2001年12月5日

「Here Comes the Sun」



 去る11月29日、元ビートルズのメンバー、ジョージ・ハリスンが亡くなった。個性派揃いの4人のメンバーの中では比較的地味な存在にとられがちだったが、私はジョージの楽曲が好きだった。

 10代の頃より多くのROCKを聞き、10代後半はバンド活動に明け暮れていた。が、そもそものきっかけは小学生時代に母の影響で聞いたビートルズだった。私はビートルズの音楽的真価が発揮され出したのはアルバム「リボルバー」以降だと感じている。それ以降の各アルバムのクレジットを見るとジョージの曲はそれぞれに2曲程度と数こそ少ないものの名曲が多い。中でもとりわけて好きなのが「Here Comes the Sun」だ。

 何かに行き詰まったときには、何をどんなにがんばってもうまくいかない事が多い。(特に仕事なんかはそうかな・・・?)そんなときには思い切って休みをとって釣りや登山に出掛けるに限る。(そういう時って、そうそう休めるもんじゃないけど・・・)やっぱり気分転換は大事だ。
 そんなとき私はフライロッドを片手に、山間の緑多い渓流に行く。釣りもそこそこに座り心地の良さそうな大岩を見つけて、その上に座ってのんびり。コーヒーでも沸かして、タバコを吸って・・・。青空からは太陽の光が燦々と降り注いでいる。実に幸せなひとときだ。その時私の心の中ではきっとこんな情景にぴったりのBGMが流れている。
 その曲は・・・
「Here Comes the Sun〜♪」
だろうな、きっと。

 なんかそういうのにぴったりの曲なんだよね、これって。でもそのジョージも他界した。こんなことならクラプトンと一緒に来た来日公演、行っておくんだった・・・・。

 ジョージのお骨は遺言により、彼が生前愛したインドの地、聖なる川「ガンジス」に流される事になるようだ。ジョージに限らず自分の死後、愛するフィールドに散骨して欲しいと考えているOutdoor's Manは少なくないと思う。だが我が国ではそうは簡単な事ではないようだ。自然葬自体は禁止されているという訳ではないらしいが、その形態を間違えると我が国では、どうやら「刑法第190条・墓埋法第4条・廃棄物処理法第16条・海洋汚染防止法第10条」などの法律に抵触する恐れがあるらしい。興味のある方、詳しくはご自分でお調べ下さい。あしからず。
 でも、もし可能であるとしたら果たして私は、何処を選ぶのだろうか。?

 私は釣りを趣味にしている。それは魚という生き物の生死に関わる行為だ。これを機に私も自身の死について考えてみようと思う。

 ジョージよ、安らかに・・・・。ご冥福をお祈りいたします。


 合掌