的な黄砂はまだらしい。ショートスキーを履いたお父さんと会った。加茂から来た人で天気が良ければ毎日というほど山に登っているらしい。「下で飯を食べる」と言って滑って行った。
魚沼の山々 |
シュプールがついていない斜面を谷底に向けて滑る。一筋のシュプールが山肌に残る。グラッチェ。高度が下がるにつれて雪が重たくなり、膝が疲れる。林の中はシュプールが無い所を探して滑る。雪はチョット重いが結構楽しめた。帰りはさっきのお父さんと一緒に駐車場所まで滑った。
守門岳(大岳)
【山 名】 大岳(オオダケ) 1,433m
【場 所】 新潟県長岡市栃尾 登山ルート
【日 時】 2009年3月8日(日)
【メンバー】 H氏
【天 気】 晴のち曇り
【コースタイム】 8:10駐車場所〜10:00保久礼小屋〜10:40キビタキ小屋〜11:50山頂
二分集落を過ぎしばらく行くとたくさんの車が道路脇に駐車していた。とりあえず除雪終了地点まで行ってみる。運よく1台分の駐車スペースがあったのでそこに駐車する。ラッキー。
今日はH氏とスキーで山頂を目指す。雪面にはトレースがついているので助かる。橋を渡り林道をショートカットすると崖が現われた。いつもならスキーで越えるのだが、今年は小雪でヤブが煩いのでスキーを担いで登る。その先は尾根伝いに歩き右からの林道と合流する。、そこから沢沿いに歩き左側の長峰に登る。しばらく行くと、道院からくる林道と合流し、少し行くと保久礼小屋に着いた。
山頂は遥か先 | キビタキ小屋 | H氏は快調 |
ここでひと息ついて、大岳への登りに取り掛かる。年のせいか、年々登りが辛くなるようだ。先頭を行く年上のH氏は元気一杯だ。確かH氏のほうが年上のはずだが。
キビタキ小屋の屋根が雪面から1m程見えている。まだまだ辛い登りが続く。周りの木々の枝に霧氷がついて真っ白できれいだ。森林限界を超え、見晴らしが良くなってきた。右手下方に朝通ってきた栃尾の町並みが見える。素晴らしい。
魚沼の山々 | もうすぐ山頂 | 大岳山頂 |
すでに山頂から右の斜面を気持ちよく滑っている人が見える。早く滑りたくて気がもめるが、いっこうに足が進まない。やっとの事で山頂に到着。山頂にはすでに20人ほどのトレッキングや山スキーの人がいた。
腹が減っていては話にならんということで、とりあえず昼食とする。風も無く暖かいので山頂で食事をする。H氏がパックされた豆腐を取り出した。何を作るのかと思っていたら、なんとマーボー豆腐を作ってくれた。ご馳走様です。
腹ごしらえしたのでいよいよ広大な斜面を渓谷に向かって二人して滑り降りる。今日は10〜20センチの新雪で最高の条件だ。
滑ってみると、クラストしていたり新雪だったり、状況はころころ変わるが転倒は許されない。このまま気持ちよく滑り降りると深い谷に入り込み脱出不可能となるので、途中で尾根にトラバースする。あとは木と衝突しないように、尾根から転げ落ちないように滑る。
キビタキ小屋を過ぎ、痩せ尾根を過ぎ、至福の時が過ぎてゆく。無事に保久礼小屋に到着。二人してホッとする。この先も木が立ちこんでいるのでなかなか気が抜けない。来たときに登った崖をスキー板を担いで降り、橋を渡り駐車場所に戻った。
白鳥山
【山 名】 白鳥山(シラトリヤマ) 1,287m
【場 所】 新潟県糸魚川市(旧青海町) 登山ルート
【日 時】 2009年3月1日(日)
【メンバー】 Y氏
【天 気】 晴
【コースタイム】 7:40駐車場所〜8:50尾根〜10:20杉の木〜10:30山姥ノ洞
2年ぶりに白鳥山の景色が見たくてフィールダー君に飛び乗りいち路、上路集落まで。今回は地元のY氏が同行してくれるので心強い。ただ今年は小雪なのでチョット心配。
能生でY氏を拾い、国道8号線をひたすら南下する。新潟県と富山県の県境を流れる境川を渡り、すぐに左折して川沿いに進むとまもなく上路集落に着いた。上路集落を通り過ぎなおも行くと、雪で林道が行止りになっている。ここに駐車して身支度をする。
スキー靴を履き、スキー板をザックに括り付け勇んで山に入る。ところが山にはまったく雪がない。こんなことは今までなかった。Y氏の提案でヤブが煩い尾根を諦めて、沢沿いの山道を行く。 この道は沢の右岸斜面をトラバースしてゆく獣道のような道で、つかまる物も無く、バランスを崩すと10数m下の沢まで転げ落ちてしまう。まして足首が自由にならないスキー靴で登るには怖いものがある。Y氏はそんな私の心配を知ってか知らずかどんどん進む。
目印の杉の木 | 林道を下る | 初物のフキ |
とうとう行く手に雪渓が現われた。これ以上先に進むのは危険だ。尾根に登らなければ。地図を見ながら比較的勾配の緩い所まで戻り、そこから尾根に向かって直登する。スキー靴では足首が自由にならないので、バランスを崩し後ろにひっくり返りそうになる。小枝につかまり耐える。Y氏も喘ぎながら登ってくる。
天気は最高 |
なんとか尾根に登ってひと安心。これで沢に落ちる心配は無い。だが、相変わらずのヤブ漕ぎが続く。雪の無い山のなかを、スキー靴を履き、スキー板を背負ってのヤブこぎは悲しいものがある。
尾根に出てからしばらく登ると待望の雪が現われたが、雪が少なくスキーを使うことができない。
目印の杉の木を越えて少し登ると林道らしき広いところに出た。地図で確認すると、山姥の洞辺りのようだ。Y氏が言うには無雪期にはここまで自動車で来れるそうだ。複雑な気持ちになる。Y氏は白鳥山は諦めて、山姥ノ洞の大岩を探すという。
あちこち探すが大岩は見つからず、諦めて風を避け日当たりの良い所で昼食とする。ヤブ漕ぎはもう沢山なので、遠回りになるが林道をスキーで下る。途中、そこだけ雪が無い崖一面、フキが顔を出していた。折角なので少しいただく。どういう訳か林道には雪が残っていたので駐車場所まで滑ってこれた。
菱ヶ岳
【山 名】 菱ヶ岳(ヒシガタケ) 974m
【場 所】 新潟県阿賀野市 登山ルート
【日 時】 2009年2月22日(日)
【メンバー】 単独
【天 気】 晴
【コースタイム】 9:00駐車場所〜9:50山没霊供養塔〜10:50笹清水手前〜12:00山頂
すでに駐車場は満杯。300mほど戻って、少し広くなった道路脇に駐車する。登山口を過ぎると、すぐに急斜面となる。直ぐに後ろから来たお父さんに追い越される。別に競争している訳じゃないと負け惜しみを言う。
トレースがあるので楽チンだ。笹清水の急斜面に取り付く。このコースのひとつ目の難所だ。勾配がきつく、足を滑らすと洒落にならない。50mほど登ると尾根に出た。遥か先に山頂が見える。山頂はまだまだ先だ。
最初の難所笹清水 | 遠くに飯豊連峰が | 山頂直下 |
最後の急斜面に取り付く。このコース一番の難所だ。表面がやや凍っているがツボ足で登れる。ここは完全に凍っているとアイゼンをつけないと登れないだろう。ヤバイ。
山頂には単独のお父さんと夫婦らしき男女一組だけだ。冷たい風が吹いてる。霧氷の先に飯豊連峰の大日岳付近に雪煙が上がっている。天候が崩れる前兆かも。
景色を眺めていると、夫婦連れの男性が近づいてきた。どうも喉に障害があり、声が出ないらしい。雪の上に「大日岳」と書いてから、ストックで大日岳を指すので、指でOKサインを作ってやると意味が通じたのかよろこんでくれた。
菱ヶ岳山頂 | 山頂から新潟平野を望む |
風を避けて山頂から少し降りて陣地をかまえる。定番のセブンイレブンのおにぎり、野菜サラダとリンゴなどを食す。ぽかぽかして気持ち良い。
気がついたら誰も居なかった。居心地が良くて長居をしてしまったようだ。振り返りながら山を下る。
焼峰山
【山 名】 焼峰山(ヤケミネヤマ) 1,086m
【場 所】 新潟県新発田市 登山ルート
【日 時】 2009年2月4日(水)
【メンバー】 単独
【天 気】 晴
【コースタイム】 8:20除雪終了地点〜8:50登山口〜10:50 取り付き〜12:10 P768
滝谷集落の除雪終了地点に車を止める。積雪は50センチくらい。駐車の許可をいただきたいが人が見あたらない。申し訳ないが勝手に止めさせていただく。
ワカンを着けて歩き出す。気温が高いせいか、足のくるぶしあたりまで潜ったり潜らなかったり歩きにくい。林道は所々土が出ている。しばらく歩くと登山道に入る。踏跡は無いが微かに残る夏道の痕跡を辿る。今日は晴れているので夏道の跡が分かるが、天候が崩れれば判別不可能だろう。帰り道を間違わないように、目印を木の枝に縛り付けながら進む。
はぐれサル | 蒜場山 | 内の倉湖 |
雪面には兎、カモシカ、サルなどの足跡がそこらじゅうについている。なぜかホッとする。
突然、足元の木の根っこから野兎が一匹飛び出した。真っ白な冬毛がキレイだ。少し先で立ち止まりこちらを見ている。あまり人間を怖がっていないようだ。それからも何回かウサギに遭遇したが、中々お近づきになれなかった。
ようやく取り付きに到着。ここから急登が始まるので腹ごしらえをする。今日のランチは、セブンイレブン新発田新富町店で買ってきた、すじこおにぎり、卵サラダなどだ。
尾根の両側は急斜面になっているので、中央を両手両足を使って這い上がる。登るに従い益々、尾根は狭くなる。足を滑らすと100メートル以上滑落するだろう。一人でこれ以上登ると山岳保険のお世話になりそうなので、P768手前で撤退する。北には二王子岳(ニノウジダケ)、南には蒜場山(ヒルバヤマ)、爼倉山(マナイタグラヤマ)が真っ白の輝いている。絶景じゃ。
焼峰山 |
来るときに付けた目印を回収しながら降りる。登山口近くで一匹のサルが前方を通り過ぎた。サルは私に気づいたが別に慌てる様子も無く、悠々と通り過ぎる。古だぬきならぬ古ざるだろうか。遠くからチェーンソーのけたたましい音が聞こえる。人家が近い。そろそろ今日の山行も終わりだ。
越後白山
【山 名】 越後白山(エチゴハクサン) 1,012m
【場 所】 新潟県村松町 登山ルート
【日 時】 2009年1月21日(水)
【メンバー】 単独
【天 気】 晴
【コースタイム】 8:50駐車場〜9:10尾根コース登山口〜10:00 P462〜11:40 越後白山々頂
12:20越後白山々頂〜13:20 P378〜14:00慈光寺〜14:10駐車場
駐車場にフィールダー君をとめて、登山口の慈光寺までの参道を、立派な杉並木と眺めながら歩く。道端の石仏様にに今日の山行の無事を祈る。慈光寺を過ぎて滝谷川右岸をしばらく歩き、橋を渡ると尾根コースの取り付きに着く。ここから枝尾根の急登が始まる。
50分ほど急登に耐えていると尾根に出た。道を塞いで話好きのおじさんとダベッテいたら、後から来たお母さんに邪魔だよと怒られてしまった。失礼しました。
越後白山 | 慈光寺の石仏群 | 山頂付近 |
山小屋は1階のドアは雪で開かないので、梯子を昇り2階から入る。聞き覚えのある声が聞こえてきた。先ほどの話好きのお父さんと二人のお父さんが山の話しで盛り上がってる。簡単な腹ごしらえをする。お父さん達は田村コースを降りるらしい。私もワカンをつけてを田村コースを降りる。周りの景色を楽しみながら下る。2時間ほどで慈光寺に着いた。無事に下山したので神社でお参りをする。
山頂小屋 | 飯豊連峰 |
五頭山
【山 名】 五頭山(ゴズサン) 873m
【場 所】 新潟県東蒲原郡阿賀町
【日 時】 2009年1月4日(日)
【メンバー】 単独
【天 気】 快晴
【コースタイム】 10:30どんぐりの森キャンプ場登山口〜11:40長助清水〜12:20 三の峰山頂
車高の低いフィールダー君でも五頭スキー場跡まで登れた。今年は雪が少ない.。そこに駐車してどんぐりの森キャンプ場から登る。この時期としては暖かいので登りやすい。1時間ほどで長助清水に着いた。ここは休まないで先を急ぐ。この辺りから気温が下がる。ヤッケの下にセーターを着込む。樹氷が綺麗だ。
五頭山 | 長助清水 | 霧氷 |
山頂近くになるとガスが出てきた。山頂の積雪は去年の半分以下だ。積雪が少ないので藪で見晴らしが悪い。残念ながら飯豊連峰はガスでまったく見えない。汗が冷えて寒くなってきたので、下山する。
帰り道、新年の挨拶を兼ねて、T氏の自宅に寄った。彼は庭の物置で棚を作っていた。居間に上がり込み、ついでにお茶を出してもらい、オニギリを食べる。冷えた体には熱いお茶が何よりのご馳走じゃ。ありがたい。瓢湖の白鳥を横目で見ながら家路につく。
非難小屋 | 五頭山(三の峰) | 冬の日本海 |