MAKING〜切り絵のできるまで

切り絵の作り方は人によって様々です。
久藤の作り方はスタンダードではないかも知れませんが、参考までに紹介します。
あくまで私のやり方です!自分の一番やりやすい方法を見つけると良いでしょう。


1、道具をそろえる
・黒い紙…切り抜く紙です。時には違う色で遊んでみてもイイですね。ラインになるのではっきりした色のものを
・白い紙…下絵を描いてなぞって切ります
鉛筆・消しゴム・サインペンなど下描きに必要な筆記用具
・カッターまたはデザインナイフ刃先はこまめに取り替えましょう
・カッターマット切るときに下に敷いてください
・台紙最後に完成作品を貼ります。私は着色するので水彩の滲みを活かすので和紙を使っています。
・絵の具…色を付けるときに。滲みを活かします。
・のり…水糊かスプレー糊を。スプレー糊は強力すぎるものは失敗することが多いです!(オススメは貼ってはがせるタイプ)
・クリップ・テープなど…下描きを留めるもの。テープは粘着力の弱い仮止め用などを。要は紙がずれなけれな良いのです
・定規…カッターを使うので、できれば背にカネがついていてキズのつかないものがいいですね
※久藤は2パターンに分けた作り方をしています。
大きめのもの・ラインが太い作品を作るときは
ラシャ紙(色画用紙)
細かい作品は
艶紙(薄く裏面が白い)を使っています。

ラシャ紙の場合は下描きした白い紙を重ねて切っていきますが、艶紙の場合は裏面に下描きして直接切ります。
なので後者の場合はあらかじめ絵柄を反転して描く必要があります。

★今回はラシャ紙で作ってみましょう★


2、図案を考えて下描きする
@鉛筆でおおまかに描きます
Aサインペンで太めにラインをなぞります
B消しゴムでだいたいの鉛筆の線を消します

切り絵は線が全て繋がっているところがポイントです。
繋がっていない切り絵もありますが、私の場合は繋げていたいので、一応下絵を描くときは影ををつける場所(切り抜かないで黒く残る部分になる)を考えて描いています。
あまり細かくすると線が切れてしまうので、ダイタンに描くといいでしょう。
気に入った図案なら、切る前にコピーしておけば何度でも切れますね。




3、黒い紙の上に重ねて切る
@下描きを黒い紙の上に重ねます
Aずれないようにホチキスかクリップなどで留めて切り始めます

顔など、細かい部分から切っていきます。私の場合、切っていく段階で細部は下絵と少し違うように切っていくことが多いです。
そこは自由に、失敗をおそれず、ゆっくりのんびり切っていきましょう。なれてきたら自分なりのリズムで緩急を付けて…

↓切り出す前の状態

下描きの線をなぞって切っていきます。
切り終わったら下描きの紙は外します。
↓切り抜いた状態

切っているときに必要ないなと思ったり、
描き足したくなったら臨機応変に…。


4、台紙に着色する
私の場合は水彩絵の具の滲みを利用した台紙を作ります。色と色の境界をぼやかした着色です。ここが一般的な切り絵とちょっと違うところかも知れません。発想は単純なのですが…。
@着色する台紙の上に、切り抜いた紙をのせます
Aアタリをつけながら、色を置いていきましょう

この時あまり強く塗ってしまうと水でのばしても他の色が混ざらないので、ぼやかしながら少しづつ色をのばしていきます。
水を含ませすぎても紙がずぶ濡れになってしまうので気をつけましょう!
隠れるところもすき間なく塗りましょう。これで少しくらいずれても大丈夫です。
切り絵の裏に絵の具がついていきますが、最後は貼り合わせてせるのであまり気にしません。




5、貼り合わせて完成
@切り絵を裏返してのりをつけます
スプレー糊の時は薄く均一に。
水糊の時は画用紙の切れ端でへらを作り一度ぬりつけてから、そのへらでのり付けしていきます。

ポイントは塗りすぎないこと!切り絵の方がしなってしまいます。

A切り絵と台紙を貼り合わせて完成!
紙がはみ出たりした耳の部分は定規で切り落としましょう。
これで完成!!
…わかりにくいかなー??

ちょっとした額に入れてあげると作品が引き立ちます。
今は100円ショップにもそこそこおしゃれな額がありますね。