胚移植(胚盤胞移植)

   従来の体外受精では、受精卵の培養時間は約48時間で、分裂が4−6分割で胚移植をしていました。4分割の細胞の受精卵は、本来ならばまだ卵管内にある状態です。 分割を繰り返しながら、子宮に着床します。 新しい胚(受精卵)移植法は、体外での培養時間を、72時間から120時間まで、延長し、着床直前の胚(受精卵)を移植するものです。

     この方法は、アメリカ、コロラド生殖センターのD.ガードナ博士により発表され、妊娠率は移植あたり約6割と報告されました。 しかし、70時間以上の培養で発育する受精卵は採卵された卵子の3−5割で、残りの卵は、分割、発育が停止し、移植できません。このことは、70時間以上の培養で、胚盤胞まで育つ卵は、結果的に良い受精卵で、ふるいわけの効果もあるといえます。 しかし、高い妊娠率を求め、培養時間を延ばしたにもかかわらず、すべての卵の発育が停止する可能性もあります。 心配される培養時間の延長にともなう胎児への影響はないと報告されています。