第1部 イタリア遠征
今回プレイするのはファミコン版の「ランペルール(L'empereur)」という光栄(KOEI)のゲームでフランス革命を題材にしたシミュレーションゲームなの。
ナポレオンというと「ベルサイユのバラ」や「栄光のナポレオン」なんかのマンガを読んでいたわ。最近は「ナポレオン
-獅子の時代-」「ナポレオン
-覇道進撃-」っていうマンガもあるんだけど、ちょっと劇画調なのが残念。もっと美しく描いて欲しいわ。
このゲームはシナリオが4つあるんだけど、ナポレオンの肩書きがすべて違っていて、司令官、最高司令官、総裁、皇帝の4つの立場でプレイできるの。司令官は遠征または空白地への移動以外、ナポレオンの移動ができなくて、最高司令官になると都市間の移動が可能に、総裁になると国政ターンで外交や人事など行えるようになって、皇帝になると兄のジョゼフ、弟のリュシアン、ルイ、ジェローム、ジョゼフィーヌの連れ子のウジェーヌの治める都市で命令が下せるようになるの。
あと信長の野望や三国志みたいな戦争中心のシミュレーションゲームと違って外交が重要なゲームで、外交をおろそかにすると四面楚歌状態になって周囲から一斉に戦争を仕掛けられるの。内政も重要だけど、スペインやロシアの領地ではゲリラやコサック兵が都市を荒らしたり、ロシアでは焦土戦術で都市を壊滅的な状態にしてから撤退をするから、長期戦は困難で短期決戦で一気に滅ぼさないと手痛いしっぺ返しを喰らうのよ。
オープニングでは、フランス総裁のバラスさん、将校のミュラさん、妻のジョゼフィーヌさん、オーストリア外相のメッテルニヒさん、イギリス海軍提督のネルソンさん、ロシアの老将クトゥーゾフさん、プロイセン将校のブリュヒャーさん、そして主人公のナポレオン・ボナパルトさんが次々に登場して盛り上げてくれるのよ!
タイトル画面よ! |
フランス総裁のバラスさんよ。 |
フランス将校のミュラさんね。 |
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妻のジョゼフィーヌさんよ。 |
墺国外相のメッテルニヒさんよ。 |
英国海軍のネルソン提督よ。 |
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露国のクトゥーゾフ将軍よ。 |
普国将校のブリュヒャーさん。 |
ボナパルト家出身なの。 |
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気分が高揚したところでゲームスタート!4つあるシナリオから1つめのシナリオ「ナポレオン登場」を選んだわ。
ナポレオンと言えば司令官から皇帝にまで登り詰めてヨーロッパを席捲した英雄だし、イタリア遠征からプレイしてみたかったからね。
スタート直後、ナポレオンはマルセーユにいて、フランスはオーストリアと交戦状態。遠征できるのはオーストリアとイギリスだけど、地中海はイギリスに制海権があってジブラルタル要塞は簡単には落とせそうにないから、先ずはミラノに遠征ね。司令官のフェルディナントは政治屋で軍人としては能力は高くないし、士気・訓練度とも低いから容易に占領できたの。その先のフィレンツェは兵力が少なく、ローマは無政府状態だから、あっという間に3都市を占領。その功績を買われて最高司令官に任命されたの。
司令官からスタートよ! |
国力は均衡しているわね。 |
マルセーユよ。 |
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ジョゼフ兄さんも一緒よ。 |
遠征でミラノを占領したわ。 |
最高司令官になったわ♪ |
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第2部 イギリス本土上陸
ローマを占領して最高司令官に任命されたし、この勢いに乗ってナポリとヴェネツィアを攻め落としてイタリア全土を占領するのが普通なんだと思うけど、そうするとオーストリアやトルコといった強国と隣接することになるから、あえて2国を攻めずに緩衝地帯として残すことにして、都市を移動しながら兵力を増強して行ったの。ボルドーに兵力を集めイギリスに向けて出航…すると迎撃してきたのは海軍提督のネルソンさん!本土上陸どころか大西洋上で撃破されあえなく撤退。でも戦闘中にネルソン提督を狙撃できたから、その後は難なく上陸できたわ。
リバプールに上陸後は、大西洋の制海権を得てダブリンを攻略。エジンバラ、ロンドンも攻略して北海の制海権も得てデンマーク、プロイセンを攻略しバルト海も掌握したの。そしたらパリの民衆から帰還の呼び声があって、パリに帰還すると腐敗した政府を打倒して欲しいと将校たちにも押されて総裁政府を打倒し、第一執政に就いたの。
出た!ネルソン提督!! |
イギリス本土に上陸したわ。 |
民衆から支持されてるのよ。 |
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リシュアン、わかったわ。 |
フーシェさん、了解よ。 |
タレイランさん、ありがとう。 |
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ルフーブルさん、まかせて! |
モルティエさん、頼んだわよ。 |
千載一遇のチャンスだわ! |
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五百人会議を掌握したわ。 |
元老院も味方についたわ。 |
執政政府誕生よ♪ |
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第3部 皇帝ナポレオン
第一執政に就いてからは国政を運営できるようになって、ますます戦略に幅が拡がったの。今までは都市経営と戦争で周辺諸国と争ってきたけど、外交を駆使して戦局を有利にして…私の外交方針は「近攻遠交」「勧善懲悪」よ。オランダ、バイエルン、スウェーデン、ポルトガル、ヴェネツィア、ナポリといった小国とは友好関係を築いて強国との緩衝地帯にして、強国は領土を分断するように攻め、将校を減らして後々に予備軍人として登用するの。
ジョゼフィーヌさんも「オーストリアが欲しい」なんて陳情してくるし、イギリスをブリテン諸島から駆逐したら次ぎはオーストリアね。私を戦争屋とバカにしたメッテルニヒさんを虜にしてあげるわ。
でも強国相手に一方面から攻めていては苦戦を強いられそうだから、兄弟と協力して多方面から攻撃を仕掛けたほうが良さそうね。パリの共鳴度を95以上に高め民衆の信頼を獲得したナポレオンさんは民衆の前で演説し、フランス人民の皇帝を宣言したのよ。
前総裁のバラスさんよ。 |
わかったわ。イギリスの次ね。 |
ポルトガルと同盟よ! |
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断るわ。しばらく耐えてね。 |
パリで民衆を前に演説! |
今日から私が皇帝よ! |
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皇帝につくとナポレオンさんの親族の治める都市も運営できるようになる。ナポレオンさんの親族を紹介するわ。
でもナポレオンさんと違って凡庸な人ばかりなのよね。優秀な将校に補佐させなくちゃね。
苦労してるのか髪が…。 |
ジョゼフ兄さんよ。 |
秀才の弟、リュシアンよ。 |
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弟ルイの子が皇帝を継ぐの。 |
末弟のジェロームよ。 |
忠誠厚い継子のウジェーヌよ。 |
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第4部 ヨーロッパ統一
今まで1人1都市の運営しかできなかったから版図の拡大は遅々としたものだったけれど、6人6都市の運営ができるようになってからは多極面戦略や波状攻撃が行えるようになって、弱小国を威圧して衛星国にしたりもできるようになったの。版図が広がれば人材も集まりやすくなるから優秀な人材が予備軍人として登場して、フランス帝国はますます強大化していったの。
イギリスも弱体化したわね。 |
同盟国だし仕方ないわ。 |
メッテルニヒも弱気じゃない。 |
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カロリーナさんも軍門に…。 |
ナポリが衛星国になったわ! |
ヴェネツィアも保護してあげる。 |
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デンマークも衛星国に。 |
強国スペインも落ちたわね。 |
大航海時代から続く容姿ね。 |
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まさか東の強国までも…。 |
イギリスの優秀な将軍ね! |
ロシアの老将も配下になったわ。 |
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イギリス、スペイン、プロイセン、オーストリア、トルコ…と次々とヨーロッパの強国を制圧し、北国の雄「ロシア帝国
」もフランス帝国軍の一斉攻撃で国土は分断、コサック兵に反撃をする間も与えず攻め続け残るは「帝都ペテルスブルグ」のみ。最後の戦いも手を抜かず最強の布陣で挑み、みごとにヨーロッパ全土を統一したわ!
帝都ペテルスブルグに侵攻よ! |
皇帝パーヴェルさんを倒せば…。 |
ペテルスブルグを落としたわ。 |
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列強ロシアも滅亡。 |
ヨーロッパ統一の夜明け。 |
鐘が鳴り、鳥が羽ばたく。 |
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皇妃からの祝辞よ。 |
フランスのダヴーさんも。 |
イギリスのウェリントンさんも。 |
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ロシアのバルクラーイさんも。 |
ヨーロッパ統一のパレードよ! |
終わり。 |
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番外編1 エジプト遠征 〜権力への意志〜
シナリオ2を選択して開始直後の1798年3月にパリに移動すると翌月4月にエジプト遠征のイベントが発生するの。
イベントが発生してエジプト遠征を開始すると毎月イベントの経過報告があって、イベントを継続するか訊かれるから、好きなタイミングで遠征を中止できるのよ。遠征イベントは史実の1798年4月のエジプト遠征侵攻軍総司令官任命から1800年9月のアレクサンドリアでの降伏まで続いて、1800年9月に敗退イベントが発生しイベントは終了、パリに帰還することになるわ。
シナリオ2の副題が「権力への意志」なんだけど、ニーチェ哲学の「権力への意志」の意味と、意志=石(ロゼッタ・ストーン)を掛けた意味もあるの。総裁政府が勝手に版図を拡げてフランスの版図が12都市以上になるか、ロゼッタ・ストーンを発見した時点で、総裁政府を倒す条件を満たしたことになるから、どちらかの条件を満たした時点で遠征は中止、パリに帰還して総裁政府を打倒したほうがいいわね。
ちなみにいずれの条件も満たさないで遠征に失敗、パリに強制帰還するとバラスさんにパリから追い出されるわよ。
エジプト遠征の許可が下りたわ。 |
もちろん遠征を行うわよ! |
ジョゼフィーヌ、行ってくるよ。 |
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5月、意気揚々と出航。 |
6月、ネルソン提督を出し抜く。 |
7月、エジプト上陸。 |
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マムルーク騎兵を破ったのよ。 |
8月、ナイル海戦で大敗。 |
退路を断たれ完全孤立したの。 |
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9月、上陸軍のみで転戦。 |
1799年1月、状況悪化。 |
ロゼッタ・ストーン発見よ! |
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1800年9月、敗退宣言。 |
エジプト遠征失敗、パリ帰還。 |
バラス総裁に追い出されたわ。 |
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番外編2 ナポレオンの離婚と再婚
1809年12月になるとジョゼフィーヌさんとの離婚イベントが発生。翌年4月にマリー・ルイーズさんと再婚をするの。ナポレオンさんの婚姻状態によってエンディングの最初に出てくる皇妃からのメッセージが異なるんだけど、離婚と再婚の合間にヨーロッパ統一を果たすと、皇妃からのメッセージを飛ばして将校からのメッセージから始まるのよ。
不仲になって離婚するの。 |
4ヵ月後には再婚するの。 |
マリー・ルイーズさんよ。 |
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番外編3 最高齢と最年少、ナポレオンの死
総勢255人が登場するんだけど、最高齢が1725年生まれヴュルムザーさん、ボーリューさん、カサノヴァさんの3人で、最年少が1819年生まれのヴィクトリアさん。カサノヴァさんは女性遍歴が有名な人なの。ヴィクトリアさんは数少ない女性なの(あと1人はナポリ国王のカロリーナさん)。
退路を絶たれて敗戦するか、寿命を迎えてナポレオンさんが死去するとゲームオーバーになるんだけど、ナポレオンさんは史実と違って1850年代まで生きながらえるのよ。
若いときに会ってみたいわ。 |
各国1都市状態にして経過待ち。 |
ヴィクトリアさん登場よ! |
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うわ言のように…。 |
天寿を全うしたの。 |
おしまい。 |
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番外編4 もうひとつのヨーロッパ戦記
Dr.Easy=Coolさんが用意してくれた各国皇帝、国王、総裁以外がフランス共和国配下という仮想シナリオよ!
ナポレオンさんはマルセーユにいるんだけど、同じ都市にいる将校がすごいの。年齢的に登場するはずのないヴィクトリアさんやイギリスのピットさん、ロシアのクトゥーゾフさん、プロイセンのブリュヒャーさんにオーストリアのメッテルニヒさん、あとオスマン=トルコのアリさんなんかも同じ都市にいるのよ。
オーストリアのカールさん、イギリスのピクトンさんもいるし、オスマン=トルコ皇帝セリムさんの次の皇帝ムスタファさんや、その次の皇帝マフムトさんといった超レアキャラもいるのよ。
国の配置もめちゃくちゃだわ。 |
すごく人材が充実してるわ。 |
カール将軍よ! |
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イギリス紳士は帽子も必要ね。 |
在位2年間の短命皇帝よ。 |
ムスタファさんの異母弟なの。 |
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ちなみにファミコン版はシナリオが4つで、パソコン版はナポレオンさんが退路を絶たれて敗戦するとシナリオ5「エルバ島脱出」という隠しシナリオがプレイできるんだけど、Dr.Easy=Coolさんにファミコン版で再現してもらえないか聞いてみたら「時間がかかるから気が向いたときに…」って、出来ないわけではなさそうな感じのことを言っていたの。
ぜひプレイしてみたいわ。
シナリオ5の代わりといって、他の国にナポレオンが亡命したシナリオを用意してくれたので、そちらのプレイレポートも紹介するわね。
ランペルール ナポリ編
つづいて、ナポリ編攻略後のあまりの結末に嘆いていたら、申し訳なかったね…って、時間がかかるといっていたパソコン版の隠しシナリオ「エルバ島脱出」のファミコン版を用意してくれたの。
光栄のシミュレーション屈指のシナリオと言うだけあって、難易度高すぎだわ。
ランペルール エルバ島脱出
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