*上写真は経帷子≪四国八十八ヶ所御朱印白衣(御詠歌入)・背文字は南無大師遍照金剛≫です。四国八十八箇所の御朱印と高野山奥之院の御朱印(計89ケ寺御朱印)を頂いています。 | *上画は52番太山寺鐘楼壁画の「奪衣婆が衣を剥ぎ取り衣領樹の枝に掛けて罪業を量っている絵画部分」です。 | |
これは耳にする話です。 この世を旅立つ時、誰もが三途の川を渡り彼岸に逝くのだそうです。 彼岸では奪衣婆(だつえば)が待ち受け、娑婆での衣類・金品・名誉・権力など全ての衣を剥ぎ取り、衣領樹の枝に掛け、枝のしなりで罪業の重さを量り、丸裸にされます。 そして閻魔様の前で生前の善行や積み重ねた罪業を問われ、地獄と極楽に振り分けられると昔より伝わります。 しかし、功徳や霊験のある経帷子(四国八十八ヶ所朱印白衣など)は生前の積善を示し、奪衣婆の目にも映らず、剥ぎ取られることも無いのだそうです。 この昔からの聞き伝えから、八十八ヶ所霊場を巡るお遍路さん達も白衣に札所の御朱印を頂戴しながら心を込めて参拝し、経帷子(旅立つ日の晴れ着・積善の浄衣)を入手されているのです。 積善功徳の経帷子(四国八十八箇所御朱印白衣)は西方極楽浄土への旅支度として大切にされています。 なお、御自身が事前に準備する西方極楽浄土への旅支度の主な物は経帷子・頭陀袋・六文銭・手甲・脚絆などで、それ以外の数珠・足袋・草鞋と三角頭巾を旅立ちの時に御家族が用意されているようです。 |
○ 事前に御自身で準備しておきたい「旅立ちの日の支度品」
経帷子(御朱印白衣) | 西方極楽浄土に旅立つ日の晴れ着です。 積善功徳の浄衣である遍路装束を準備しておきたいものです。 四国八十八箇所霊場と高野山奥之院の御詠歌に重ねて御朱印が捺されています。 右写真の右端背文字は「南無阿弥陀仏」、右隣背文字は「南無大師遍照金剛」です。 ☆「南無釈迦牟尼佛」の御朱印白衣(素材)のご提供も可能です。→ご希望の方は直接電話0884-42-4364でご相談ください。 |
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頭陀袋(さんや袋) | 布製の頭陀袋(右端写真)に御朱印納経帳(右写真は納経帳と御影保存帳)や身の回り品、それと西方極楽浄土への路銀として六文銭(下欄)を準備しておきます。 | ||
六文銭 | 旅路の路銀、昔より三途の川の渡し賃は銭六文(寛永通宝)と伝わります。 寛永通宝の一文銭(六枚)を準備しておきます。右端写真は大きさです。 真物(ほんもの)の「寛永通宝(六文銭)」を入用ご希望の方はご相談ください。 |
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手甲・脚絆 | 手には手甲を、足には脚絆を準備します。 昔ながらの浄い白色の旅立ち姿となります。 右写真の 左側が「手甲」、右側は「脚絆」です。 |
経帷子(御朱印白衣) | 西方極楽浄土に旅立つ日の晴れ着です。 西国草創の徳道上人が閻魔大王から預かったと伝わる三十三の寶印が笈摺白衣に朱印として押捺されています。 西国三十三霊場(華厳寺は3捺印)の朱印及び番外の法起院・元慶寺・花山院と高野山奥之院・四天王寺金堂・東大寺二月堂の計41の朱印が前面と背中に押捺されており、背には「観世音菩薩像」と「南無観世音菩薩」の寶号が表示されています。 |
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経帷子入手費用等 (実費概算額) |
2019年時点での「西国三十三観音霊場」経帷子入手費用の実費概算額合計金額は¥210,700-で、支出明細は次の通りでした。 A.朱印押捺料=@¥200×41朱印=¥8,200- B.施餓鬼費用小計¥31,800-[ 内訳@ 寺院入山料・拝観料等で17ケ寺支出=¥10,100-、内訳A 駐車料金・通行料等(寺院及び民間)で28ケ寺支出=¥17,700-、内訳B ロープウェイ・乗船料等で2ケ寺支出=¥4,000- ] C.宿泊(一泊二食)@¥12,000で9日間=¥108,000-、 D.昼食費等10日間=¥15,000-、 E.高速料金・ガソリン代等実費=¥40,000-、 F.その他諸費=¥5,000-、 G. 朱印白衣代金= \2,700- 。 *「説明」西国霊場には4番施福寺や15番今熊野観音寺等の尊く心地好い霊場もあるのですが、一方では多くの寺院が 訪問者に対して「入山料・拝観料・駐車料・通行料等々」との名目で金銭を貪ろうと待ち構えています。 そして、群がり集って来る輩達によって 巡礼さん達は 逃れようもなく徴収されてしまいます。 庶民の観音様への信仰を妨げ、そして遠ざけようとする これら餓鬼の有様は「観音様や仏様の心」とは相反すると承知しますが、避けようとしても避けようのない西国霊場寺院大半の堕ちた現実の姿です。 そんなことから、そのような「貪」への支出を「施餓鬼費用」として区分し算出しています。 |
昔と変わらぬ本物の「歩き遍路」に関心のある方はこちらをご覧ください。⇒ お四国センター 直心(じきしん)
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