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↓教科書の一頁 |
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右のテキストの輪読? |
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そう。『万葉集』を読もうと思うんだけどね。巻一からだと面白いけど、いわゆる「和歌」の世界じゃないし、かといって巻10とか巻11というのも、変化がなくてさ。
だもんで、万葉の歌を編集したものがないかな、と思って探した結果、これが一番、大学の専門の授業らしいかな、とね。
この教科書、江戸時代の版本の影印本で、一見、引くかもしれないけど、歌なんか注釈書たくさんあるんだし、漢字は読めるだろうしあとは変体仮名がわかるかどうかで、慣れればそう難しくはないよ。
原書講読の復讐……じゃない復習も兼ねて、テキストに採用。 |
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これで、どんな授業になるの? |
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ん? アタマから読んでゆくの。最初は巻10や巻8の春の歌から。
受講生が順番に一首ずつ担当して演習発表するんだよ。
この教科書、歌があって注釈が書かれているから、その注釈を翻刻して、現在の注釈書との違いを報告するわけ。
歌の読み方の基礎の練習ね。一人15分から20分程度でどんどん進むよ。 |
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難しくない? |
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この程度ができなきゃ、大学生とはいえません。 |
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でも、ほらイマドキの学生さん、忙しいし、ほかのゼミナールの発表と重なったりしてヒィヒィいってるじゃない。 |
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それぐらい処理できなきゃ、社会で働けません。 |