惟光の名曲アルバム

いま、オキニイリのクラシック音楽のお話

WAGNER,Richard Tannhauser und der Sangerkrige auf Wartburg 〜 ouverture
ワーグナー タンホイザー序曲
 庭の桜の花が咲きました。寝室の窓を開けると視界いっぱいに白い花、そして向うに青い空。寒くもない春の朝のさわやかな風に、ホルンの響きが沸き起こり、ストリングスのこまやかなキザミ。この響きは、1945年に初演された楽劇「タンホイザー」の序曲! 思わずCD屋さんに出かけて探してみました。
 でも実は『タンホイザー』ってオペラ、観たことナイんですよね。ライナーによると、「騎士道的な愛の世界から逸脱して異教的な官能の世界に足を踏み入れたタンホイザーが、エリーザベトへの愛を競う歌合戦の場で罪を露呈し、巡礼行の果てに、彼女の献身によって救済される」話なんだそうだが(ライナー執筆:礒山雅)、なんだ、貴種流離譚じゃないか。
 オペラはともかく、この音楽のはじめ10分は、春の朝の青空に飛翔するような音楽で、陶酔できます。
今、聴いているDISK James Levaine conducts The MET Orchestra Recording:1991
ユニバーサル ミュージック:UCCG3074


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