『舞-HiME』台詞集 第24話〜第25話(一部)

なるべく正確に聴き取るよう心がけていますが、間違っている所もあるかもしれません。

第24話 「コイ・ハ・タタカイ」 (一部)

(舞衣の望む世界・家庭&彼氏編)
(OP)
(教会に石上が現れる。)
(舞衣の望む世界・学校編)(学園のアイドルなつきとか/笑)
(舞衣、幻に気付く。巧海と舞衣の会話。)
(現実。教会に楯が現れる。)
(石上が黒曜の君が神埼黎人であるとバラす。)
(ヴラスの幻影が石上を捕らえ、歩み寄ったシスターごとヴラスの羽が二人を包む。)
(教会が燃え上がる。)
(黒曜宮で、黎人が命に何事かを命じる。)
(モニターに一番地を壊滅させる静留・清姫と、一番地の老婆3人が映る。)

奈緒:あんた、このマンションとか全部親の金でしょ。
なつき:余計なお世話だ。
奈緒:結構なご身分じゃない。あたしの生い立ちとは大違いだわ。
なつき:当たり前だ。貴様のように、男に媚びて、自分を売り物にして。
奈緒:ふん。あんなクズどもに指一本触れさせるもんか。それじゃ意味ないでしょうが。あんな、奴らが、二束三文の金欲しさに人の家に押し入って、あたしの家族を! あたしが戻ってきた時には、ママだけが…。大人連中は親切面してあたしを施設に放り込んで、それで終わり。うちを襲った奴らは、刑務所でのうのうと三度のメシ食って寝て。あたしは眠れなくなった。止まんないんだ。
なつき:お前…。
奈緒:もうこれ以上は持っていかせないよ、何も。あたしは絶対やられない!

(凪が詩帆にHiMEとしての力を気づかせる。)(CM)

なつき:どうするつもりだ。
奈緒:あんたはエサよ。○○(TVでは音声カット、口の動きのみ)引っ張り出すための。ね、子猫ちゃん。にゃ〜お〜。あっはっはっはっはっはっはっは… あ!
静留:なつき。こんなとこにおったん。
なつき:静留!
奈緒:フン、ほんとに来るとはね。
静留:うちは、なつきを愛してますから。
奈緒:! バッカみたい!恋だとか好きだとか愛してるとか。
(糸を射出して隣のビル屋上に飛び移る)
奈緒:自分の他に信じられるものなんて、何にもないのに!
(なつき、中学生の頃の教室の中での自分を思い出す。)
なつき(中学生):人間など、誰も信じるものか。
(清姫が下から現れる。)
奈緒:同じ手食うかっつーの、バーカ! ふっ。
(清姫にジュリアの糸が巻き付く。)
静留:馬鹿はあんたや。
(静留、長刀でジュリアの足を切り、なつきを救出する。)(なつき、結構思いっきり落ちた…。)
奈緒:ジュリア! はっ。
静留:清姫。
なつき:静留!
奈緒:うそ…そんな!
(清姫がジュリアを喰らう。)
奈緒:ジュリア!
(病院の母のイメージ。)
奈緒:は…いやぁぁぁー!!
(ジュリア消滅。)(柱が立つ。)
奈緒:は……マ、マ…。
静留:なつきをあんな目ぇに遭わせて、これで済む思うてますの?
なつき:はっ!

(公園での楯と舞衣の会話。そこに詩帆が現れる。)

なつき:やめろ!
静留:ん?
奈緒:なんで、あんたが…。
なつき:似てるんだ、お前と私は。
静留(回想)(通常制服):そんなことしたらあきませんえ。
なつき(回想):はっ。
静留(回想):綺麗な花は愛でるもんどす。短い命で、精一杯咲いてはるんやからね。
なつき:私が奈緒のようにならなくて済んだのは、お前や、他のみんながいてくれたからなんだ。もっと早く気づけばよかった。私の、大切なもの。
静留:よかった。力、戻ったんやね。さっきな、一番地の本部ゆうの、潰して来たんやけど、まだあちこちに色々残っててな。せやから少し待っといてくれる? あんたは、うちのもんやから。
(静留、清姫の頭に乗って去る。)
なつき:静留! 静留。
奈緒:あたしは、あたしは…こんな…ママー!
なつき:HiMEの定め。そんな物に踊らされてたまるか。だろう? 舞衣。

(公園の詩帆、楯を問い詰める。)
(詩帆VS舞衣。ゲンナイを倒したのが詩帆だという事が分かる。)
(「やめてくれ、頼む!」by.楯。)
(「どうしてよ!どうしてあんたお兄ちゃんを好きになっちゃったの!」「私にだって分かんないわよ!」等々。)
(詩帆のチャイルド・ヤタガラスが羽根手裏剣で舞衣を襲う。)
(舞衣が防げなかった羽根をなつきが銃で撃ち落とす。)
(カグツチが詩帆を撃つ。)
(詩帆が楯の首にマフラーをかける。二人の出会いの回想シーン。)
(「俺の、所為か…」楯が気付き、ヤタガラスを撃つよう舞衣に頼む。)
(舞衣のピンチ?に命がヤタガラスを切り裂く。)
(「兄上の、ご命令だ…」と言う命が涙を流していることに舞衣が気付く。)
(楯消滅。)
(泣き叫ぶ舞衣になつきが駆け寄り、一度は振り払われるが肩に手をやる。)
(命、舞衣の声に耳を塞いで走り去る。)
(黒曜、楯を見直したらしい。)
凪:でも予定通りでしょう? 舞衣ちゃんの大切な人は消えて、命ちゃんもこれでもう絶対に彼女のところに戻れない。
黒曜:ああ。これで全ての準備は整った。
(時計の長針と短針が合わさり、鐘が鳴る。)
黒曜:ついに来る。運命(さだめ)の時が。
(ED)

●Comment
音声カットされてたBパートの奈緒の台詞、自分はテレ東なので全カット、AT-Xでは「あのレズ女」、DVDでは「あの女」でした。




第25話 「運命の刻」

(駅にて舞衣、千絵とあおいとの別れ。)
あおい:ねえ、ほんとに一緒に行かないの?
舞衣:ちょっと、片付けなきゃなんないことがあって。終わったら、すぐ出るから。
千絵:本当だよね、舞衣。
舞衣:う、うん、本当、すぐ行くよ。
千絵:あたしたち、あんたのこと好きだからね。それは忘れないで。
舞衣:ありがとう。もし千絵が男だったら、あたし惚れちゃってたかも。
千絵:一応ほめ言葉として受け止めておこう。でもさ、あんたが好きなのは楯だよね。
(楯の消滅を思い出し、舞衣、涙ぐんで俯く。)
舞衣:…うん。
千絵:どうしたの?
舞衣:何でもない、何でもないから。
(発車のベルが鳴る。)
(閉まりかけたドアの向こうであおいが呼びかける。)
あおい:舞衣ちゃん、待ってるからね!必ず…
舞衣:明日で、みんな終わるから。そしたら、また。
(ますます巨大になっている媛星。)
(OP)

(なつきと迫水、なつきの母(と奈緒)が転落した崖で会話。)
迫水:あの聡明な人が、なぜあんな事をしたのか、私には分かりません。ですが、ドクター玖我はあなたを大切に思っていた。それだけは、確かだと思いますよ。
なつき:私は私の中の母さんを信じる。だから、もういい。多分、人は大切なものがあるから、それが本当に大切だから、迷ったり間違えたりする。
迫水:そうかもしれませんね。藤乃さんもあなたに、その…恋、して、あなたが大切だからこそ、あんな。
なつき:なら私は、恋なんて知りたくない。(迫水に背を向けたまま。)
迫水:でも、多分、それがあるから、人は生きていけるんですよ。
なつき:うん。(吹っ切れたような顔で振り向く。)
迫水:ご武運を、祈ってます。

(無人の教室にいる舞衣。一応は平穏だった頃の学園生活を思い出して涙する。)
(なつきが教室の扉を開ける。)
(無人の学校内を散策する舞衣となつき。)
舞衣:ねえなつき、楽しいよね、学校って。
なつき:そんなに勉強好きとは知らなかった。
舞衣:勉強はあれだけどさ。でもみんながいて、ワイワイはしゃいで。やっぱり好きだな〜、あたし。
なつき:私はどちらかと言えば苦痛だった。
舞衣:サボり魔だったもんね。
なつき:う、うるさい! でも、これからは楽しみたいと思う。今までの分も精一杯。
舞衣:…うん。
(裏山から学校を見下ろす命。)

(黒曜宮)
凪:結局あのガラクタロボットは見つからず仕舞い。それに、あの紛い物のHiMEといい、予定外のことばっかりだ。
黒曜:だがそのくらいの方が面白い。今回の祭りは、今まで繰り返してきたものとは根本から違うのだから。
凪:やっぱり変わったね、あなた。
黒曜:僕は僕だよ。たとえ器となる体が変わろうとも。
(首飾りが光り、黒曜が胸元を押さえる。)
黒曜:うっ!
凪:どうかした?
黒曜:いや…。

(夜。舞衣の部屋。)
(風呂に入り、自分の紋章に触れるなつき。)
舞衣:食事の用意できたわよ。
なつき:わっ! い、いきなり入ってくるな!
舞衣:っと、あ、ごめん、ついいつものクセで。
(舞衣の部屋、リビング。)
舞衣:もうちょっと豪華に行こうかとも思ったんだけど、その、あ、つい。
(なつき、レンジの上の命の弁当箱に目をやる。)
舞衣:先に食べてて。
なつき:ん。 うまいな! これ本当に即席ラーメンか?
舞衣:でしょ? とびっきりなのよ、このラーメン。あ…そう、とびっきりのラーメンなんだから。

(黒曜宮。二三が作ったらしき豪華ラーメンを食べる命。)
命:いただきます。うまいな、やはりラーメンはうまい。うまい…うまい…う…まい…舞衣…!
(なつきとラーメンを食べる舞衣。)
命:やっぱり、美味しく…ない! 舞衣の…ラーメンが…食べ…っ
(命、箸を取り落とす。)
命:うっ、ううっ…舞衣…舞衣ぃ〜…舞衣…。
(ラーメンに落ちる命の涙。無表情に見ている二三。)
(風呂に入る舞衣。)
舞衣:命、あたしはあの涙のわけが知りたいの。
(床に座って泣いている命のところに黒曜が来る。)
黒曜:どうしたんだい、命。泣くんじゃない。お前には僕がいるんだから。
命:兄上〜!
(命、黒曜に抱きついて泣く。)
黒曜:お前は考えなくていい。全部僕が受け止めてあげるから。
命:はい、兄上。
(風呂上りの舞衣。)
舞衣:きっと明日、会えるよね。たとえ、戦うしかないとしても。
(命を抱きしめる黒曜。)
(ベランダに出ているなつき。)
なつき:静留。私は必ずお前を。
(ボロボロになった着物姿で長刀を担ぎ、歩く静留。)
静留:なつき、待っといてな。うちはもうじき、あんたを…。
(ソファーに座り、命の頭を撫でている黒曜。首飾りが光る。)(手すりに座っている凪。)(時計の針が動き、鐘が4回鳴る。)

(翌朝。寮から出てくる舞衣となつき。)(ヤマダがバイクをふかしている。)
なつき:ヤマダ!
ヤマダ:こいつはサービスだ。上客だったからな、アンタ。楽しい仕事だったぜ。
(ヤマダ、車で走り去る。)
なつき:私はおそらく生き残れない。すべてをお前に託す。すまない。
舞衣:なつき。
(なつき、バイクに跨る。)
なつき:舞衣、お前と出会えてよかった。
舞衣:あたしも。
(なつき、微笑んでからヘルメットをかぶって走り去る。)
(巧海を描いた晶のスケッチブックが映る。)

(黒曜宮)
黒曜:自分の役目は分かっているね、命。
命:はい、兄上。
黒曜:凪、古よりの契約を全うしろ。
凪:我が君の命ずるままに。
いよいよだ。舞台は最後の幕を開ける。新たな世界は僕とその妻が創り上げる。

(深優と出遭う舞衣。)
舞衣:あ。みこ…深優さん。
(深優、左手を剣に変える。)
あっ。
深優:ヴァルハラの門。地下神殿への道を教えなさい。
舞衣:どうして。
深優:あなたが知る必要はありません。あなた方は所詮駒。真に復讐すべきは、それを動かす者、とだけ申し上げておきます。あなたこそ何故ここにいるのです。戦おうというのですか。力の源となる想い人はすでに消滅したというのに。
舞衣:誰のためでもないわ。あたしがそうしたいと思ったから。
(深優、再起動時の碧の言葉を思い出す。)
コンピュータの声(以下M.I.Y.U.):この個体には、前回起動時のメモリーが残っています。フォーマットし、新たなマスターを設定しますか。
碧:いいえ、不要です。私は、アリッサちゃんをあんなに大切に思っていたあなたを信じる。
M.I.Y.U.:ロードを、開始します。
深優:やはりあなた方は不可解です。私とお嬢様ほどの絆もないというのに。さあ、言いなさい。神殿への入り口は。
(舞衣、黒曜宮を見る。)
深優:やはりあそこでいいのですね。
舞衣:待って、深優さん!

(生徒会室で一人お茶を飲む静留。)
(なつきがバイクで突っ込んでくる。)
静留:相変わらずいきなりどすなぁ。
なつき:お前が潰した一番地の本部、倒したHiMEたち。私はこれ以上、お前にあんなことをさせるわけにはいかない!
静留:やっぱり、うちの想いは受け容れてもらえへんのやね。なら。
(静留、エレメント発動。)
(なつき、エレメントの銃を発砲するが、弾は静留の長刀で斬り落とされる。)
静留:清姫!
(廊下をバイクで走るなつきを清姫の首が追う。)

(黒曜宮前にいる命のもとに深優が来る。)
命:刺し違えてもお前を止める! 兄上がそうお望みだ。
(深優が黒曜宮に目をやると、火の玉のような物が見える。)
深優:それでは、ここを通らせて頂きます。
(深優、上着を脱ぎ捨て、Multiple Intelligential Yggdrasil Unitの画面表示。)
M.I.Y.U.:アリッサ・シアーズのコールを確認。エマージェンシー。全拘束式を解除。ガトリングスタンド、エントリー。ミスリルドレス、モード・スカーレット。
(4つのモードの内「ARTILLERY」が選択され、深優の左手がガトリングに、戦闘服が赤になる。)
命:巳六!
(腕と太ももからの射撃で応戦する深優。二人は戦いながら森の中に入っていく。)(CM)

(黒曜宮に駆け入っていく舞衣。)
凪:やっほ、舞衣ちゃん。
舞衣:!
凪:そんな顔しないでよ。僕別に邪魔したりしないからさ。
命は!
今ごろシアーズのガラクタと遊んでるよ。あれは壊さないとマズいんでねぇ。
(Uターンして出て行こうとする舞衣。)
あれ、行っちゃうの? 待ちなよ、あんまり余裕してると時間切れになっちゃうよ?
(舞衣、唇を噛み締め無視して去ろうとするが、凪が腕を掴む。)
舞衣:離して! あたし命に!
凪:君をお望みなんだ、黒曜の君は。さあ、君を導いてあげる。舞衣姫。

(バイクで校舎から飛び出すなつき。)
静留:ごめんなぁ。あんたを苦しませるつもりなんか、ほんまになかったんよ。
(後者の後ろから清姫の頭に乗って降りてくる静留。)
なつき:静留!
静留:なつき。でもうち、やっぱりなつきが好きなんどす。せやから、たとえ恨まれても、うちのもんにしてみせます。清姫!
(清姫が口からジュリアの糸らしきものを吐く。)
(糸を避けたなつき、ヘルメットを取って跳ぶ。)
なつき:なら私はお前を止めてみせる。私自身の、全てを賭けて!
(エレメントの銃を出す。)
なつき:デュラン!
(巨大になったデュラン召喚。なつきがその頭に乗っている。)
なつき:チャイルド。大切な人への思いが生み出す、異形の子。思いの強さが、力となる!
静留:そんなにうちが嫌い!?
(頬を紅潮させ、涙を零しながら斬りかかって来る静留。)

(封印の間に来た舞衣と凪。)
凪:封印の柱は、HiMEの想い人が消えるたび、その命を吸って立ち上がる。12人いるHiMEが最後の一人になった時、黒曜宮は真の姿を現す。
舞衣:あかねちゃん。晶君。二三さん。碧ちゃん。雪之ちゃん。シスター。奈緒ちゃん。詩帆…ちゃん。
凪:おや? 一本多いねぇ。てことは、決着ついたのかな?
舞衣:みこ、と。

(なつきの銃弾をよけて建物に走り込む静留。)
(なつきに迫った清姫の首を、デュランが止め、なつきは静留を追って建物に入る。)
(デュランの砲身を清姫の首の一つが噛み、別の首が建物上部を破壊する。)
(建物に入ったなつきの頭上から鐘が落ちてくる。)
(息を呑むなつき。落下してきた鐘の中に閉じ込められる。)
静留:ふっ!
(鞭状にした長刀を鐘に絡み付けて破壊し、そのままなつきの身体に絡みつかせる。)
なつき:うぁっ、うっ…。
静留:もう離しません。あんたはうちのもんや。
なつき:ふっ、う…。
(静留、なつきを引き寄せて拘束を解き、抱き締めて座り込む。)
なつき:ん。
(なつき、静留の肩に手をやり、切ない表情で口付ける。)
静留:!
(なつきが静留の肩を抱き寄せる。)
なつき:静留。ずっと誰も信じられずにいた私に、初めて踏み込んできてくれたのはお前なんだ。でも、やっぱり私は、お前の望むような気持ちはもてない。それでも、私を好きになってくれたことは嬉しい。
(なつき、身体を離して静留と向かい合う。)
なつき:私はお前が好きだ、静留。だから。
(静留、頬を赤らめる。)
(なつきが外に目をやると、デュランと清姫が組み合っている。デュランの目が光る。)
なつき:デュラン!
静留:あっ。
なつき:ロードシルバーカートリッジ、てーっ!
静留:!(息を呑む)
(デュランが清姫の体?部分に3発撃ち込み、清姫が消滅する。)
(静留を胸に抱き寄せているなつき。)
静留:嬉しい…。
なつき:後は頼む、舞衣。
(なつきが消滅しはじめ、少し遅れて静留も緑色の光を発して消えていく。)
(※ 清姫消滅→なつき消滅→デュラン消滅→静留消滅 なのか、 清姫消滅→至近距離のため爆風等でデュラン消滅→静留消滅 なのかは不明。)
(上空から、二人のいた場所が強い光を発しているのが見える。)

(地下に柱が2本立つ。)
舞衣:なつき! 会長さん…。
凪:開くよ、封架の宮が。
(地下への扉が開き、黒曜宮が真の姿に変わっていく。その中で高笑いする黒曜の君。)
凪:お行きよ。運命が君を待っている。
(舞衣、柱を見て意を決したように階段を下りていく。)
凪:君の舞いは好きだったよ。今までたくさんの媛を見てきたけど、一番だった。さよなら、舞衣姫。

(ガンナーモードの深優が現れる。)
凪:ん。
(深優、腕のガトリングを外し剣を出す。)
深優:そこをどきなさい。
凪:しぶといねぇ。でも君を通すわけにはいかないよ。
(凪、オーファン?を出現させる。)

(舞衣、地下の広い空間に出る。)
舞衣:ん。これは…。
(手裏剣のような形の透明な物質の中にいる女性を見つける。)
舞衣:理事長さん!?
黒曜:それは水晶の姫だよ。よく来たね、舞衣さん。祭の勝者は君だ。
舞衣:黎人さん。いいえ、黒曜の君。
黒曜:勝ち抜いた媛は水晶に封じられ、封架の宮の核となり、媛星の力を導くゲートとなるんだ。これまでは。でも、今回は違う。
舞衣:…。
黒曜:君は本当の意味で僕の妻となり、僕と共に新しい世界を創る。あまたの神話で世界は一対の男と女から始まる。世界とは、二人が結ばれ生み出した子供なんだ。でもこの世界はもう駄目だ。君も知っているだろう?この世界がいかに理不尽で不完全か。(病床の巧海のカットが2回入る。)だから舞衣さん、君と僕で新たな世界を、素晴らしい子供を創ろう。
舞衣:いやです!
黒曜:なぜ。
舞衣:みんな、色んな思いがあった。大切な、その人だけの思い。
黒曜:僕が憎いかい。それもいい。憎悪は愛よりも強い執着だ。
舞衣:憎んでもいません。ただ、悲しいだけ。
黒曜:どうしてカグツチの使い手は。
(炎の中に立つ巫女姿の真白?のイメージ。)
黒曜:ならどうする。カグツチを呼び出してこの世界と引き替えに僕を倒すかい? だが楯祐一はもういない。君の弟も消えた。そんな君にカグツチが呼べるのかい? 君にはもう何もない。この僕以外に。
舞衣:あるわ! 祐一への想いが、この胸にいっぱい。
(エレメント発動。)
舞衣:だからっ!
(カグツチ召喚。)
(巳六の棍棒が襲い掛かってくる。)
舞衣:はっ!
(飛んで棍棒を避ける舞衣。巳六が全身を現し、そこに命が乗っているのが見える。)
舞衣:命!

(深優、凪の呼び出したオーファンを撃退する。)
凪:よくやるもんだねぇ。でも、ここまでだ。
(凪が指を鳴らすと、ふたたびオーファンが深優に襲い掛かろうとする。)
(柱の所に火の玉のような物が出現する。)
深優:くっ。ん?
アリッサ?:深優。
深優:お嬢様!!
M.I.Y.U.:アリッサ・シアーズを確認。アンチマテリアライザーを起動。ミスリルドレス、モード・プラチナム。ミッション、スタート!
(画面でSECRETが選択され、それが「VORTEX」に変わる。)
(深優の左手が金色の光を発して服の色が変わり、凪が柱の上から吹き飛ばされる。)
凪:おわぁっ、何!?
深優:お嬢様。
(柱の間で深優が左手の剣を地面に刺した所から金の光が出てくる。)
M.I.Y.U.:全セーフティ解除。アンチマテリアライザー、出力全開。ゼロ、2、6。出力限界、突破。
(金の光が大きく強くなり、凪を飲み込んで画面がホワイトアウト。)
(ED)