craft WAKU   


 変形棚 Noppo    ウォールナット

ログハウスの中に新しい仲間が増えました。
ウォールナットの一枚板からの製作は、楽しいものでした。
やや剛性不足など反省する点はありますが、満足です。
色が濃すぎてログハウスの中では浮き気味です。良い材料=良い作品には、なりませんねぇ。
腕部分には、欅(けやき)端材を使用しました。
仕上げは、オスモカラーのナチュラルです。 2002.3.21

ここからは製作過程紹介です

好評の変形棚。皆様から暖かいお言葉を頂きましてありがとうございます。
そこで2作目を製作することに致しました。
デザインは、隙間家具風で、Noppoと名付けました。
材料は、1作目が端材のパイン。今回は、家内から今度は広葉樹にしては?と
言ってもらえたので、ウォールナットを奮発しました。
少し前に届いた所で、どう加工するか眺める日々が続きそうです。
今回は、長期戦になりそうです。
製作過程をアップしていきますので、じっくりお付き合いくださいね。
写真は、ウォールナット材、合板で作った型です。2001.12.25

 


最初は、天板の製作としました。天板の反りは、
いつものように、丸鋸で切り込みを入れて、ノミで落とす手法をとりました。
ガイドの手前の白い板は、スペーサです。
切りたい線と合わせて、板分のスペースを設けてガイドを付けると丸鋸で
その線が、バッチリ切れます。
四方反りかんなに挑戦しました。そこそこ形を整えて、ペーパーをかけます。
#80から#1000まで、かけます。
#1000までいくと、オイルフィニッシュしなくても黒くピカッと光ります。
普通は、プレーナーかけて、トリミングすれば天板はできますが、
変形棚は、天板作るだけで時間がかかります。2002.1.14

 

 

 

底板と脚の製作をしました。
脚に底板が入る溝は、トリマーとノミで彫りました。
ジクソーで外形を切った後、トリマーでRを取りました。
ペーパーをもう少しかければ終了です。  2002.1.28

 

 

側板の製作をしました。縦框と羽目板(鏡板)のようなもので、構成されます。
まずは、縦框です。
バンドソーで曲線に切断し、ペーパーで#80位まで仕上げます。
羽目板と背面の板が入る溝をトリマーで作ります。
ホゾは、WAKU流の斜めホゾです。(こんなのあるのかなぁ?)
ホゾ加工でバンドソーを一部使用しました。    2002.2.17

   

続いて、羽目板です。
端材や余っている部分の材料で8mmに挽いて、自動カンナで厚さ6mmにしました。
30枚ほど作ったのですが、単調な繰り返し作業となりました。
トリマー台で合わせ面のデザインとなる溝を入れ、マイターゲージで木口の加工をしました。
木口加工では、直角を出すようにしました。
板の幅は、不揃いですが、デザインが面白くなるので、そのままにしています。
早速、縦框と仮組をしてみました。
一旦、解体して、各部材のペーパー仕上げに入ります。    2002.2.17

    

縦框(縦の柱)は、できる限り加工しておきます(棚板や蝶板のダボ穴を開けます)。
扉になる板に縦框の現物合わせで、墨付けしておきます。(ここまでくると型では、合いません(^^ゞ)
底板、天板にホゾ穴と溝を トリマーとノミで加工します。背板は、2.6mm合板としました。
6mmのノミで無理に力を加えたら、刃が大きく欠けてしまいました。(+_+)
縦框が立つことを確認します。底部分のWAKU流斜めホゾも上手くいき、自己満足してます。
ここで、仮組みします。 やっとNoppoが立ったよ〜(^o^)丿。うれしい〜。   2002.2.25

    

 

羽目板は、片側15枚です。その内4枚をボンド固定し、残りは、収縮、反りを考慮し、固定していません。
固定した羽目板と遊びの羽目板は、多少移動しても隙間が開かないように配慮しました。
本体を木工ボンドで組立て、棚板用のダボをつけました。
棚板は、13mm厚の板を雇い核接ぎして、自動カンナをかけて作りました。

扉の製作にかかりました。
現物合わせで、扉板の曲線をつくりました。扉板の合わせは、長方形なら45度で合わせれば良いのですが、
変形作品は、そうもいかず、現物合わせです。スライドソーも無いので、バンドソーで、適当に切って、
直角と直線は、トリマーテーブルを手押しカンナの様にして、作りました。
留め板と蝶番板は、桜材の予定です。
夜になったので、ノミとカンナを研いで、本日は終了です。
次回は、扉板の製作、蝶番板の製作です。   (2002.3.3)

    

扉を組み立てました。板千切り留め接ぎです。
未熟な為、手作業では、難しいです。
簡単な治具を使用してφ6.4mmストレートビットで
慎重に溝を入れます。組立ては、やはり現物合わせで微調整します。
千切り板は、自動カンナで桜材を6.5mm厚に仕上げました。黒と白のコントラストです。
扉を組み立ててから、中の窓をジクソーで適当に切ります。
ガラスを入れる部分をトリマーで加工します。写真は扉裏側です。
一度、本体に仮置きしてみました。   (2002.3.10)

   

蝶板を桜材で作りました。心棒は、銅棒φ3mmです。
ハタガネ、クランプを使用して、本体、蝶板、扉を接着します。
扉の開き具合、取り付け、取り外しを確認しました。予想よりいい感じです。
ガラス板、ガラス止め板、腕などの小物を準備しました。
あとは、オイルフィニッシュです。
今回は、オスモカラーのノーマルクリアーとしました。
塗装が進まず、途中で終了。次回は、完成予定です。(2002.3.17)