2003年 8月21日 最終更新

南幌親水公園・バス確認からの経緯

2002/ 9/15  南幌町にある親水公園内の池で、バスを釣り上げたとの情報が道立水産孵化場に寄せられる。 注 1
9/18  道立水産孵化場、寄せられていた情報を元に、同公園内の池に刺し網11反を仕掛ける  
9/19  前日仕掛けた網を引き上げたところ、ラージマウスバス1匹を捕獲。道内3例目の公式確認。 注 2
10/ 1  調査を実施するが、新たな捕獲はなし  
10/18  生息調査のため刺し網やかご網を仕掛けるが、新たな捕獲はなし 注 3
2003/ 6/ 4〜  南幌親水公園を含む空知支庁管内の、ブラックバス、ブルーギル生息情報がある複数の沼で現地調査を実施 注 4
6/29  江別市内の小学生よってラージマウスバス1匹が釣り上げられる 注 5
7/1〜2  刺し網による調査を実施するが、新たな捕獲はなし  
8/14  親水公園の沼付近で今年2例目となるのバスが釣り上げられる。釣られたのはラージマウスバスの17cm幼魚  
8/16  全長37.5cm、940gのラージマウスバス雌1匹が釣り上げられる。同沼では通算6匹目の採捕。  
8/18〜19  道と南幌町が生息調査を実施、刺し網で20p程度のバスの幼魚17匹を捕獲。これらの幼魚は最近密放流された可能性が高いとみられている。 注 6
8/20  道漁業指導課と南幌町の協議で、密放流防止のため夜間パトロールを行う一方、道警とも連携し、刑事告発などの手法で厳しく取締まることを確認。併せて、道と町が協力した徹底駆除の方針を決定。 注 7
8/21  ラージマウスバス9匹が捕獲される。  

補  足

 当該水域一帯でのブラックバスに関する「噂」は2000年頃からあり、2001年11月22日にも同公園内の洪水調整池内において釣り上げられたというラージマウスバス1匹が道立水産孵化場持ち込まれている。この時にも1ヶ月ほどの調査が行われたが捕獲できなかった。

 ここに記載されている情報は、あくまでも管理者が確認しているもののみです。欠落等に関しましてはご容赦下さい。

参 考

注 1…  釣り上げられたのはラージマウスバスのメス1匹で、33.8センチ。釣り人は高校生だった。


 同公園では、昨年も釣り師からの情報が寄せられており、道水産林務部は昨年、今年8月の2回、バスの調査を行ったが捕獲できず、未確認だった。



注 2…  捕獲されたバスは31.8センチ、489.7グラムの雄で、道水産林務部漁業管理課は「誰かが放流した可能性が高い」とみている。



注 3…  今回で今年の調査はいったんうち切られ、来春以降改めて実施される予定。道立水産孵化場は「まだ『ゼロ宣言』はできないが、いるとしても数は極端に少ないのでは」としている。



注 4…  これらの調査では、ブラックバスバス、ブルーギルは確認されなかった。 また、6月17〜18日には上川支庁管内の愛別ダム人工湖でも調査を実施したが、バスは確認できなかった。同湖での調査は、昨年8月に続いて2度目。前回も生息は確認されていない。



注 5…  釣り上げられた個体は体長34.7p、体重694gのオス。昨年の調査でラージマウスバス1匹を捕獲後、今年六月上旬を含めて3回再調査したが、成魚も稚魚も捕獲されず、生息の可能性は低いとみられていた。道は「越冬していたのか、最近投げ込まれたのか、現段階では判断できない」としている。



注 6…  最近密放流された可能性が高いとみるのは、今年7月以降になって釣獲や目撃情報が増加したこと、当該水域では今年は7月までに4回、昨年9月以降も含めると、のべ6回の調査が実施されたが、バスの捕獲は無かったことなどから。

 特に今回の調査では、10カ所に仕掛けた刺し網のうち、8カ所でバスを捕獲、うち1カ所では5匹のバスが捕獲されたという高い羅網率からも、可能性としては高いであろうと考えられる。



注 7…  この日実施された、親水公園より下流側の洪水調整池の調査で、バスの生息は確認できなかったことから、千歳川の流出は未だないものと判断できる。今後は流出防止のために、物理的に水域を遮断することも検討の余地もあろう。