ーFLASH MAGIC犬舎のブリーディング理念ー

 「優」を譲っていただいてから、いつも私が思ってきたこと。
それは、「心身共に、なんと健全な子なんだろう」ということでした。

2008年度、ペディグリーアワード獲得に向けての1年間のフルキャンペーンを控え、
少しでも体調を壊したり、ショー会場へ行くのを嫌がった時は、すぐにやめよう。
彼女の身体より大切なものはないんだから、と私は思っていました。
こうして、彼女のショーチャレンジは始まりました。
 金曜日には車・電車・飛行機と、あらゆる手段で現地に到着。土曜日曜の二日間はショー本番。
終了と同時に、深夜、家族の待つ我が家にとんぼがえり。ほとんどの週末はこの繰り返しです。
日常のコンディションの管理をしている私としては、只々彼女の体調だけが心配の毎日でした。
でもその心配はつまらない杞憂に終わったのです。
 彼女は、寒暖の差や天候に左右されることなく、お腹も壊さず風邪も引かず立派に走り抜いてくれました。
短毛で小さな…ショーリングではどちらかといえば地味なイタリアングレーハウンド。
そんな彼女が、リングでは大きなこたちにまけないくらい、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。
そしてショーの翌日にはいつも通りに起床。いつも通りのお散歩。いつも通りの食欲。
公園の芝の上では、あり余る体力をなんとかしよう、と走りまわり、結局ただの一度もお医者様にお世話になることすらありませんでした。
あの小さな身体からは想像もつかないくらいの、心身両面のタフさには、私も感心するほかありません。
 また、彼女が受け継いだ、イタリアングレーハウンドとしての犬質のクオリティーの高さは、多くのジャッジの方々に高く評価していただき、
「シュープリーム・ドッグ」という、ショードッグとしてチャンピオン以上に意味のある、最高の栄誉も頂戴しました。
そんな彼女が、この世に生を受けるまでに、ブリーダーの方のどれほどの努力があったでしょう。
「ブリーダー」という言葉の持つ本当の意味…。
私は、「優」を通して素晴らしいお手本を示していただいたと思っています。

 本来、自然界においては「命」を司る行為は神様だけに許されたものだと、私は思っています。
だからこそ、物言えぬ彼らの「命」に対して、感謝の気持ちを忘れず、謙虚であり続けたい…と思います。
だからこそ、繁殖を目的とせず、一人のイタリアングレーハウンドの愛好家として彼らのブリーディングに真摯に携わっていきたい…と思います。

 いつの日か、私の理想のイタリアングレーハウンドを、神様がプレゼントしてくださる日まで。

2009年夏、Pretty Woman 「優」のブリーディングを予定しています。
イタリアングレーハウンドを正しく理解し、愛情と責任をもって一生のパートナーとして迎えることをお約束して下さる方は、お気軽にメールにてお問い合わせください。

                                FLASH MAGIC犬舎  藤岡 美千代
                                090−7115−0931(非通知表示はお受けしかねます)