Ovarian Hyperstimulation Syndrome
卵巣過剰刺激症候群と翻訳されます。
簡単には
|
|
のような症状が現れます。一般的に毛細血管の透過性が亢進するため、血管内からの血清成分の喪失により、血管内に残る血球成分と凝固因子の濃度上昇に伴う向血栓傾向、腹水・胸水の貯留・・・・。
血管の水の通し易さが変わってしまうため、血管の外へ水分だけが漏れ出してしまうのです。そうなると、腹水が溜まってお腹がパンパンになってしまったりするわけです。水分だけが血管の外へと出て行ってしまうのですから、残った血液は当然濃くなります。濃くなれば当然固まりやすくなるという訳です。頭の血管が詰れば脳梗塞、心臓の血管が詰れば心筋梗塞になります。OHSSは放置されるととても恐ろしいことになりかねないのです。
しかし、名前が示す通り、OHSSは卵巣を過剰に刺激することに原因があります。排卵誘発が引き起こす症候群なのです。OHSSの重症の場合には排卵誘発を中止しなればなりません。また、妊娠の成立により、症状が悪化することもあります。この場合、流産などで妊娠が中断してしまうと症状が軽減されます。OHSSの状態の中での体外受精、または妊娠を維持することは、患者さんの状態を見ながらの綱渡りを要求されます。水分を如何にコントロールするかが重要になります。