肥料の話
植物にとって必要な栄養素、肥料の情報。どんな効果があるのかわかりやすく紹介しています。水草やアクアリウム、園芸など植物を育てるために必要です。

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植物は、独立栄養生活(体内で無機物から有機物を合成)をおこなっていますが、取り入れる無機塩類にも多くの種類が あり、これらを欠くと成長に支障をきたします。

■10元素とは?

植物の生育に必要な元素を植物の10元素と呼ぶ。 10元素は以下の通りである。
炭素C、水素H、酸素O、窒素N、硫黄S、リンP、カリウムK、カルシウムCa、マグネシウムMg、鉄Fe

10元素の働き

C、H、O炭水化物(糖質)や脂肪成分
C、H、O、N、S、Pタンパク質や酵素の成分
C、H、O、Mgクロロフィル(葉緑素)の成分
Feクロロフィルをつくり、呼吸に関わる
K、Ca、Mg、P浸透圧と代謝の調節
Ca新芽(葉芽、花芽、根っこ)を作る

10元素が不足した場合の主な症状

(窒素)根や茎は伸びるけれど、葉は小さく弱い。
(リン)根が伸びず、果実や種子がつかない。
(カリウム成長不良や黄白色、枯れてしまう。
Mg(マグネシウム)葉脈間の黄化、白化現象。
Fe(鉄)葉脈間の白化・黄化現象。
Ca(カルシウム)根毛がでない、葉や根が褐色になりかれる。
(硫黄)根が伸びず、葉が淡緑色になる。
※10元素の他にも、微量元素(ホウ素B、亜鉛Zn、マンガンMn、モリブデンMo、銅Cuなどで酵素の働き を助けています。)も必要です。

微量要素が不足した場合の主な症状

Mn(マンガン)葉脈間の黄化、葉が小型化する。
(ホウ素)成長が止まる。側芽や変形葉が多く出て枯れる。
Mo(モリブデン)葉に黄斑が出る。葉がねじれる。
Zn(亜鉛)葉の新芽から黄白色化が広がり、葉が小型化する。
Si(ケイ素)葉や茎が軟弱になる。
Cu(銅)葉先から黄白化し、しおれる。

アミノ酸の一部

グルタミン・グリシン果実などの食味、含糖率のアップと色付け向上させる。
プロリン・ミスチン日照不足、低温などの悪条件下でも植物を成長させる。
プメチオニン・セリン発根、活着促進で生育を促進させる。
グリニン・アラニン微生物の餌として有効微生物を活性化させる。
木酢有効微生物群を増殖させることで腐敗菌を除き、根腐れを防止する。

リービッヒの最小律

植物の生育は、必要養分元素のうちで、必要最小量に満たない元素の量によって限定されます。
ある元素が極端に少ない場合、他の元素が多くあっても少ない分の元素量しか植物の生育を助ける事ができません。 肥料を与えるときには、ある養分だけに偏ることがないように投与する事が大切です。

肥料量の地域環境依存性

肥料の量が目安として書かれている本などを見ます。ただ、この肥料量というのは、あくまでもその著者の栽培地あるいは関東圏に合わせたものです。 同じ地域であっても、その環境要因から必要量(要求量)が変わってきてしまいます。
理由は、気候です。
植物は気温の低いときには、糖を燃やして体を温めます。
逆に高いときには、葉っぱにある気孔を開いて体の中に溜まった熱を外に排出する蒸散という機能を使い体温を一定に保とうとしています。 ところが、ここにエネルギーを消費してしまうとどうなるか?それを以下に述べます。

植物が糖を生成する理由―
糖はあくまでもエネルギー源です。⇒詳しくは、光合成の話
その糖は、本来分解して所謂ビタミンやホルモンにして消費します。
それは、細胞分裂(肥大成長)を促し、細胞の集合体に命令を与え器官を分化(花芽や葉芽、根っこなどを形成)させるために消費します。

寒いとき―
しかしその元となる糖を燃やし尽くしてしまったらどうなるか?
成長因子となるホルモンの元になる糖が燃やし尽くされてしまうわけですから、当然のごとく十分な成長ができません。
故に、「風邪を引く」、「いじける」など成長が緩やかになる、止まる現象を比喩して言われます。

暑いとき―
蒸散には限度があるため、暑過ぎると蒸散が追いつかずに植物体は溶けてしまいます。
また限度内であっても、蒸散にエネルギー消費するために、成長量(外観、中身ともに)が悪くなります。

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